新型コロナウィルスの感染拡大により外出を自粛し、おうちで過ごす時間が多くなっている今、甘いものを食べて少しでもハッピーな気分になれたらいいと思いませんか?

そこで今回は、おうちにあるものや、すぐ手に入りそうなもので簡単につくれるおやつを、料理家の田村つぼみさんに教えていただきました。

田村つぼみさん
田村つぼみさん
料理家
1985年生まれ、栃木県出身。短大を卒業後、料理教室にて講師を務める。その後、料理研究家・浜内千波氏のもとでアシスタントとして修業し、独立。現在は、書籍や女性誌を中心に活動中。カフェなど飲食業態のメニュー開発、店舗立ち上げプロデュース、料理教室なども精力的に行っている。
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■1:混ぜるだけで楽ちん「ココアムース」

まずは、材料を混ぜるだけでできるひんやりスイーツをご紹介。

「溶かして混ぜるだけだから、ふだんお菓子づくりをしない旦那さまや小さなお子さまにもつくれるくらい簡単です」(田村さん)

ココアムース
「ココアムース」

【材料/直径7.5cm×高さ5cmの器で2個分(小さめの容器なら4個)】

・ココア(市販の甘さが入っているもの) 大さじ4
・ゼラチン(パウダー) 5g
・熱湯 3/4カップ(150cc)
・市販のホイップクリーム 1本
・氷 30g(大きめのもの約2個)
・ミント 適宜(あれば)

【つくり方】

1.ココアとゼラチンをボウルに入れて混ぜ合わせ、熱湯を注いでよく混ぜ溶かす。(ゼラチンが溶けづらい場合は、電子レンジで30秒ほど加熱して溶かす)
2.市販のホイップクリームを、最後の飾り用に少量だけを残してあとは全部を絞り出し、1と混ぜてなじませる。
3.2に氷を入れて溶けたことを確認したら、器に流し入れて冷蔵庫で冷やして固める(約30分)。
4.食べるときは、残しておいたホイップクリームと、あればミントを添えて。

2のホイップクリームは全体が混ざればOK。混ぜすぎるとふんわり感がなくなるので要注意です!

■2:美容効果もあり!「はちみつレモンヨーグルトのさっぱりゼリー」

もうひとつ、火を使わないでできるひんやりスイーツを。

「火も、余分な器も使わずにできます。レモンの皮がアクセントになる大人の女性にぴったりのスイーツです。レモンがまるごと1個入っているのでビタミンもたっぷりとれる上に、生クリームも使用しないので美容にもいい効果がありそうです」(田村さん)

ゼリー
「はちみつレモンヨーグルトのさっぱりゼリー」

【材料/4〜6人分】

・レモン 1個
・水 3/4カップ(150cc)
・ゼラチン(パウダー) 5g
・はちみつ 大さじ4
・ヨーグルト 200g
・セルフィーユ(あれば) 適宜

【つくり方】

1.レモンの半分は絞っておき、残り半分は薄めのいちょう切りにする。
2.耐熱ボウルにいちょう切りにしたレモンと水を入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分30秒加熱し、ゼラチンをふり入れてよく混ぜ溶かす。
3.はちみつと絞ったレモン汁を加えて混ぜ、ヨーグルトを入れて静かに混ぜる。冷蔵庫で冷やし固め(約1時間)、あればセルフィーユを全体に散らして完成。

冷蔵庫に冷やし固める前に、氷水を入れたボウルに耐熱ボウルごと入れて冷やし、とろっとしてきてから冷蔵庫で冷やすと、固まるのが早くなりますよ。(その場合は30分程度)

おろした生姜を入れたり、はちみつをマヌカハニーなどに変えると、免疫力アップのスイーツにもなります。

■3:朝食のパンがカリカリスイーツに!「パンdeキューブなラスク」

常備してある食パンを使って、簡単おやつはいかがでしょうか? 用意するのは食パン1枚とチョコレートだけ!

「レンジで乾かして、溶かしたチョコに絡ませるだけなのでとても簡単です」(田村さん)

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「パンdeキューブなラスク」

【材料/つくりやすい分量】
■チョコ
・食パン(8枚切) 1枚
・板チョコ 1枚
■ホワイトチョコ
・食パン(8枚切) 1枚
・ホワイトチョコ 1枚 (抹茶)
・食パン(8枚切) 1枚
・ホワイトチョコ 1枚
・抹茶 小さじ1

【作り方】※(チョコ)のつくり方をベースに記載

1.食パンを切る。縦5・横3回に包丁を入れて24等分にする。
2.平らな耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、1を広げて電子レンジ(600W)で1分30秒加熱し、様子を見て全体が乾燥しているものは、別の皿に取り除いていく。乾燥していない部分が残っているものは、再び約20秒ずつ加熱をしながら水分を飛ばす。
3.板チョコを小さめのボウルに入れて湯煎で溶かし、2を入れて全体に絡むまで箸で混ぜる。
(湯煎:フライパンにキッチンペーパーを4つ折りにしたものを入れて湯を沸かし、沸騰したら火を止め、キッチンペーパーを敷いたところにボウルを入れればOK)
4.クッキングシートを敷いたバットに、3をくっつかないように広げて、冷蔵庫で10分ほど冷やし固める。 ※ホワイトチョコは、チョコと同様のつくり方で。抹茶は、ホワイトチョコを溶かしたところに抹茶を入れて混ぜる。

レンジで連続加熱をするとパンが焦げやすくなるので、少しずつの加熱がおすすめです。多少の焦げは問題ないそうですよ。

また、3で使用した後のボウルの中に、温めた牛乳や豆乳を100ccほど入れて混ぜ溶かせば、ホットチョコレートのようになるので、2度楽しめます。

■4:台湾で人気のスイーツをおうちで!「ベリーとナッツのヌガー」

人気の台湾土産として有名なヌガー。ナッツやドライフルーツが入った濃厚なミルク味のスイーツで、台湾では牛軋糖(ニョーガータン)と呼ばれバラエティー豊かに販売されています。最近は日本でもおなじみになりました。 なんとこれもマシュマロを使って簡単につくれてしまうのだとか。

「ベリーやナッツ類をたくさん入れて、美容効果もアップするスイーツにすれば、食べる罪悪感も緩和されそうです。ヌガーを大きくカットしてもいいですが、コロコロと小さなキューブ状や、三角にカットしてもかわいいです」(田村さん)

ヌガー
「ベリーとナッツのヌガー」

【材料/つくりやすい分量】

・マシュマロ 50g
・バター 20g
・クリープ 30g
・ベリー・レーズン・ナッツ類 60g(1種でも可)

【つくり方】

1.耐熱ボウルに、バター→マシュマロの順に入れ、電子レンジ(600W)で1分加熱。
2.クリープ、ラズベリー・レーズン・ナッツ類を入れてゴムベラや木べらで混ぜる。
3.クッキングシートを敷いたバット等に厚さ約7mm幅になるように抑えて成形し、全体が冷めて固かったらお好みのサイズに切る。(やわらかい飴のような固さになればOK)

2で混ぜるときは、溶けたバターとマシュマロがどんどん硬くなってくるので、ナッツ類を一気に入れて素早く全体を混ぜるのがポイント。 固いほうが切りやすいので、冷ます時は10分ほど冷蔵庫で冷やしてもOKです。

■5:何も気にせず混ぜて焼くだけ!「ザクザクッキー」

最後は、満足度の高いクッキーをご紹介。

「一気につくって、シリカゲルと一緒に保存しておけば、ずっとザクザクの食感が楽しめます。もともとサクサクのコーンフレークだからこそ味わえる、失敗なしの新食感クッキーです。お好みで、チョコチップやココアパウダーをプラスしてアレンジすると、より多様な味が楽しめます」(田村さん)

クッキー
「ザクザクッキー」

【材料/約20枚分】

・コーンフレーク 80g
・バター 100g
・砂糖 80g
・卵 1個
・小麦粉 80g
・アーモンドパウダー 50g
・ローズマリーやバジル等 お好みで

【つくり方】

1.コーンフレークをポリ袋に入れて上から抑えてつぶしておく。つぶし過ぎず、約半分程度が砕けているような状態になればOK。
2.室温に出しておいて柔らかくなったバターをボウルに入れ、砂糖と卵を入れてよく混ぜ合わせる。
3.小麦粉とアーモンドパウダーを加えてざっくりと混ぜ合わせ、コーンフレークの2/3量を入れて混ぜ合わせ、クッキングシートを敷いた天板に間隔を開けながら並べ、表面を少し平らにして、残りのコーンフレークを上に散らして190度に予熱したオーブンで約10分焼く。
4.取り出して粗熱をとり、完成!

バターが固くてなかなか柔らかくならない場合は、レンジで約10秒ずつ加熱して柔らかくしてもOK。完全に溶けてしまっても大丈夫だそうです。

焼く前にお好みで、ドライローズマリーやバジルなどを一緒に散らして焼くと、大人の風味になります。


今回ご紹介したレシピはどれも簡単にできるものばかりなので、自炊疲れをしていてもやる気が出るのではないでしょうか?

甘くておいしいスイーツを食べて、ぜひストレスを緩和させてくださいね。また、お子さまやパートナーと一緒につくれば、家族でよりハッピーなカフェタイムが過ごせるかもしれません。

この記事の執筆者
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WRITING :
宮平なつき
EDIT :
小林麻美