予算やスタイルとは合わないクルマがあっても、「自分には縁がないから」とそっぽを向くのはもったいない。出会いはいつやってくるかわからないからだ。人生のモチベーションとして、夢のあるクルマに興味を抱くのは、男として忘れてはならないと思う。MEN'S Preciousのエグゼクティブファッションエディターである矢部克已も、読者のみなさんと立ち位置は同じだ。輸入車の最新モデルが集まり、試乗するメデイア向けイベントで、矢部はアルファロメオを2台試乗。パート1に続く2台目は、SUVのステルヴィオだ。

ステアリングを握った印象は“クール”!

幅は1.9mを超えるが、ミドルサイズのSUVとして日本の道も走りやすい。
幅は1.9mを超えるが、ミドルサイズのSUVとして日本の道も走りやすい。
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試乗車はスポーツパッケージ仕様。モダンな5穴アルミホイールが目を引く。
試乗車はスポーツパッケージ仕様。モダンな5穴アルミホイールが目を引く。

アルファロメオ2台目の試乗は、「ステルヴィオ」。ウェブサイトなどで、日本上陸の情報が流れだした頃から、最も乗りたいクルマとして待ち焦がれていた。レースを背景にして誕生した走り屋のアルファロメオが、メーカー初のSUVを投入したからである。

私にとってアルファロメオがつくる「ステルヴィオ」は、ファッションにたとえれば、手縫いの凝った軽快なジャケットづくりに定評のあるブランドが、極上のカシミアを使い機能性も備えた優雅なコートを遂に発表した、といったところか。実際、そういったファッションブランドが存在するのかは別として、そんなイメージが湧いてくる。

普段から愛車はSUVのため、次に乗り換えるなら「ステルヴィオ」、という気構えで試乗に臨んだ。

外装の“アルファレッド”に対して、内装はブラックレザー。ダッシュボードのデザインはシンプル。ステアリングを握ったとき、実にクールな印象だった。

SUVでもやっぱりスポーティ!

男っぽいインテリア。ベージュやチョコレートなどのカラーリングを配したエレガントな空間をお望みなら、ラグジュアリーパッケージ仕様がおすすめ。ただしガソリンエンジン車のみの設定だ。
男っぽいインテリア。ベージュやチョコレートなどのカラーリングを配したエレガントな空間をお望みなら、ラグジュアリーパッケージ仕様がおすすめ。ただしガソリンエンジン車のみの設定だ。
ディーゼルはSUVとの相性抜群。車内にいる限り、振動や音はほとんど気にならない。
ディーゼルはSUVとの相性抜群。車内にいる限り、振動や音はほとんど気にならない。
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エンジンはディーゼル。今後のクルマ人生において、燃費をはじめとするランニングコストを考えれば、ディーゼルエンジンの試乗は願ってもない機会。その駆動感はいかに。エンジンを掛けると、あのディーゼルの、カラカラカラという軽~い音は聞こえず、スムースな滑り出し。ハンドリングは、はじめやわらかく感じたが、スピードが出るほどに、クイックに反応した。これこそアルファ! 最初に試乗した「4Cスパイダー」のスポーティな操作感が、「ステルヴィオ」にもあった。

たとえば、イタリアの景勝地として名高い、ソレントからチェターラまでの曲がりくねった海岸通りのコスティエラ・アマルフィターナや、超ヘアピンカーブが連続する北イタリアの山岳道路、ステルヴィオ峠(車名はここから命名したそうだ)で、SUVでありながらもダイナミックにコーナーを攻めるドライビングができそうだ。

私が身に着けるファッションアイテムは、ほぼ100%イタリアものにも関わらず、クルマはドイツのSUV。この「ステルヴィオ」の試乗で、いよいよ人生初のイタ車オーナーとなる、本気の乗り換えが迫ってきた感じだ。

【アルファロメオステルヴィオ2.2ターボディーゼルQ4 スポーツパッケージ】
全長×全幅×全高:4,690×1,905×1,680㎜
車重:1,820kg
駆動方式:4WD
トランスミッション:8速AT
エンジン:直列4気筒ターボ 2,142cc
最高出力:154kw(210PS)/3,500rpm
最大トルク:470Nm/1,750rpm
価格:¥6,054,545(税抜)

問い合わせ先

アルファロメオ

TEL:0120-779-159

この記事の執筆者
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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尾形和美
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