リモートオフィスの推奨によるオンラインでの会議や、「ZOOM」などのビデオ会議ツールを使っての飲み会など、自分の動く顔をオンラインに出す機会が増えています。
美の複合施設「Beauty Connection Ginza(ビューティーコネクション銀座)」にも、そんな状況下で生まれた美のお悩みについての声が寄せられているそうです。
そこで、施設内4Fの「Beauty Connection Hair Salon」の人気スタイリストであり、施設全体の店長でもある、石橋千紘さんが、ビデオ会議システム「ZOOM」を使用した「ZOOMで映えるヘアメイク・小顔講座」を実施。
営業自粛期間中でも自宅でも美容を実践したり、エンターテイメントとして楽しんでもらえるテクニックを届けようというこの試みに参加してみたところ、たくさんの学びがあったので、ご紹介させていただきます。
石橋さんによると「思っていたよりも大きく見えてしまう」「クマ、ほうれい線などのたるみが目立ってくる」など、オンライン特有のお悩みが多いようです。
大切なポイントは大きく分けて3つ。「環境」「メイク方法」「ヘアアレンジ」で、どれも即効性の高いテクニックばかりなので、いますぐ使うべし!
「Beauty Connection Ginza(ビューティーコネクション銀座)」の人気スタイリストに教わる!「ZOOMで映える」メイク術&ヘアアレンジ3選
■1:逆光や照明の真下はNG!顔が「光に対して向かう」環境をつくる
まずは撮影位置から。光に対して背中を向ける逆光状態だと、顔が暗く映ってしまいます。光に対して向かう位置にするだけで、顔全体が明るくなり、ヘルシーな雰囲気に。家の中でも顔が綺麗に映る場所を探してからやるのもいいです。逆光以外にもだめなのが、照明の真下など。
夜のZOOM飲みなど光が入らない環境の場合は、卓上ライトや携帯電話についているライトを正面の壁に当てて、反射させることで、やわらかい光をつくります。また、机の上に白いタオルなどを置くだけでも、レフ板効果で顔色が明るく見えてきます。
また、カメラの高さは目線のやや上ぐらいにする。絶対に顔をあおって撮る位置にカメラを置かないのも重要です。ZOOMだと、角度によっては目の下のたるみやほうれい線などが影になりやすいので、よりたるんだり下がって見えてしまうのを避けるためにも、大切なポイントです。
■2:鼻と目頭の間、頬骨、あご先、上唇と鼻の間…ZOOM映えするためには「立体的なポイントメイク」が重要!
本講座では、肌より濃い色と薄い色、2色あるコンシーラーパレットが紹介されました。
まずはハイライトを入れます。鼻と目頭の間は、明るい色をチョンとのせる程度でOK。それだけで抜け感が出ます。
頬骨部分は、もともとしっかりあって強調したくない方はのせなくてもいいですが、ここに明るい色をのせるだけでも、目元がすごく明るく見えてきます。同様にあご先にのせると、フェイスラインがしゅっと見えてきます。
上唇と鼻の間の谷の部分、人中(にんちゅう)の上にも中指の先でポンとのせてあげる。それだけで唇がふっくら、上向きに見えてきます。これをやると目の錯覚で鼻と唇の間の距離を狭く見せることができ、小顔効果が出てきます。
一方、シャープに見せる効果が得られるローライトは、普段よりも濃いめに入れるのがポイント。使うのは暗めのファンデーションでもいいし、ブラウンのチークでも代用可能です。自宅からオンラインで見られる場合は、実際に会うわけではないので、普段よりも極端なぐらいしっかりつけてしまってOK。
フェイスラインに沿って、指2本から3本を使って外側に向かってなじませていきます。肉眼でみるとすごくなるぐらいでも、ZOOMで見る分にはわからないので、がっつり入れたほうがいいです。
こめかみ部分は内側にえぐるように三角に入れる。思い切って濃いめに入れて。一度画面で確認しながらやると、肉眼で見るのに比べると目立たないのがわかります。
眉と目頭、鼻の付け根の間の三角地帯にノーズシャドウを入れると、鼻がより高く見えてきます。
目の下のクマが気になる人は、オレンジ色のコンシーラーをいれると、それだけでハリ感が出てきます。赤味があるオレンジという色もポイント。これが黄色味のある色を使ってしまうと、よりクマが強調されて見えてしまいます。
アイシャドウでグラデーションをつくるのも色によっては暗くうつってしまうので、むしろベージュなどの色を使い、マスカラでしっかりまつ毛をあげる。その方が目が大きく見えます。
■3:立体感のあるヘアアレンジで小顔に見せる
ZOOMだけでなく普段も使えるテクニックが満載の、小顔に見えるヘアアレンジ。今回のポイントは、「ZOOMに映る耳より前だけ」と「内側のシルエットをひし形を意識すること」。
うしろなどは見られないので、正面だけを意識して仕上げることと、メリハリがつくひし形のシルエットを意識してあげるだけで、小顔ややせ見え効果があるそうです。
今回は38mmのコテでレクチャー。ストレートアイロンをもっている場合は、そちらでも代用できます。180度で設定。ダメージが気になる人は160度などでもいいですが、ちょっとあとがつきにくいのが難点です。
まずは顔回り。こめかみ周りの毛を斜め前に引き出し、巻いて削ります。次に、もみあげ部分の毛を横向きにしたコテで巻き、毛先は外巻きにして波をつくります。えりあしの毛は外巻きに。
まとめ髪の場合は、分け目から指1本分ずらしてジグザクに取るだけで、トップにボリュームが出せます。これでトップがペタンと分かれてしまうのを避けられるテクニックは、普段のまとめ髪から取り入れたいですね。
そこから、もみあげとおくれ毛を出す。自分の顔の形にあわせて立体感が出るように髪を引き出していきます。
ZOOM向けでは、正面から見た感じだけで決めればOK。束ごとに少しずつ出す。耳に若干かぶせた方が可愛いです。あとは、おくれ毛を巻くだけ。内巻きよりも外巻きのほうが小顔になります。
また、前髪は厚めに普段下ろしている人も、ZOOMの場合は一部を左右に分けて少し量を調整して、少しは肌感が髪の隙間から感じられるぐらいが、のっぺりしなくて印象がアップします。
「Beauty Connection Ginza」は、現在3階のMedical Salonと4階のHair Salonのみ営業中。こういったアドバイスを直接受けられるサービスがたくさんあるので、困ったときは気軽に相談してみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子