「塩魚汁」ってナニ? 鍋物にまつわる漢字クイズです!
今シーズンは比較的暖かく、「暖冬」と言われていますが、それでも冬は冬。吐く息は白く、夕食のメニューに鍋料理は欠かせません。
以前は家庭の鍋料理といえば、寄せ鍋や湯豆腐など「定番モノ」ばかりだったけれど、レシピ検索やお取り寄せも手軽になった昨今は、今まで挑戦したことのなかった鍋料理に家庭で挑戦!…という楽しみ方も、手軽にできますね。
…というところで、クイズです。
【問題1】「塩魚汁」ってなんと読む?
鍋料理に馴染みの深いアイテム「塩魚汁」の読み仮名をお答えください。
ヒント:東北地方ではおなじみの調味料です。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「塩魚汁(しょっつる)」 です。
魚を原料にした、いわゆる「魚醤」ですね。秋田県発祥の伝統的な調味料です。
魚や豆腐、野菜を具材に、塩魚汁を使って味付けした鍋料理を「しょっつる鍋」と言いますね。少しクセのある旨味が特徴の塩魚汁を使った鍋料理は、塩魚汁と具材の出汁だけでもいただけますが、昆布やカツオなどの出汁から作ったり、少し日本酒を足しても風味が良くなるそうです。
初めての塩魚汁鍋にトライ!という時には、いろいろ試してみると面白そうですね。
…というところで、2問目に参りましょう。
【問題2】「鰰」ってなんと読む?
鍋料理に入れてもおいしい魚「鰰」の読み仮名をお答えください。魚編に、神と書きます。
ヒント:塩魚汁の原料として、最もポピュラーな魚です。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は・・・「鰰(はたはた)」です。
塩魚汁の原料にもなり、塩魚汁を使った「塩魚汁鍋(しょっつるなべ)」の具材としても使われる、東北ではお馴染みの食用魚。しかし実は、日本でいちばん漁獲量が多いのは兵庫県だそうです。北海道や太平洋の東側、また山陰地方でも採れるようです。
鍋料理の具材としては、卵を持った雌が好まれます。鰰の卵はイクラより二回りほど小さく、シシャモのようにおなかにぎっしり詰まっているので、食べ応えがあって、独特の食感も格別です。「まだ食べたことがない」という方は、ぜひ試してみてください。
魚編に「神」と書く鰰、なんだか縁起もよさそうです(笑)。漢字の由来は「雷」にあります。
晩秋から初冬の、雷の多い季節に荒れた海でよく獲れるので、「雷=はたたく(雷が鳴ること)神=はた神」の魚、という意味で「はたはた」という呼び名とともに「鰰」の漢字が用いられたようです。
冬が旬の雌の鰰は、鍋料理や煮つけが有名ですが、焼いても揚げてもおいしいそう。
また、北国では冬が旬の魚ですが、山陰では春が旬で、おなかが白いことから「シロハタ」と呼ばれ、好まれているそうです。春の鰰は卵はありませんが、身に脂がのって、お刺身もおいしくいただけるそうです。
本日は、鍋料理にちなんだ漢字
・塩魚汁(しょっつる)
・鰰(はたはた)
の読みと、トリビアをお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱