「厩戸王」って誰? 研究が進んで情報が変化した「教科書に載っている歴史知識」をおさらい!
「オランダ」という国名が、正式には使用不可になる、というニュースが出ていますね。
私たちが「オランダ」と呼んできた国の中でも、実は「オランダ=Holland」と呼ばれるのは一部地域の名称であり、正式な国名は「the Netherlands(ザ・ネザーランズ)」…というのは、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
しかし「オランダ=Holland」という呼び名の定着度が高いことから、これまでは当該国政府も、厳密な名称統一に乗り出さず、日本のように公のニュースで「オランダ」を使用してきた国も、世界にはたくさんあったわけです。
しかし、2020年1月から、the Netherlands政府は、国名を「the Netherlands」に統一する、という方針を発表しました。令和生まれの子供たちの前で「オランダ」の話をしても通じない…などという未来がやってくるのかもしれません。
さて「オランダ」以外にも、大人世代が最新情報にうといかもしれない、危険な名称がいくつか存在します。今回はそうした名称をクイズにしました。
【問題1】「厩戸王」ってなんと読む?
現在の日本史の教科書出てくる、有名な歴史上の人物「厩戸王」の読み仮名をお答えください。
ヒント:大人世代は、この人の肖像画を採用した「紙幣」を使った経験があると思います。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 厩戸王(うまやどのおう) です。
大人世代の歴史の教科書には「聖徳太子」と出てきた人物の、最近の呼び名です。
「厩戸王(うまやどのおう)なんて、耳慣れない響き」と感じられる方も多いでしょう。しかし、令和二年度現在使用されている教科書では、大人世代が「聖徳太子」と学んだ人物の名は
・厩戸王 ・厩戸王(聖徳太子) ・厩戸皇子(聖徳太子)
などの表記で出てくるのです。大人世代の学んだ「聖徳太子」という名称は、カッコつきで一応表記される、もしくはまったく出て来ない…という状態です。
研究が進み、「聖徳太子」は後世につけられた呼び名であり、存命中の呼び名ではなかった…という見解が優勢となったため、教科書の内容も変化したのです。
「教科書」といえば「正しい教え」の代名詞的に使われる言葉です。しかし、「正しい教え」も時代によって変化するのです。最新情報を知らないと恥をかいてしまいますね。
…というわけで2問目も、日本史の最新情報に関するクイズです。
【問題2】教科書に載っていない情報は?
次のうち、令和2年現在の歴史の教科書に載っていない情報を選んでください。
※正解はひとつとはかぎりません。
※正解だと思う選択肢をクリックしてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:中学校歴史教科書(平成28年~令和2年度使用)清水書院ほか8社
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱