「ジャパニメーション」の語源は? 漫画やアニメにちなむ言葉をおさらい!
「漫画」「アニメ」といえば、日本の作品の質の高さが世界中から賞賛されている、大切な文化です。
2月9日は、その文化の礎を造り上げた重鎮、故・手塚治虫氏の命日で「漫画の日」とされています。…という事で本日は、「漫画」や「アニメ」にちなんだクイズをお送りします。
【問題1】「漫ろ」ってなんと読む?
「漫画」の「漫」の訓読みで、「漫ろ」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「心が落ち着かない様子」という意味の日本語です。
<使用例>「主人ったら、クラス会に行くと決めたら翌日には美容室を予約して、気も漫ろなのよ!」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 漫(そぞ)ろ です。
※漫(すず)ろ、漫(すぞ)ろ とも読みます。
「漫(そぞ)ろ」という言葉は「心が落ち着かない様子」という意味のほか、「なんとなく、理由もなく」や「むやみに、やたらに」「取るに足らない」などの意味を持つ言葉です。
今でこそ「クール・ジャパン」と称賛され、「素晴らしい文化」という地位を確立した「漫画」ですが、ほんの2~30年前には子どもが漫画を読んでいると「漫画なんか読んでないで!」と、大人に叱られる対象でしたよね?
当時の社会の認識では、「漫画」はまさに「取るに足らない、子ども向け」のものでした。…時代は変わりましたね。
そのように、正当な評価を受けられない時代でも「漫画」を愛し、クリエイティビティの質を高めていった先人たちの営みには、改めて敬服してしまいます。
「漫画の神様」と称される手塚治虫氏は、実は医師免許を有した医学博士でもあったこと、皆さまご存知でしょうか?『ブラック・ジャック』は「漫(そぞ)ろな創作」ではなく、「医学の知識人により練り上げられた本格ファンタジー」ですし、『火の鳥』は古代から未来まで、広い時系列を舞台に「人類の業」を考えさせられる、普遍の名作です。
…さて、2問目です。
【問題2】「anima(アニマ)」ってどんな意味?
「animation(アニメーション)」の語源と言われるラテン語「anima(アニマ)」の意味は、次のどれでしょう?
1:動物
2:愛情
3:霊魂
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は・・・ 3:霊魂 です。
アニメーションは、動かないものを動いているように見せる手法ですので、
「命のないものに霊魂を与えて動かす」という意味合いがあるのだそうです。…哲学的な趣を感じますね。
手塚治虫氏は大変多作の漫画家であると同時に、なんと、アニメーションの監督業にも従事しました。まさに天才・鬼才です。
ちなみに、「animation」は英語ですが、「アニメ(anime)」は和製英語です。
もともと日本で「animation」の略語的に使われてきた表現ですが、本来の英語では「animation」を略しても、animeの「e」の文字はつきません。
こうした和製英語である「anime」という言葉、海外で日本のアニメーション作品が格別の評価を受けている、という事情とあいまって、世界的には「anime」という言葉は「animation」全般ではなく、「日本のアニメーション作品」を指すのだそうです。
(「日本のアニメーション作品」は「manga」「Japanimation」とも称されます)
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本日は「漫画の神様」故・手塚治虫氏の命日にちなんで、「漫画」「アニメーション」に関連する言葉
・漫(そぞ)ろ
・アニメ
をピックアップし、そのトリビアをご紹介しました。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱