旅をするのはおろか、服を選びに行くのさえ困難な今日この頃。厳しい状況が続く中、せめて誌上で贅沢な時間を過ごして欲しい。そんな思いを胸に秘め、編集部が総力を尽くしてつくりあげたメンズプレシャス春号が発売中だ。名品文化を支える世界の職人=アルチザン。彼らの手から生み出された名品の数々を、その背景を含めて徹底取材。人生を豊かに彩る魅惑の世界をご覧あれ。
世界のクラフツマンシップと心優しき名品たち
大量生産品では味わえない、魂のこもった愛すべき名品の数々。春号特集企画では、国ごとに異なるものづくりのこだわりを、美しい写真とともに紹介している。ここではその一部をお見せしよう。
「粋の魂」の国、フランス
![フランスを代表するメゾン、「エルメス」と「ルイ・ヴィトン」。それぞれのブランドを代表するアイテムを、使い手のイメージで見せる。P58−59](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/720mw/img_b6b014b02b13629e19296478101cdc76149517.jpg)
![世界最古のオーダーシャツ店、「シャルべ」。品格漂う「メゾン ミッシェル」のハット、そして由緒あるクリスタル工房「サンルイ」の手による、ジュエリーのようなシェリーグラス。P62−63](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/720mw/img_cbcb289ebd38d46640e1a755e9ae96ff152827.jpg)
コンサバティブの極み!英国の「格」
![英国王室からロイヤルワラントを授与されている唯一のビスポークシューメーカー「ジョン・ロブ」の店内。歴史を彩った有名顧客の木型が並ぶその空間は、時空を超越している。P82−83](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/720mw/img_d33fb09b7c61481f4eeadd31790e63a7187600.jpg)
かつて、世界に君臨する大帝国を築いた英国。世界から集められた産物は英国的な品格を与えられ、同時にケルト人の生きた昔から受け継がれている暮らしの名品が、今も英国の「格」として様式化されている。
繊細で精緻!日本の「技」
![日本における鞄職人のトップを走り続ける、藤井幸弘さん。彼のブランド「Fugee」(フジイ)の工房は、東京・豊島区の閑静な住宅街にある。P94−95](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/5/720mw/img_d56016f44e3acfba14dd6613249bdd5d176546.jpg)
海を越えて運ばれてきた外来の文化の産物。日本人は古くから、それらを自分たち流に再現し、やがては日本的なものとして、自らの生活に取り入れてきた。誌面では、日本人の性格が生み出した、誇るべき「技」の世界をご紹介する。
![天然の素材を生かした逸品が、日本には数多い。直線のないデザインが特徴のタイ・チェアや高級ブラシの代名詞「イシカワ」、陶芸作家の戸川雅尊さんが手がける唐津焼を紹介する。P100−101](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/b/720mw/img_7b6929e91386f7a408299a2968f6b0ff166888.jpg)
本誌では、ほかにもイタリアの「艶」、ドイツの「匠」、アジア・アフリカの「夢」を特集している。ぜひご一読を!
永世名品ジョンロブ 『ウィリアム』の復刻ニューモデルを大公開!
![復刻モデルの「ウィリアム92」。1992年に登場した前作の「ウィリアム」にオマージュを捧げ、特徴のひとつだったレザーの味わい深い質感を見事に継承。P35](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/f/5/720mw/img_f506a02e7d507d03084b9bb0486e143d161432.jpg)
2020年、名靴「ウィリアム」が誕生してから75年を迎える。ジョンロブのコレクションのなかで、最も人気を誇るモデルでもあり、今年4月からは3段階にわたり「ウィリアム」の新作モデルが続々と登場する。紳士の足元を支え続ける永世名品の未来を、誌面で徹底紹介する。
今、改めてモダニズムの巨匠「ル・コルビュジエ」を知る
![誌面では、アーティストとしての面だけでなく、ファッションの観点からも研究。コルビュジエは、稀代の個性派ダンディでもあったのだ。P164−165](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/720mw/img_24ffba3a4f14b26228f95870a0601eaf206872.jpg)
20世紀における建築の規範をつくり、今日の高層都市を構想した巨匠、ル・コルビュジエ。建築デザインに詳しくない人でも、その名を聞いたことがあるだろう。今も世界中で高い人気を誇る作品の主は、いかなる人物だったのか。20世紀を彩った男の軌跡をたどる。
実はかなりの洒落者だった!「ジェントルマン馬場」の素晴らしき世界
![タキシードで決めた馬場さんの、なんと凛々しいこと! 愛用していた「グッチ」のローファーとともに。P174−175](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/720mw/img_fee125331565638ed2ae58e5139a3996149032.jpg)
日本のプロレス文化を牽引したジャイアント馬場が没して、もう21年になる。昭和の時代、プロレスは大衆娯楽の中心を担い、テレビのゴールデンタイムに登場するレスラーたちは、ヒーローであり、スターだった。その中心にいたジャイアント馬場は、リングの外でも人々の夢を裏切ることはなかった。大きな体に合わせてオーダーしたスーツやジャケットを着こなし、手元にはシガー。穏やかで心優しき洒落者は、誰からも好かれた。本誌では貴重な品々を写真で紹介しつつ、彼をよく知る関係者による「馬場さん伝説」を収録している。
いかがだろう。今、世の中は思いもしなかった事態に直面し、日常生活すら揺らぎかねない。そんなときに「雑誌を読んでいる場合じゃない」とお思いの方がいるかもしれない。だが、自分と大切な存在の健康に留意しながら、気が滅入るような日々のなかで一番大切なことは、穏やかに過ごす時間をつくることではないだろうか。過ごし方は人それぞれ。もしメンズプレシャスが、みなさんのひと時の癒しとして、ふたたび訪れる日常のエッセンスとして機能すれば幸いだ。
![](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/720mw/img_c637e58db09f82ae1f00de89b57d4146136568.jpg)
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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