「密男」「密女」…いったいどんな人?
今年に入って最も注目されている漢字のひとつが「密(みつ)」でしょう。「密閉・密集・密接の『3密』を避ける」=「ソーシャル・ディスタンスを保つ」という意識は、コロナ禍発生後の『ニューノーマル』として、私たちの生活に定着してきました。
さて「密」という漢字ですが、コロナ禍後は「密度が高い/混み合っている」という意味合いで意識されることが多くなりましたが、
それ以前は「秘密/こっそり」という意味合いのイメージが強い漢字だったと思います。
というところで、本日の1問目と参りましょう。
【問題1】「密男」ってなんと読む?
「密男」は「みそかお」とも読みますが、もうひとつの、よりポピュラーな読み方をお答えください。
ヒント:「夫のある女性が、他の男性と恋愛関係を持つこと。またはその相手の男性」という意味の日本語です。
<使用例>「さわやかな人に見えたのに、まさか密男していただなんて、人間ってわからないものね…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 密男(まおとこ) です。
「間男」「密夫」と書いても「まおとこ」と読みます。また「密男(みそかお)」と読む場合も、意味は同じです。
例文で「密男(まおとこ)していた」という表現を出しましたが、「密男(まおとこ)」と読む場合は、道ならぬ恋をしている男性その人を指す意味のほか、
「夫のある女性が他の男性と恋愛関係を持つこと」そのものを指す意味もあるので「密男(まおとこ)する」という表現が成り立ちます。…あまりエレガントな表現とはいえず、あくまで俗語的な言葉になります。
「密男(まおとこ)」と男女の立場が逆転したバーションでは「密女(みそかめ)」という読み方しかなく、「まおんな」とは読みません。
というところで、2問目に参りましょう。
【問題2】「密事」の意味は読み方でどう変わる?
「密事」は「みつじ」と読む場合は「秘密のことがら/人にもらなさい内緒ごと」という意味になりますが、「密事」を「みそかごと」と読む場合は、どんな意味になるでしょうか?
ヒント:【問題1】の解説を参考に考えてみてください。
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… ひそかな恋愛をすること。 です。
「密」を「みそか」と読む場合は、単なる「秘密」よりも「恋愛に関連した秘密」という意味合いが強くなるようです。「秘めた気持ち」を意味する「密心(みそかごころ)」という表現もあります。
以上、本日は今年に入ってイメージの変化した「密」という漢字を、主に恋愛に関して使用した日本語の読み方「密(みそか)」をピックアップし、
・密男(まおとこ/みそかお)
・密女(みそかめ)
・密事(みつじ/みそかごと)
という日本語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱