「兀々」はいま必要な事、「苛々」は今なってはダメな状態!あなたは両方読めますか?

「個々(ここ)」など、日本語には「々」を使って漢字を重ねて読む表現がたくさん存在しますよね。

この連載シリーズでも、「緊々(ひしひし)」「禍々(まがまが)しい」等々(などなど!)、色々(いろいろ!)な言葉をご紹介してきました。

そこで本日の1問目は、今、大切にしたい意識を表現した「々」で重ねる日本語をクイズにいたします。

【問題1】「兀々」ってなんと読む?

「兀々」という日本語の読み方をお答え下さい。

ヒント:「地味であるが着実に物事を行うさま」という意味の言葉です。

<使用例>「今はともかく、日々、兀々と、自分にできる限りの努力を重ねていく事が大切よね!」

「○○○○」と読み仮名4文字です。
「○○○○」と読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 兀々(こつこつ) です。

「コツコツと積み重ねる」の「兀々(こつこつ)」です。「ぱいぱい」と読みそうですよね…。
「コツコツと積み重ねる」の「兀々(こつこつ)」です。「ぱいぱい」と読みそうですよね…。

「兀々(こつこつ)」の「兀」という字は、意外にも、「人(下の部首)が頭(上にある一)を突き出している様子」を表現した漢字で「兀(たか)い」とも読むのです。

「兀々(こつこつ)」は、ヒントでも触れた「地味であるが着実に物事を行うさま」という意味と並び、「一心に努力して高み(人が頭を突き出した場)を目指す」という意味も含んだ日本語なのです。

緊急事態宣言下のいま、みなさま一様に、お住いの地域の状況に合わせつつ、「自粛」は避けられない状況かと思います。繁華街で遊び歩く方はいないものの、「不要不急の外出」に当たらないスーパーマーケットや商店街などでの混雑が心配されていますよね?

「出かけてもいい場所」であっても、「自粛」が必要、と心得て「兀々(こつこつ)」と日々を積み重ねていくことが、夜明けを早めます。一日も早く高みに到達できるよう、皆様、ともにかんばりましょう!

1問目は「今、必要な事」を表す日本語でした。

では、2問目は?

【問題2】「苛々」ってなんと読む?

「苛々」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「思う通りに事が進まず、神経がたかぶるさま」という意味の日本語です。

<使用例>「苛々しても仕方ないから、今だからこそできる楽しみを見つけることにしたの!」

「○○○○」と読み仮名4文字です。
「○○○○」と読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 苛々(いらいら) です。

この状態には、なりたくないですよね?自分も周囲も不快です。

こちらはわりと簡単なクイズでした。社会不安の中、行動も制限されている今、つい「苛々(いらいら)」しがち、という時もありますよね? しかし、不安な気持ちは、みな一緒です。

大人の女性たるもの、こんな時こそ、ご家族やお友達の気持ちを和らげられるような、笑顔をたたえる気概を持ちたいものです。

現代は幸いなことに、自宅にいても、さまざまな通信手段で周囲や世界とつながることができます。

代表的なツールにパソコンがありますが、「Windows」は屋内から外界とつながる「窓」を象徴していますし、「Apple」は「万有引力の発見につながったニュートンのリンゴ」をモチーフとしているそうで、つまりは「人類の英知」や「想像力」の象徴、と言えそうです。

現代に生きる私たちは、家にいながらにして外界とつながる手段を与えられ、更に知恵と想像力も持っています。

「兀々」と、「苛々」せずに。

本日は、

・兀々(こつこつ)

・苛々(いらいら)

という難読漢字をおさらいしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱