ことさら本を愛して止まないのは、実は売り場で常に動向をチェックし、さまざまなジャンルの本に触れている書店員さん。その確かな目利きで、2019年に最も心をつかまれた本を厳選して、Precious読者のための一冊を発表していただきました!

今回は、「湘南 蔦屋書店」人文コンシェルジュ・八木寧子さんが推薦する、『風神雷神 Juppiter, Aeolus』(上・下巻)をご紹介します。

偉人が生き生きと蘇るアートな想像に満ちた物語

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『風神雷神 Juppiter, Aeolus』(上・下巻) 著=原田マハ PHP研究所 各¥1,800

「美術と文学の融合という独自のジャンルで魅力的な作品を次々届ける原田マハさん。この物語では、『風神雷神図屏風』の作者と目される俵屋宗達の少年時代が瑞々しく描かれます。天正遣欧少年使節たちとの友情や宗達のイタリア見聞記など、歴史上の人物に魂が吹き込まれ、想像の翼を存分に広げたフィクションならではの醍醐味が満載。久しぶりに寝食を忘れて読みふけってしまいました」(八木さん)

『風神雷神 Juppiter, Aeolus』(上・下巻)著=原田マハ

天才絵師・俵屋宗達が時を超え、海を超え、イタリア・ルネサンスの時代へ!? 名画『風神雷神図屏風』を軸に繰り広げられる、壮大なアート小説です。

※本記事は2020年2月7日時点での情報です。

※掲載した商品は税抜です。

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EDIT&WRITING :
樋口 澪・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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