はじめまして! Precious非公式キャラクターのアンドリュー橋本です。今週から「Precious非公式キャラクター=アンドリュー橋本の英国母国日記」を連載させていただきます。よろしくお願いいたします!

大阪生まれ英国育ち(2週間)のアンドリューが、超独善的かつかなーり無責任にイギリス&ロンドンの楽しみ方、英国のおしゃれ等々についてお話しさせていただきます。

まず第1回目は、6月、7月のイギリスの楽しい過ごし方・・・ということで。

イギリス中部、オックスフォードの中世以来の建物が残るカレッジの中庭。紫陽花が美しい。
ロンドン中心にあるソーホー地区。小さな広場、SOHO SQUAREも6月、7月には緑に包まれ、キラキラとした夏の光にあふれる。

夏の短いイギリスでは、8月に入ると、ちらほらと肌寒い日も出て来ます。なので、我々英国人(?)にとってSummerといえば、じゅんとネネ(?????)ではなくて、JuneとJulyの2か月! 夜10時近くまで明るく、昼間は燦々とSun Beamあふれるこの貴重な2か月に、集中して短い夏を満喫するのです。

この時期には、夏を楽しむさまざまなイベント、華やかな行事がロンドンをはじめ英国中で開催されます。ウインブルドンテニスもこの時期ですし、イギリス王室主催の競馬=ロイヤル・アスコット、ゴルフの全英オープン、ボートレースのヘンリー・レガッタ、F1の英国グランプリ、そして今年、私アンドリューが観戦した、Guards Polo Club(エリザベス女王のご主人、エディンバラ公がプレジデントのクラブ)で開催されるCartier Queen’s Cup等々、特に大きなスポーツイベントがこの2か月間に集中して開催されます。

今年は6月18日に開催された、Cartier Queen's Cupの決勝戦。ポロ競技もまたもっとも英国的なスポーツのひとつだ。

これらのスポーツイベントの中でも、競馬、ポロ競技など英国の伝統文化と深い関わりを持つものは、日本人的感覚でいうスポーツイベントではなく、establishmentの世界(クラス社会)に長年息づいてきた、重要で華やかな“社交の場”でもあるのです。

競馬観戦・・・それは、あまりにも優雅な社交の場でもある

そのため、これらのイベントには観戦者にもそれ相応のドレスコードが求められます。女性なら華やかなフォーマルの帽子にフォーマルドレス、男性は燕尾服にWaistcoat(フォーマルドレス用のベスト)に黒かグレーのシルクハット。
Royal Ascotのホームページには、詳細なドレスコードの項目もある!)

エルキュール・ポワロの時代じゃないんだし、本当にそんな格好の人がいるのかと思いきや、どっこい、皆きっちりとこのドレスコードを守って、ばっちり決めてシャンパン片手に競馬観戦を楽しんでいます。

もっとも正しいドレスコードで、ホテルからRoyal Ascotの競馬観戦に出かける紳士淑女。

 日本人的には、「そんなドレスコード、たーーーいへーん!」と感じてしまうかもしれませんが、英国の人たちはここぞとばかりにドレスアップして、その特別な日をしっかり楽しみます(もっとも、このロイヤル・アスコットに出かける人用の貸衣装屋さんもあるみたいで、英国事情に詳しいジャーナリストの長谷川喜美さんによると、「ロイヤル・アスコットに行くのにドレスをレンタルする人はかなり前から予約をしているみたいです。でないと、お気に入りの素敵なドレスが残っていないからです」とのことでした)。

社交の場なので競技場のホスピタリティも貴族的です。競馬場やポロ競技場はもちろん、伝統的なクリケット場などには、たいてい見事な西洋建築のクラブハウスがあって、そんなクラブハウスの中でシャンパングラスを傾け、フレンチのランチを摂り、優雅に歓談を楽しみつつ、競技を観戦。観戦中もシャンパン片手に・・・終わったら終わったで今度はアフタヌーンティーと、スポーツ観戦が主なのか、社交が主なのかよくわからないくらいですが、これこそが英国紳士淑女の正統なるスポーツ観戦なのだと納得。

いずれにせよ、優雅に華やかに、お洒落とお酒と会話とスポーツ観戦を楽しみつつ、短い夏の休日をenjoyするわけです。

エディンバラ公がプレジデントを務める伝統のポロ競技のクラブ、Gurards Polo Clubのクラブハウス。決勝戦の前にフレンチのランチを楽しんで。

こんなスペシャルな催事だけではなく、庶民は庶民なりに、地方都市は地方都市で、さらに子供たちには子供たちならではの夏を楽しむ催しが英国中で開催されます。

たとえば、地方の小さな街にも、日頃は芝生の広場だったところに大規模な移動遊園地がやってきて、特設された観覧車やメリーゴーランド、お菓子の屋台に子供たちは熱狂。小さな美術館の前庭など、ちょっとした広場にもこの時期だけの屋台村が出現したり・・・。バザーやサマーフェスティバルが町のサッカー場で開催されたり、ともかく短い短い夏を何倍にも何倍にも楽しもうとするのが、イギリス人の真の姿なのです。

現代アートの世界的聖地=ロンドンで開かれる”買える”展覧会

RA(ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ=王立美術学校)正面入り口

ところで、私アンドリューがこの時期のロンドンで一番楽しみにしているのが、RA(ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ=王立美術学校)の“Summer Exhibition”という名前の展覧会。このサマーエキジビションは、同校の学生の作品から同校出身の著名芸術家の作品までを、ごちゃ混ぜに一堂に会して展示販売するというもの。

数万円の小さな油絵のとなりに、数千万円もする有名芸術家の立体アートが展示されている不思議ワールド。そしてなにより、すべてが購入できる(例外あり)という、アートを買う楽しさもあって、この展覧会を楽しみにしているイギリス人はかなり多いようです。

入場料と引き替えに受け取るprice list入りパンフレットを片手に、「あれがいい? いやこっちはリビングに飾ろうかしら?」と、家族で話し合いながらみている人、ひとり値段と作品を何度も見直している人など、その光景を見ているだけで、こちらも楽しくなってきます。

絵画、写真から立体アート、コンセプチュアルな作品まで、あらゆるジャンルの美術作品が渾然一体となって目に飛び込んでくる・・・世界一の現代アートの街=ロンドンの今を体感できる展覧会です。

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、夏の恒例"Summer Exhibition"の会場は、とても楽しい雰囲気。
会場の作品は基本購入できるとあって、来館者は皆、Price listと絵を見比べながら楽しんでいる。

LGBTの世界的イベントに熱狂、興奮の一夜

もうひとつ、この時期のロンドンで開催されるイベントの中で忘れてはならないのが、PRIDE in LONDON FESTIVALです。ロンドンの中心街で、毎年6月末から7月頭にかけての約2週間、開催されるLGBT(lesbian, gay, bisexual, and transgender)のイベントで、1972年にルーツをもつ由緒正しいイベントです。

スタバやデルタ航空をはじめとする数多くの一流企業がスポンサードする一大イベントで、何よりとてもにぎやか。2週間の開催期間中の最終日は、ロンドン一の歓楽街=SOHO地区を完全交通規制して一晩中、飲めや叫べの大騒ぎ! 私アンドリューの定宿はこのSOHO地区のど真ん中にあるため、毎年この熱狂の空気を楽しんでいます。ともかく想像を絶するエネルギーに満ちたイベント、もしこの時期にロンドンにいる方は、一度は体験してみるのも一興です(あまりのエネルギーにちょっとビックリするかもですが)。

イギリス・ロンドンで開催されるLGBTの世界的イベント「PRIDE in LONDON FESTIVAL」
「PRIDE in LONDON FESTIVAL」最終日の夜は最高潮に盛り上がりをみせる。

美しいpionies(芍薬)の花とともに始まる、世界一美しいイギリスの夏。6月末ごろにラマダン期間が終わると、今度は中東から超富裕層の方々が、超豪華で、超個性的なカラーリングの自家用車を空輸してロンドンに持ち込み、ショーファーの運転で市内観光されるのだとか。そんな光景にはまだ一度も接したことのないアンドリューですが、一度は見てみたいなあ・・・と思ったりしています。

毎週日曜日に開催される人気の花市、Columbia flower marcketにはこの時期、美しいpionies(芍薬)があふれる。

 ・・・・ということで、6月、7月のイギリスの楽しみ方をとりとめもなく語った第1回でしたが、これに懲りず次回もお読みいただければと思います。

なんか文章が下手すぎだぞ! というお怒りが聞こえてきそうですが、ま、いいか! Thank you very much, indeed! でございます。

次回は、ロンドンの高級宝飾事情について、ご報告します! さあ虹が出たからさようなら・・・。

 
この記事の執筆者
自称大阪生まれ、イギリス育ち(2週間)。広島大学卒(たぶん本当)。元『和樂』公式キャラクター。好きなもの:二上山、北葛城郡、入江泰吉、Soho Squre、Kilkenney、Hay-on-Wye、Mackintosh、雨の日、Precious、Don’t think twice, it’s all right.