センスも体型も20代とは変化している30代、40代の女性。梅雨明けとともにやってくる浴衣シーズンに備えて、今年は大人ならではの浴衣選び、浴衣の着こなしにトライしてみませんか? 東京の人気着物ブランド・ショップの方々にそのコツを聞いてきました!
大人な浴衣選びの3つのコツとは
■1:実際に試着をして似合うものを吟味
今は通販でも簡単に浴衣を購入することができますが、着物ショップ GINZA 和貴の広報・早野さんはプロのアドバイスを受けることを薦めています。
「普段なかなか選ぶことが少ない和装だと思いますので、ご相談頂けましたら豊富な色柄の中からお客様のベストチョイスを見つけるお手伝いを私たちもさせて頂きます」と早野さん。
■2:大人の浴衣は、素材選びも肝心
「木綿の平織(一般的にコーマ地)
■3:反物から仕立てることも検討して
仕立て上がりの浴衣ばかり着ていたという人は、自分サイズに仕立てた浴衣にこの機会にチャレンジしてみては?普通に着るだけで奇麗なシルエットになれる仕立てた浴衣は、大人の着こなしの一番の肝かもしれません。
「美しい着姿のためには反物からお客様のサイズでお仕立てされることをお勧め致します。和装は同じ身長でも体型によって着姿が変わります。お召しになったときの丈や腕の長さに合わせたお仕立てですと着姿はひときわ輝いたものとなります」(GINZA 和貴 早野さん)
着こなしがワンランクアップする方法は?
浴衣を選んだ次に気になるのは、着こなし方。こちらも大人っぽく素敵に着こなすコツは、4つのポイントにあることがわかりました。
■1:色数を絞ってまとまり感を
「特に30~40代の女性であれば、全身の色みを3~5色でコーディネートするのがお勧めです。落ち着いた色をベースにお好みの色を合わせればしっとりとした大人のコーディネートに、明るい色をベースにすればアクティブな印象です。色数が増えすぎてしまうとまとまりづらくなります」(GINZA 和貴 早野さん)
大人めを意識して落ち着いたものを選んだら旅館のおかみっぽくなってしまった、という悩みには着物ショップ KAPUKI・店主の腰塚レイコさんからアドバイス。
「シックな地の浴衣を選んだら、1〜2色は華やかな色を小物で足すと、おかみ感を避けられます」(KAPUKI 腰塚さん)
■2:シックとモダンをバランスよく
「モダン配色や洋服っぽい配色の浴衣を着るのなら、全部をモダンにすると若作りの印象が強すぎます。小物などに古典的なものを取り入れた方が、上品にまとまるはず。逆に、シックで渋い浴衣を着るのなら、色味を加えたり、小物で遊びや華やかさを加えたいですね」(KAGUWA 久山さん)
「派手な柄の浴衣を選びたい場合は、生地が良いものを選ぶと下品になりません。さらに小物をシックにまとめると、上品な着こなしに」(KAPUKI 殿塚さん)
■3:夏着物のように着こなす
いずれの方も共通しておっしゃっていたポイントがこちら。長襦袢を着て、帯飾りや帯締めをすることで、ランクアップした雰囲気に。
「帯結びを文庫結びから“貝ノ口結び”や“のし結び”のように挑戦するだけでも差がでますが、襦袢や美容衿(襦袢を着ているように見える簡易衿)をつけて夏着物のように着ていただくとオシャレ度がグッと上がります。その場合は半巾帯ではなく夏用のなごや帯を結んでいただき、足袋をはいて頂くとより上品になります」(GINZA 和貴 早野さん)
■4:体型を補整して着姿を美しく
年齢と共に薄くなってきたデコルテなど、体型の変化に合わせて補整をしっかりすることで、完璧なシルエットを実現。
「和装ブラジャーの使用や補整に気をつけて頂くのも大切です。お洒落な小物も素敵ですが、着姿が美しいという事が最大の着こなしのコツです」(GINZA 和貴 早野さん)
大人の浴衣選びは、いかに自分に似合うかを見極めることが重要。自分ではわからない人はプロに客観的に判断してもらうのも、新しい発見がありそうです。この夏は完璧な浴衣姿でさっそうとお出かけしたいものですね。
問い合わせ先
- WAGU(通販サイト) MAIL:kaguwa@wagu.jp
- GINZA 和貴 TEL : 03-3538-8570
※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子(Precious.jp)