ラグジュアリー・ファッション誌『Precious』で活躍するプロフェッショナルたちが、 ひと目見た瞬間に「手に入れたい!」と心が躍ったアイテムや、 実際に使ってみて「これはすごい!」と感動したアイテムなど、独自のラグジュアリー目線で選んだ私的名品を紹介する『私の最愛名品』。今回は、スタイリストの原 由美子さんが惹かれたという、ブラミンクの白いテーラードジャケットです。

年齢を重ねた今だからこそ、白いジャケットに惹かれます

ブラミンクのテーラードジャケット¥100,000(税抜)

ブラミンクのテーラードジャケット¥100,000(税抜)

スタイリストを始めたころから、テーラードジャケットは私の制服のようなもの。当時は、スタイリストの仕事だけでなく編集も担当していたので、立場上さまざまな方とお会いする機会も多く、きちんとして見えるジャケットが定番スタイル。繰り返し着ても飽きることはありませんでした。

ブラミンクのテーラードジャケット、バック部分
ブラミンクのテーラードジャケット、バック部分

ところが最近は、年齢のせいもあるのか、カーディガンをはおるように。そんな私の目に飛び込んできたのが、ニュアンスのあるオフホワイトが魅力的なこのジャケットでした。ふっくらとやわらかなビロード地を使用しているので、温もりがあり優しい雰囲気。現在の私の髪の色にもなじみ、ダークカラーと合わせてもコントラストがつきすぎないのが魅力。チノパンツで、ごくカジュアルにも着てみたい一枚です。

ブラミンクのテーラードジャケット、ライニング部分
ブラミンクのテーラードジャケット、ライニング部分

■昨年の秋、「ドゥロワー」の元ディレクターであった吉武味早子氏が立ち上げた新ブランド、ブラミンク。コットンリネン地のジャケットは、正統感がありつつ、ストレスフリーのやわらかい着心地。背抜き仕立てで、カーディガンのようにさっとはおれるところも魅力です。

PROFILE
原 由美子(はら ゆみこ)さん
スタイリスト
数多くの雑誌のファッションページに携わり、女性ファッションのみならず、男性や着物のスタイリングも得意とするスタイリスト。雑誌や新聞などでの執筆や服飾学校の講師、ファッション賞の選考委員など、その活動は多岐にわたる。

問い合わせ先

PHOTO :
小池 紀行(パイルドライバー)
STYLIST :
原 由美子
EDIT&WRITING :
小林 綾、吉川 純(Precious)
RECONSTRUCT :
難波 寛彦