「意識が高い」の「識」の訓読み「識す」ってなんと読む? なるほど、「意識が高い」ってこういうこと!
4月22日は、地球環境について考える日とされている、国際的な記念日『アースデイ』です。
昨今では「サステナブル(持続可能な)」という言葉がトレンド化しているように、地球環境への配慮は、現代社会の利便性を享受する私たちが、併せて配慮すべき重要事項です。
ということで、本日は「環境への配慮」「意識」という言葉を深く考えるためのクイズをご用意しました。
…さて、1問目です。
【問題1】「環る」ってなんと読む?
「環る」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「ぐるりととりまく」「ぐるりとまわる」という意味の言葉です。
<使用例>「環境とは、私たちの生きる場所を環る、周囲の世界の事を指します」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 環(めぐ)る です。
「めぐる」という日本語には、「巡(めぐ)る」「廻(めぐ)る」などの表記もありますが、漢字によって、主となる意味が微妙に違います。
「巡(めぐ)る」という表記では、主に「順番に訪問する」という意味を表し、
「廻(めぐ)る」という表記では、主に「順番に回って戻る」という意味を表します。
これに対し「環(めぐ)る」は、
「ぐるりととりまく」、そして「ぐるりとまわる(=順番に回って戻る=廻る)」のふたつの意味合いを、同時に表現している表記です。
「環(めぐ)る=周囲をとりまく」という意味の「環」の熟語には「環境」がありますし、
「環(めぐ)る=順番に回って戻る」という意味の「環」の熟語には「循環」があります。
つまり、「環」という字ひとつで「環境」「循環」の両方に通じる「環(めぐ)る」を表現する、まさに「サステナブルな取り組み」への意識を集約するような漢字、と言えるでしょう。
「環(めぐ)る」ひとつで、日本人には、アースデイの標語としてそのまま使えそうですよね?
意味と読み方を、今日のこの日に、ぜひ、インプットし、意識してくださいね!
…というところで、2問目は「意識」という言葉にまつわるクイズです。
【問題2】「識す」ってなんと読む?
「識す」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「書きとめておく」「心にとどめる」などの意味を持つ日本語です。
<使用例>「環境問題については、特別な時に意識するのではなくて、自然に、常にみんなが心に識している、という事が大切なんじゃないかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 識(しる)す です。
「識」という漢字には「識(し)る」という読み方もあります。「知(し)る」と同義ですが、あえて「識る」と書く場合は、単純に「知っている」という以上=「さとる」など、より深い「知」を意図的に表現できる表記になります。
また、「識(しる)す」には、道義の「記(しる)す」という表記も存在します。
しかし、「記(しる)す」が主に「書き留める」行為そのものを表現するのに対し、
「識(しる)す」は、「さとった知識を心に強くきざみつけておく」というニュアンスが強くなります。
「識(しる)す」=「高い意識を持つ」と言い換えることができそうです。
環境問題は、一朝一夕の取り組みで解決できる問題ではなく、一人一人の日常の心がけを恒久的に持続させていくことが大切ですよね?
本日は4月22日「アースデイ」にちなんで、
・環(めぐ)る
・識(しる)す
という、環境問題を考える上でのキーワードと日本語を、おさらいいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱