「怪しい」は「あやしい」、では、「怪しからん」はなんと読む?「あやしからん」じゃないんです!

本日6月23日は、世界的に有名な、不思議なモノの記念日なのですが、皆さまご存知でしょうか?

「UFO記念日」です。「未確認飛行物体」「空飛ぶ円盤」などとも呼ばれるUFOです。

この4月に米国防総省が「UFOの映像」を公開したり、6月に入って日本の仙台上空で「未確認飛行物体」が確認されてニュースになるなど、最近なんとなくUFO関連の話題が増えているような…。

そんなUFO、「初めて地球人に確認されたとされる日」が1947年の6月24日で、以来、世界じゅうのUFOマニアは、この日に上空を観測するのだそうです。なんだか楽しそうですね。

「空飛ぶ円盤」という呼び方は、初めてUFOを見たとされる人の「flying saucer」という表現を和訳したもので、

「未確認飛行物体」は、米空軍が「flying saucer」の調査に乗り出した際に改めた呼び名、「Unidentified Flying Object(略してUFO)」の和訳になります。

…というところで1問目のクイズです。

【問題1】「怪訝」ってなんと読む?

「怪訝」という日本語の「かいが」以外の読みかたをお答えください。

ヒント:「不思議で納得がいかないこと」という意味の言葉です。

<使用例>「主人が怪訝な顔をして帰宅したから『どうしたの?』と尋ねたら、『UFOを見たかもしれない』って言うのよ!」

「○○○」と読み仮名3文字です。
「○○○」と読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 怪訝(けげん) です。

「怪訝な表情」など、意外と日常会話に出てくる言葉です。
「怪訝な表情」など、意外と日常会話に出てくる言葉です。

「怪訝(かいが)」と読む場合も意味は同じ「不思議で納得がいかないこと」という意味になります。「怪訝(かいが)」という読み方は、漢字単体の読み方としてはわかりやすく、ストレートなものをつなげた形になりますが、「怪訝(けげん)」という言葉のほうが、圧倒的にポピュラーです。

デジタル漢字変換で「けげん」と入力すると「怪訝」が出るものがほとんどですが、「かいげ」ではなかなかヒットしません。

「怪訝(けげん)な顔をする」「怪訝(けげん)そうに見る」など、日常的な表現ながら、漢字だけ見ると「けげん」という言葉と結びつかなかった…という方もいらっしゃるのでは? この機に覚えてしまいましょう。「かいが」も正解ではありますが、浸透度を考慮すると「けげん」と読むほうが無難です。

というところで、2問目です。

【問題2】「怪しからん」ってんなんと読む?

「怪しからん」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「はなはだ良くない/道理にはずれる」という意味の日本語です。

<使用例>(UFOマニアの人物が)

「僕の仕事の繁忙期に、隣の県でのUFO目撃談を知らせてくるとは!君ってやつは、う~む、怪しからん!」

「〇しからん」と、読み仮名1文字です。
「〇しからん」と、読み仮名1文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 怪(け)しからん です。

この字で「けしからん」と読むとは!

「怪しい」は「怪(あや)しい」と読みますが、

「怪しからん」は「あやしからん」ではなく「怪(け)しからん」と読みます。お間違えのないように。

【問題1】の「怪訝(けげん)」のように、「怪」という字には「怪(け)」という読み方があるのです。

「怪しからん」という日本語は「怪(あや)しい」という言葉をはなはだしく協調した成り立ちの言葉で、素直に解釈すると「怪(あや)しい、なんてものではないくらい、度を超えて怪(あや)しい」という意味になります。

「怪(あや)しい」には「不思議だ/異様だ/普通ではない」という意味があるので、「普通ではない」が度を越して「道理にはずれた/はなはだ良くない」という意味になったのでしょう。

「怪しからん」というと、一昔前は頑固な壮年男性の厳しい叱り言葉、というイメージでしたが、

最近ではヒントの例文のように「自分が道理に外れそうなほどの魅力的を放つ対象」に使われる事が多いようです。

本日は、

・怪訝(かいが/けげん)

・怪(け)しからん

という難読漢字をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱