あなたの大切な人は、閉塞感漂う日常に辟易としてはいないだろうか。
潤いのある生活にストレス解消は必須だ。この辺で、弾丸エクスカーション(小旅行)に連れ出してみてはいかがだろう。
もちろんこのご時世、行き先はよく吟味して。移動は自家用車が安全だ。
三寒四温のこの時期、場所によってはまだ雪が残り、雪解け道にはぬかるみがある。
しかも弾丸ゆえに、旅の前後は着替える間もなく職場へ直行だ。そんな時のクルマは、お洒落でスマートなSUVがいい。私たちが小旅行のパートナーに選んだのは『ボルボ』の『XC60』と『XC40』。ともに日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた完成度の高いSUVである。
それぞれのクルマとともに、私たちが決行した弾丸ドライブ小旅行を2コース、2回にわたってご紹介しよう。皆さんの息抜きプランとパートナー(クルマ)選びの参考になれば幸いだ。
七難潜むドライブデートは『ボルボ XC60』で、いつなんどきもスマートに
弾丸エクスカーション第一弾は、大人のドライブデートin北海道。
仕事の合間の息抜きに、許された時間は1日。せっかく出かけるならいつもと全く違う景色を見て、美味しいものを食べよう、と私たちは北の大地に飛んだ。飛行機には不安もあるが、手洗いなどのケアに気を配りつつ、朝のフライトで羽田空港から新千歳空港へ飛び、夕暮れ時の復路便まで目一杯、大人の遠足を楽しんだ。時系列に沿ってお届けしよう。
8:00 羽田空港を離陸
9:30 新千歳空港に到着
10:15 クルマを借りて、デートドライブへ
今回のパートナーは『ボルボ XC60 D4 AWDインスクリプション』。
親友が『XC60』の従来型から新型に乗り継いでいるので、何度も乗せてもらっているが、毎度、走り出しからすっと身体になじむ感覚がある。ひとことで言うと、乗り心地が良いのだ。今回のクルマは新型のディーゼル。
『XC60』のディーゼルは初めてなので、ガソリン車とどう違うのか注目していたが、静粛性が高く、車内はとても静かだった。窓を開けても、ディーゼル特有のカラカラした音は特に気にならない。
この静粛性、実はドライブデートにとても重要で、車内のふたりの会話に影響する。走行音がうるさいと、大きな声で話さないとならないため、徐々に会話に疲れ、割と早くに沈黙タイムが訪れることになるからだ。
ドライブデートは行動範囲が広がって楽しい分、難もある。渋滞、予想外の道路事情、適温と感じる温度差、不穏な空気が流れた際の逃げ場のなさ、などなど。せめて車両による難は排除しておこう。私たちは役得でボルボ・カー・ジャパンから拝借したが、もし空港でレンタカーを借りるなら、最安車ではなく、ちょっと気分の上がるクルマをセレクトすると、限られた時間をアップグレードして過ごせる。
なお、ドライブデートの際は、エマージェンシーコールのチェックも忘れずに。トラブル自体は己に原因があるとは限らずいたしかたない場合もあるが、万が一、トラブルが起きた場合の対処の仕方に男の度量が現れるもの。ちなみにボルボには「ボルボ・ロードサイド・アシスタンス・サービス」なるものが新車購入時から無償で付帯されている(期限あり)から、有事の際は、慌てず騒がず、涼しい顔で電話をかければよい(尊敬する男性がオロオロする姿はできれば見たくない)。
11:00 苫小牧の日本料理店「日本橋」でランチ
「うんと美味しいお寿司が食べたい」という私のリクエストに応えて、旅慣れたお相手がこのお店をチョイスしてくれた。東京でもそうだが、通が好むような本気の寿司店は夜のみの営業だったりする。それでは帰りのフライトに間に合わないので、ランチタイムでも美味しいものを食べさせてくれる、こちらの日本料理店へ。
暖簾をくぐると、その先の大きな生け簀に、この店の名物でもある「やまべ」が泳いでいる。皿の上で跳ねる活き造りを、きゃあきゃあ言いながら食べるのも一興だし、頭から尻尾まで丸かじりできるサックサクの唐揚げは、他ではなかなか味わえない一品だ。苫小牧の名産であるホッキ貝も味が濃くて甘くて美味しい。カニの茶碗蒸しに始まり、締めのお寿司をいただく頃にはお腹も苦しいほどに満腹だ。手土産にバッテラを購入して店を後にした。
寿司 やまべ料理 日本橋
- 寿司 やまべ料理 日本橋 TEL:0120-766-776
- 住所/北海道苫小牧市桜木町4-15-7
13:30 白老町「ウポポイ」建設地を見学
次に目指したのは、日本料理店から30分ほど海岸線を走った先にある白老町。
ここに、「国立アイヌ民族博物館」と「国立民族共生公園」が入った文化施設『ウポポイ 民族共生象徴空間』が、来たる4月24日にオープンする。それ以降に訪れる方は是非ご入館を。我々は建設途中のモダンな外観を見学してきた。可愛い響きの「ウポポイ」とは、「(大勢で)歌う」ことを意味するアイヌ語だそう。
建物の裏手にはポロト湖という湖があり、辺りにはまだ雪が残っていた。アイスバーンになったところも、雪解け混じりのぬかるんだ道も、このクルマで不安を感じることはない。佇まいはスマートで気品たっぷりだが、足元は屈強な北欧のSUVなのだ。
14:34 ミール展示館へ
「ウポポイ」完成後はそこで十分に充実した時間が過ごせそうだが、現在建築中なので、博覧強記なお相手は、さらに次の目的地をナビに入力する。
「ミール展示館、っと。」
スマホのように手軽な文字入力で検索できるから、設定時のストレスはない。移動中、博覧強記から“「ミール」とはなんぞや”のレクチャーを受けた。ここでも『XC60』の静粛性の恩恵にあずかる。展示館では、ロシア(旧ソ連)製宇宙ステーション「ミール」(の実物予備機)を見学した。足を運ばなければ出合えないものに出合えることが旅の醍醐味だが、ここもまさにそんな場所。
苫小牧市科学センター
- 苫小牧市科学センター/ミール展示館 TEL:0144-33-9158
- 住所/北海道苫小牧市旭町3-1-12
16:12 新千歳空港でドライブデート完了
ミール展示館と、併設されていた苫小牧市科学センターを1時間ほど楽しんだのち、帰路に着く。空港までは私の運転で。走行モードは「コンフォート」をセレクトした。東京の自宅を出たのが朝早かったこともあり、助手席のお相手はスヤスヤと束の間のまどろみを堪能していらっしゃる。
特段高い技能を持ち合わせているわけではない私の運転でも、電子制御4輪エアサスペンションが極上の乗り心地に仕上げてくれるのだ。地上高を一定に保ったまま、路面のちょっとしたハザードはソフトに滑らかに吸収してくれるし、コーナリングも安定している。
一般道なので信号にも引っかかるが、いつだってストップアンドゴーはスムーズだ。ふたりの間にリラックスした、静かで平和な時間が流れる。ドライブデートの締めくくりとしては上出来だ。
17:30 新千歳空港を離陸
19:10 羽田空港到着
車両を返却した後、空港でお土産を購入し、復路便に搭乗。羽田空港まではランチ処の「日本橋」で購入したバッテラで小腹を満たしつつ、ふたりで充実した1日を振り返った。
冒頭でも触れた通り、ドライブデートには思わぬ難が潜んでいる。渋滞などの外的要因がなくても、自らの不用意な発言で淑女の地雷を踏んでしまうことだってないとは言えない。
だからこそ、せめて、多少のことは風に流してしまえるくらい、上質な室内空間、上質な乗り心地を提供してくれる、スマートな1台を選んでおくといい。『ボルボX C60 D4 AWDインスクリプション』は、まさにそんな1台だ。
【ボルボXC60 D4 AWD インスクリプション】
ボディサイズ:全長×全幅×全高=4,690×1,900×1,660mm
車両重量:1,910kg
駆動方式:AWD
トランスミッション:8速AT
総排気量:1,968cc
最高出力:140kw(190PS)/4,250rpm
最大トルク:400Nm/1,750-2,500rpm
乗車定員:5名
使用燃料:軽油
価格:¥7,548,382(税抜)
問い合わせ先
- TEXT :
- 林 公美子 ライター