楽しく浴衣でお出かけした後に、とにかく面倒なのがそのお手入れ。綿や麻の浴衣は自宅で洗えるといっても、その後のアイロンがけは大変骨の折れる作業です。アイロンがけが嫌でクリーニングに出している方も多いのではないでしょうか?
着物ショップ「GINZA 和貴」のスタッフの方たちは、自宅でシワにならない洗い方を実践しているそう。洗濯機使用で楽ちんなのにシワにならず、紅梅地の目や絞りの伸び縮みも抑えられるという、その画期的な方法をご紹介します。
自宅でシワなく浴衣を洗う8つの手順!
1. 浴衣を本だたみにします。
2. 本だたみにした浴衣の巾に合わせてロール状にしたタオルをふたつ用意します。
3. ふたつのタオルを芯にして、浴衣をクルクル巻きます。
4. 大きめの洗濯ネットに入れ、ネットの中で動かないように腰紐などで縛ります。汗を吸った腰紐も一緒に洗えるので一石二鳥!
5. 洗濯機に適量の水と洗剤を入れ、よく溶かします。溶け残りがあると洗剤残りやシミのもとになります。一般用洗剤でもおしゃれ着用洗剤でも、浴衣の素材に合わせて選んでくださいね。
6. 腰紐で縛った浴衣(4)を洗濯槽に入れ、浮かんでこないようしっかり水に浸す(洗濯は普通のモードで)。
7. あとは洗濯機にお任せです。
※糊付けをするときは桶に水を張り洗濯糊をよく溶かしたものにくぐらせて下さい。
※脱水は干したときに水が滴らない程度に(10~20秒程度)。
※ほかの洗濯物も一緒に洗って洗濯槽の中の偏りをなくさないと、脱水の段階でで洗濯機が壊れてしまう可能性があります。
8. キモノハンガーにかけて室内か陰で干しましょう。裾がクルンとなってしまいがちな浴衣は、浴衣を手で挟んでパンパンと叩いて伸ばす、手アイロンをしてあげるとキレイに仕上がります。
乾いたら、綺麗にたたんで浴衣のお手入れは終了です。
洗濯機で洗えるうえに「普通モード」で良いとは意外ですね。最初の本だたみ、タオルにしっかり巻きつけること、水にしっかり浸すことの3点をしっかりやれば、あとはほぼ洗濯機に入れるだけというお手軽さ。着たらすぐにホームクリーニング、の習慣で、汗シミや外でついた汚れにも素早く対応できそうです。自宅でお洗濯をマスターしたら、今年の夏は浴衣を着る回数も増えるかも…⁉ 生地によっては洗うと伸縮しやすいものもあるので、購入したお店で洗濯が可能かご確認のうえで、ぜひ試してみてくださいね。
30代・40代からの浴衣の「選び方」「着こなし方」7つのコツ
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- COOPERATION :
- GINZA 和貴
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子(Precious.jp)