本日10時に再販スタート！即完売した三越伊勢丹の「＃みんなでマスク」発案者にインタビュー

三越伊勢丹が、40以上のファッションブランドと縫製業者のつなぎ役となり、100種類以上のマスクを展開する「＃みんなでマスク」を実施中。こちらは、収益をすべて日本赤十字社への寄付に充てるチャリティープロジェクトです。

発売と同時に完売した人気商品が7月15日（水）10時より、三越伊勢丹ＥＣサイト内特設ページにて、再販をスタートさせるということなので、このプロジェクトがスタートした経緯など、その思いを、株式会社三越伊勢丹プロモーション担当バイヤーの清水文恵さんにお聞きしました。

新しい日常に、みんなが着けたくなるマスクを！100種類以上のおしゃれなデザインがそろう「＃みんなでマスク」とは？

「＃みんなでマスク」のラインナップの一部。各1,650円（税込）

「＃みんなでマスク」の立体ポケットマスクは、外側に人気ブランドの布を使っているだけあっておしゃれ度抜群！ 6月17日（水）に三越伊勢丹ＥＣサイト内特設ページで販売をスタートするやいなや、完売しました。

おしゃれが大好きな人の「不織布のマスク疲れ」を解消したい

――「＃みんなでマスク」発足の流れや、プロジェクトに込めた思いをお聞かせください。

新型コロナの感染拡大で休業になるなか、百貨店は世の中にどう貢献できるのか。一企業人として自分から何かアクションしたい、と日々悶々としていました。色々と考えた末に、三越伊勢丹とファッションブランドのネットワークを活かして、withコロナ時代の生活必需品となったマスクを生産販売することを思いつきました。

咳エチケットとしてだけではなく、デザインがとびきり美しいマスクを作って、好きなものを身に纏える喜びや楽しさで多くの人を笑顔にしたい。加えて、収益はすべて医療関係支援の寄付に充て、厳しい状況の中、戦ってくださっている方々へ感謝を伝えたい。プロジェクトには、このような思いを込めました。

各ファッションブランドのデザイナーの方々や他部署のスタッフ、バイヤーの多くが共感してくださった。すべてオンラインでのミーティングでしたが、スムーズに生産販売へと進むことができました。

――全部で40以上のファッションブランドが賛同し、参加くださったのですね。

お客さまに人気のある40以上ものブランドが参加してくださったのは、本当に心強かったです。「新型コロナから身を守るための防御品」としてマスクをお届けするだけでなく、「素敵なマスクを着けるとこんなにおしゃれが楽しい」、「ファッションマスクってかっこいい」ということをメッセージとして発信したいと願っていましたので。

――通常のファッションアイテムに比べると、マスクの生産には安全性がより重視されると思います。どのように対策されていますか？

弊社には品質管理のスペシャリストの部門があり、そこのスタッフと相談して安全性の向上を心がけました。ファッションブランドに提供いただいた生地全てに、ホルマリン検査を実施しています。また、安全・安心に配慮した工場での生産、厳正な検品も実施し、製品化へと取り組んでいます。

――6月17日（水）から25日（木）まで、伊勢丹新宿店でマスクの展示をされました。展示で心がけたことは？

来場者の方には、デザインの可愛らしさやかっこよさに加えて、マスクに込められた思いにも触れていただきたいと思いました。そのため、ご協力いただいた約40ブランドのデザイナーやブランドの皆さま、縫製工場さま、繊維商社さまからのメッセージも展示しました。さらに、人と人とのつながりが感じられる「想いの場」であるという展開にもこだわりました。

伊勢丹新宿店本館３階＝センターパーク／ザ・ステージ＃3にて展示が実施されました。メインビジュアルには、ソーシャルディスタンスをとった、明るい未来を見つめる男女が描かれています。

――会場にいらしたお客様の反応はいかがでしたか？

「あの大好きなブランドのマスクがあるなんで嬉しい、着けてみたい！」という声が多かったです。顔の半分が不織布の白いマスクに覆われてしまうと、おしゃれが台無しになってしまう気がする…そのような、「不織布のマスク疲れ」を抱えている方も多く、少しでもその救世主となれたならば、嬉しいですね！

100種類以上ものファッションマスクが並ぶ会場の様子。

ボーダーをTシャツに、花柄をワンピースに。マスクを主役にしたファッションの楽しみ方

――「ファッションとしてのマスク」を楽しむために、読者にアドバイスをお願いします。

自分の個性や気分を反映したマスクを選んで、「今日はこのマスクを着けたいからこの洋服にしよう」というくらい、マスクを主役にしたファッションを楽しんでみるのはいかがでしょうか？　

例えば、アニエスベーのマスクは、ブランド真骨頂のボーダーがポイントです。今の時期でしたら、ハイウエストのデニムに白のTシャツをINした爽やかなコーディネートに、このマスクをアクセントとして合わせる！というのはいかがでしょうか？

秋になったら、アニエスべー定番のプレッションのカーディガンに組み合わせても。トップスがシンプルな分、ボーダーのマスクで遊ぶとバランスが良いと思います。日常使いのワンポイントとしてお勧めのマスクですね！

アニエスベーのマスク。1,650円（税込）

デザイナーのアニエスベーからのメッセージ。「親愛なる皆さま、アニエスべーを愛してくれている皆さま、すべてに感謝します。仕事をする勇気と、その力を持つあなた方自身に、そして、私たちにも。頑張りましょう！！心からの抱擁を送ります」

――他に、日常使いとしてイチオシのマスクはありますか？

ツモリチサトのマスクもお勧めです！刺繍がポップですが色味はシンプルなので、どんな服にも合わせやすいです。モノトーンでまとめたかっこよくなり過ぎがちなコーディネートに、このマスクを着けると抜け感ができてバランスが良くなると思います。洋服とマスクはモノトーンにして、バッグと靴を赤にするというのも面白いですね。「私はこんなマスクをしているんだ！」と、おしゃれな友達に差をつけ自慢できるマスクだと思います（笑）。

――エレガントなファッションに合わせるとしたらどんなマスクがお勧めですか？

2020 年春夏コレクションの際の大判のフラワープリントを使った、ハウスオブロータスのマスクはいかがでしょう？　大人っぽいロングドレスとの相性がいいと思います！デートや記念日に、鎌倉の海辺のテラスの美しいレストランで、白いドレスを着てこのマスクを…とついつい妄想が膨らんでしまいます（笑）。マスクを主役にしたファッション、本当に楽しいですよ！

上から右回りに、ハウスオブロータス、ヴラスブラム、ツモリチサト、ミナペルホネン＋ムスビのマスク。各1,650円（税込）

長場雄氏のビジュアルがプリントされた抗菌マスクケースも登場。三越伊勢丹オンラインストアで購入可能。マスクケース各500円（税込）

今回は、株式会社三越伊勢丹プロモーション担当バイヤーの清水文恵さんに、チャリティープロジェクト「＃みんなでマスク」に込めた思いやマスクをおしゃれに着けこなすヒントを伺いました。ファッションを妨害するのではなく、より楽しむためのマスク。ぜひ実際に手にとってみてください。おしゃれの幅がぐっと広がり、いろいろ嬉しい発見があるはずです！