「花の兄」が意味するモノは?「花」にまつわる意外な日本語たち

人間?それとも…???
人間?それとも…???

寒さが身に染みる季節でも、ふと、一輪の花が目に入だけで、ふわりと穏やかな気持ちになりますよね?

春の百花繚乱はもちろん素晴らしいですが、まだまだ寒いこの季節にも、見ごたえのある花が、ひっそりと咲き始めます。

…さて、1問目です。

【問題1】「花の兄」ってどういう意味?

「花(はな)の兄(あに)」という日本語は、何を指しているでしょうか?選択肢の中から選んでください。

1:美しい僧侶

2:山菜

3:梅

なんで「兄」?
なんで「兄」?

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

 

 

正解は… 3:梅 です。

「花の兄」とは、季語にもなっている、梅の別名です。

こう呼ばれる理由があるのです。
こう呼ばれる理由があるのです。

なぜ、こう呼ばれるのでしょうか?

梅の花は、春に先んじて、2月に咲き始めますよね?

1年の中でも最も先に咲く花、という意味で、すべての花を兄弟と考えた時の「兄」である、という意味なのだそうです。

なんともロマンティックな別名ですね。

…さて、2問目も2月にちなんだ、花に関する日本語クイズです。

【問題2】「鬱金香」ってどんな植物?

外来種の植物で、和名「鬱金香(うっこんこう)」といえば? 選択肢の中から選んでください。

1:チューリップ

2:マーガレット

3:サクラソウ

和名の意味に注目です。
和名の意味に注目です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

 

 

正解は・・・ 1:チューリップ です。

花の姿と和名が、かけ離れているような…?

チューリップが日本に初めて伝来したのは、江戸時代後期だと言われています。

なぜ「鬱金香」という和名になったかといえば?

「鬱金(ウコン=ターメリック)に似た特殊な匂いだから」なのだそうです。

チューリップといえば、花のかわいらしい姿に目を奪われますが、香りは確かに、あまりよろしくないのです…。

和名を命名した方は、なにゆえあのキュートなルックスを差し置いて、微妙なほうの特徴に注目してしまったのでしょうか?

梅に「花の兄」という呼び名を与えた人物だったら、チューリップに、どんな和名を与えたかしら?と、せん無い妄想をしてしまいます(笑)。

ちなみに、チューリップをはじめとして、2問目のクイズの選択肢に出てきた花は、すべて「2月中の誕生花」です。

本日は、2月に関係の深い「花」にまつわる日本語

・花(はな)の兄(あに)=梅

・鬱金香(うっこんこう)=チューリップ

のトリビアをお届けしました。

 

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱