「二百竓」ってなんのこと?「立」という字の意外な読み方もおさらい!

1954(昭和29)年の4月28日、日本で初めての画期的な商品が売り出されました。さて、どんな商品でしょうか? 現在でも、同じ技術を使った商品に、日常的にお世話になっている方も多いと思います。

ということで、1問目は、その商品が何か?というヒントにもなる日本語クイズです。

【問題1】「二百竓」ってなんと読む?

「二百竓」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「竓」は単位です。現在は「二百竓」より「三百五十竓」「五百竓」のほうが、おなじみかもしれません。

「二百(にひゃく)」はそのまま、「竓」の読み方がポイントです!
「二百(にひゃく)」はそのまま、「竓」の読み方がポイントです!

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 二百竓(にひゃくミリリットル) です。

竓(ミリリットル)です!では、「リットル」は?
竓(ミリリットル)です!では、「リットル」は?

「竓」は、液体の量を表す単位「ml(ミリリットル)」の漢字表記になります。

ちなみに「リットル」は「立」です。「立(た)つ」という字です。「1.5リットル」を漢字表記すると「1.5立」になります。

ビジネス上の資料などに突然「1.5立」と出てきたら「1.5たつ? 何のこと?」と混乱しそうですよね?

「立(リットル)」「竓(ミリリットル)」という知識、ぜひ覚えておいてくださいね。

…さて、1問目は「昭和29年の今日、日本で初めて発売された画期的な商品」のヒントになる問題だったわけですが…どんな商品かわかりましたか?

正解は「缶ジュース」です。缶入りの清涼飲料やお酒類、今では当たり前の商品ですが、当時としては画期的な商品でした。

日本初の缶ジュースの中身は「オレンジジュース」、容量は200ミリリットルだったそうです。

それまでに存在していた瓶入りのジュースは、熱や紫外線を受け、中身が短期間で劣化しやすい、という難点がありました。

しかし缶入りであれば、紫外線も遮断され、真空状態でパッキングできるので、色、味、ビタミンCなどの成分も保護される…ということで発売に至ったそうです。

清涼飲料水は、今では缶よりペットボトルが主流ですが、コーヒーやお酒類は、まだまだ缶に頼っていますよね?

缶入りの飲み物をいただく際にも、新たな技術を取り入れ、よりよい商品を消費者に…と頑張ってくれた先人たちの営みに思いをはせると、感慨深く、よりおいしくいただけそうですね!

というところで、2問目に参りましょう。

【問題2】「曹達」ってなんと読む?

「曹達」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:お坊さんの名前のようですが・・・まったく違う、シュワシュワしたものです。

「○○○」と読み仮名3文字です。そして、カタカナの言葉です。
「○○○」と読み仮名3文字です。そして、カタカナの言葉です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 曹達(ソーダ) です。

漢字で書くと、なんだか重々しいですね!

「ソーダ水」「クリームソーダ」などの「曹達(ソーダ)」です。

「曹達(ソーダ)」という日本語は「炭酸ナトリウムの俗称」という意味でも使われますが、「炭酸飲料」という意味も持っています。

日本に初めて炭酸飲料が持ち込まれたのは、なんとペリーの黒船に積まれていた「炭酸レモネード」だったそう。…歴史を感じますね!

炭酸飲料に初めて触れる当時の日本人(江戸幕府の役人)は、栓を抜く時の「ポン!」とはじける音に驚き、「新式の鉄砲か!?」と思わず腰の刀に手をかけた…というエピソードも残っています。

ちなみに、日本の懐かしい炭酸飲料といえば「ラムネ」ですが、「lemonade(レモネード)」が訛って「ラムネ」と呼ばれるようになったそうです。

本日は、日本で初めて「缶入りジュース」が発売された日にちなんで、

・竓(ミリリットル)

・立(リットル)

・曹達(ソーダ)

という難読漢字をおさらいしてみました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:農林水産省「農林水産省maff」facebook/『清涼飲料の歴史』一般社団法人全国清涼飲料工業会(現:一般社団法人全国清涼飲料連合会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱