男性の身だしなみとして当たり前である靴磨き。近年では身だしなみとしてだけではなく、趣味として靴磨きをする男性が増えているそうだ。そして、近年では靴磨きを請け負う職人たちの存在に注目が集まるようになり、靴磨き大会が行われるなど靴磨きの世界が盛り上がりを見せている。男性的なイメージの強い靴磨きの世界であるが、女性職人の活躍も目立つようになってきた。

2019年の7月に、東京の「リファーレ 自由が丘」内にオープンした靴磨き店「GAKU PLUS TOKYO」。名古屋にて、路上靴磨きからキャリアをスタートさせた佐藤我久さんの靴磨き店「GAKU PLUS」の新たな拠点を任されているのは、佐藤さんの弟子である靴磨き職人・河村真菜さん。 

女性だからこそできるナチュラルな仕上がり!

奥深い靴磨きの世界に飛び込んだ河村真菜さん

「GAKU PLUS TOKYO」は自由が丘駅から徒歩3 分。住所:東京都世田谷区奥沢5 -24- 1 リファーレ自由が丘店内 TEL:03-6421-1310
「GAKU PLUS TOKYO」は自由が丘駅から徒歩3分。「気軽に靴磨きを利用してほしい」と語る河村さん。磨きのタイミングは、の問いには、100時間に1回、1日10時間着用で10回はいたら、と明快な答え。

とかく男性的な靴磨きの世界だが、河村さんは女性だからこそのアドバンテージもあると話す。

「素手の作業なので、指先の感覚が重要です。スキンケアとよく似ているので、女性には馴染みがあるのではないでしょうか。実際に靴磨き教室などで教えると、女性のほうがきれいに仕上げることも多いです」

靴磨きのキャリアは4年目。名古屋にて会社勤めしていたとき、『イタリア人の働き方』という書籍に紹介されていた女性靴磨き職人に感銘を受け、この世界に飛び込んだ。何度も断られながら佐藤さんの元に日参し、弟子入りを認められたという。

靴磨きで心がけていることは「ナチュラル」と「持続力」という河村さん。細い指で直に、少しずつワックスをとって、丹念に伸ばしていく。1ペアの靴につき40分から1時間弱。

体力仕事でもあるので、日々のトレーニングと週1回のジム通いは欠かさない。そんなストイックな彼女の目下の楽しみは、週末に友人たちとおいしいものを食べることだそう。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2019年秋号より
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WRITING :
菅原幸裕
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