「拘る」ってなんと読む?おうちライフを楽しむヒントになる言葉です!
本日4月9日は、世界で初の美術展が行われた日だと言われています。
時は1667年、場所はルイ14世治世下のフランス・パリ、主催者は、王立絵画彫刻アカデミーでした。当時は美術展といえば、王族や貴族など、限られた上流階級のみが楽しむイベントだったようです。
当時は写真がありませんから、ポートレートといえば、もっぱら画家によって描かれる肖像画です。写真よりも描き手のタッチや個性が出やすいだけに、上流階級の人々は、お気に入りの画家を大事にしたでしょう。
画家側も、「えらい人」を描く時には、とても気を使ったのではないか?と思います。自分以外の人の好みは、どこにポイントがあるかわかりにくいものですから、「気を使って目をやや大きめに描いたら、ナチュラル好みのクライアントでお気に召さなかった」なんてことも起きそうですよね?
…というところで、1問目のクイズです。
【問題1】「自惚れ」ってなんと読む?
「自惚れ」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「自分をすぐれていると思って得意になる」という意味です。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 自惚(うぬぼ)れ です。
なるほど!「うぬぼれ」ってこう書くのですね!
もともと知っていれば納得の読み方ですが、予備知識なく字だけ見ると、意外と読めない、という事も起きそうです。「じぼれ」などと読み間違うと、大変恥ずかしいので、お気を付けくださいね。
「自惚(うぬぼ)れ」の意味は「自分をすぐれていると思って得意になる」ですが、ここには(実際以上に)というニュアンスが含まれています。
つまり「自信を持つのも当然、という実力を持った人」ではなく、
「それほどでもない人」がナルシスティックな状態であることを「自惚れ」と言うのです。
「うぬ」という言葉には、相手や自分を侮蔑的に表現するニュアンスが含まれています。
現代では、美しいポートレイトを残したければ、写真を簡単に加工できるアプリなども充実していますし、ゲームセンターに行けば「肌は白く、目は大きく」など、加工込みで撮影できるプリクラマシンがあります。まさに「自惚れ放題」という手厚さですが…(笑)。
現代なら簡単な事も、画家の手で「書き直し」となると大変ですよね? 昔の画家たちは「○○夫人は自惚れが強くて、なかなか肖像画が仕上がらない」なんて愚痴をこぼしていたのではないか?と想像してしまいます。
…というところで、2問目に参りましょう。
【問題2】「拘る」ってなんと読む?
「拘る」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:意味は「ひとつの事について強く思い入れたり、執着する」です。
<使用例>「ネット検索したら、『おうちでできるアート』に拘る人の作品動画がたくさんあって、マネしたくなったわ!」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 拘(こだわ)る です。
現在は、美術展に出かけて、偉大な芸術家の精緻な作品を生で鑑賞することはままなりませんが、
ヒントの例文で触れたような、現代ならではの、気軽なアートの楽しみ方もあるのです。
アートは、人が何かに「拘(こだわ)る」気持ちを表現したものだと思います。難しく考え過ぎず、自分ならではのアート作品を作ってみるのも、おうちライフを充実させるひとつの手かもしれません。
何かを作っているときって、知らぬ間に熱中できますよね?
ゼロから考えなくても、ネット上に素敵なお手本が、たくさん披露されています。検索して見るだけでも、「おうち美術展」気分が味わえて、楽しめますよ!
本日は、世界初の美術展が開催された日にちなんで、
・自惚(うぬぼ)れ
・拘(こだわ)る
という日本語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱