先読み書店員さん大興奮!の新・二度読みミステリー誕生

いちど読み始めたら止まらない!だから、平日に読むのは危険、時間のある週末にどっぷり世界に浸りたいーー。そんな「新・二度読みミステリー」、水沢秋生の『ミライヲウム』が2020年7月27日(月)に発売されます。

「やられました」「とにかく読んで」「面白さ、保証します」などなど、先読み書店員さん大興奮の一気読み必至の一冊です!

壮大なテーマと瑞々しい登場人物のコントラストに惹き込まれる!

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『ミライヲウム』著=水沢秋生 小学館 ¥1,300

2011年『ゴールデンラッキービートルの伝説』で、第7回新潮エンタテイメント賞を受賞しデビューした著者の新作は、主人公とヒロインの2つの主観で進むストーリー。

触れるとその人の未来が見えてしまうという特殊能力を持つ主人公、そして「未来は変えられるか」という壮大なテーマが軸ながら、親子愛や学生時代の淡い恋愛が瑞々しく描かれています。

カウントダウンの打ち上げ花火、お花見、バレンタインといった身近な出来事に「こんなことあったかも」と、自己投影しながら物語に惹き込まれてしまいます。

また、捨てたはずなのに戻ってきてしまう体に悪い「希望」、二度と枝に戻ることのない宙を舞う「桜の花びら」など、叙情的な表現も想像力をかきたてます。

特殊能力があるために、体に触れられないもどかしさのある2人の関係も不器用で微笑ましい。ヒロインを「大切にしたい」と伝える、紳士的でちょっと草食な主人公も魅力的です。

未来は変えられるか?!ストーリーのカギを握る3つポイント

過去に戻ることはできないが、未来は変えられるかーー。このミステリーで注目したいポイントは以下の通りです。

■1:学生時代の不器用で淡い恋愛

■2:特殊な能力をもつ息子と父の親子愛

■3:主人公をひたむきに想うヒロインの運命

この3つが交錯し、物語は意外な展開を見せます。

人生は前に向かって進んでいきます。誰しもがずっと同じ場所には居られないし、ずっと一緒に居られる人は居ない。けれど、辛い別れは新しい未来を生んでいくーー。

そんな世の摂理を噛みしめているようなラストは、ほろ苦くせつないものの、今を大事にする優しさに溢れています。読後、大切な人たちが急に恋しくなりました。

『ミライヲウム』
著=水沢秋生 小学館 ¥1,300
凜太郎は、中学生と高校生の時に、つきあっていた女性に触れた瞬間、未来を見てしまっていました。しかもバッドエンディングばかり。そんな体質故、恋愛とは無縁の大学生活を貫いていました。しかし、大学2年の大晦日の夜、花火を見に出かけた同級生にキスされた瞬間、凜太郎はとんでもない未来を見てしまいます。その結末を変えるべく、凜太郎は奔走するのですが……。

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この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子
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