初対面の相手にも、記憶に残す「華ブラウス」

初めて会った人に名前と顔を覚えてもらうことは、仕事を成功に導く第一歩です。そのために、人気スタイリスト・犬走比佐乃さんが真っ先に挙げた理想の仕事服は、「華ブラウス」。

今まで、仕事場でのブラウスというと、ジャケットインナーとしての脇役的な存在でした。

でも、発想を変えて、「華ブラウス」は、あくまでも主役。ジャケットなしで着こなすことが前提です。たとえ、ジュエリーが控えめでも、その艶やかさしなやかさが印象的。男性と横並びにしか見えない堅いジャケットやスーツでは表現できない、大人としての余裕が生まれます。

■1:ゆるやかなドレープやプリーツが描く、品格あるエレガントな「ザ・ロウの華ブラウス」

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ブラウス¥239,000・パンツ¥196,000(ザ・ロウ・ジャパン) 、ピアス¥3,700,000・時計¥3,300,000(カルティエ)[Precious2020年2月号106ページ]

まるでスカーフを巻いたような襟元や肌が見え隠れする袖のカッティングなど、知的でありながら、女らしさをさりげなく主張するブラウスを主役に。優しいカモミールイエローの色調やシルクジョーゼットのしなやかな質感は、仕事相手を和ませるだけでなく、着ている本人をも心地よくさせ、気分を上げてくれそう。

「華ブラウス」のセレクト基準は…色、柄、ディテールで一枚で主役になれる存在感を

知的な印象を与えるブラウスだからこそ、シンプルすぎるデザインではまじめすぎて、堅い印象になることも。色や柄、ディテールなど、どこかにひとワザ効いた華やぎのあるデザインが、好感度も着映えも大切にしたいオンタイムにふさわしいブラウスの条件です。

2.ブラウス¥38,000(MOGA)、3.ブラウス¥46,000(和光〈サポートサーフェス〉) 、4.ブラウス¥57,000(トリー バーチ ジャパン)[Precious2020年2月号107ページ]
2.ブラウス¥38,000(MOGA)、3.ブラウス¥46,000(和光〈サポートサーフェス〉) 、4.ブラウス¥57,000(トリー バーチ ジャパン) [Precious2020年2月号107ページ]

■2:モノトーンで気負いなく装う、「MOGAのプリントブラウス」

柄が苦手という女性でも、モノトーンのボタニカル柄なら抵抗なく着こなせそう。オフホワイトをベースに、フラワーモチーフの線画をプリントしているから、シンプルな黒のタイトスカートを合わせれば、知性あふれる大人の雰囲気になります。端正なタックプリーツとボウタイが、凛とした美しさを際立たせています。

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ドレスシャツのように、前立てに施されたピンタックプリーツが、品のよさを印象づける。

■3:一枚で豊かな表情を感じさせる、「サポートサーフェスのドラマティックブラウス」

まるでコサージュのように、アシンメトリーに重ねた布地が生み出すドレープで、優美なフォルムを描くブラウス。一枚で着てもニュアンスが生まれ、ジャケットと同じようなきちんと感を併せもつ。深みのあるオレンジ色のシルク混生地で仕立てているから、ジュエリーいらずの華やぎ力を発揮します。

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オーバーブラウスにも映えるヘムライン。ヒップまで覆うくらいの長い着丈もポイント。

■4:ロマンティックな要素のある「トリー バーチのブラウス」で、大人のかわいさを表現

襟元やボウタイに、フェミニンなフリンジをたっぷりあしらったシルクブラウス。まとうだけで、女の品格を際立たせる、着映え力抜群の一枚です。ふとしたしぐさのたび、美しく揺れるボウタイは、胸元できちんと蝶々結びにするより、やや無造作にあしらうほうが、今っぽい雰囲気になります。

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ボウタイの下にある襟元の隠しボタンで着脱すると、シャープなノーカラーにチェンジ。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

問い合わせ先

PHOTO :
水田 学(NOSTY/人物)、小池紀行・池田 敦(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
重見幸江(gem)
MODEL :
渡辺佳子
COOPERATION :
B&B Italia Tokyo、パシフィックセンチュリープレイス丸の内