好評連載「官能コスメ」の第15回は「女の色気」がテーマ。 女性の官能と、その本質について、齋藤 薫さんが読み解きます。
自分たちの事なのに、「女の色気」について、私たち女は多くの間違った認識を持っている。 その最たるものが、ヌードは押し並べて色っぽいと思っていること……。
少なくとも、ヌードよりセミヌードの方が色っぽいのは紛れもない事実で、見えそうで見えないから想像力をかきたてるものにこそ、色気というものが宿ることを、私たち女はよく知らなかったりする。
ファッションにおいても、これ見よがしにセクシーな服よりも、むしろ白い開襟シャツに黒のタイトスカート的な、禁欲的な制服のような服のほうが、むしろ色気が匂い立ったりすることを、私たち女は意外に知らない。
いっそのこと、色気に関しては真逆を狙ったほうがうまくいくのではないかと思うくらい、女は「女の色気」をことごとく誤解しているのである。
マリリン・モンローだって生気にあふれている
そういう意味で、とても残念な「誤解」がもうひとつある。生き生きした生命感と色気は、相反するものと思っていることである。何となくだけれど、色気には少しだけやつれたイメージがあったはず。「健康的な色気」という言葉はあるにはあるけど、あくまで健康感と色気は正反対にあるものだからこそ、まったく別の種類の魅力として、例外的に色気という名前をつけているだけ。
ともかく元気ハツラツなものに、色気は宿らないとみんな思っていた。でも実際は違う。女の色気とは、本来「生気にあふれたもの」。そうでなければ、人を魅了して惹きつける力など生まれないと考えていい。
たとえばあなたは、色気あふれる女優として誰を思い浮かべるだろう。 モニカ・ベルッチ? スカーレット・ヨハンソン? マリオン・コティヤール? この人たちは紛れもなく、官能美というものを持っている。でもその一方で、実はとても健康的。まさしく生き生き、生気にあふれている。病み上がり的な弱々しい感じはどこにもないはずなのだ。
ちょっと見方を変えてみよう。ハリウッドにおいて歴史に名を残すセクシー女優は、なんといってもマリリン・モンローだけれども、この人だってある意味とても生き生きしていた。ムチムチした肢体は、確かに日に焼けてはおらず真っ白だったけれど、いかにも健康的。晩年は心を病んでいたというけれど、単にしなをつくっていたからセクシーなのではなく、何か内側からあふれてくるものが、キラキラうるうるしていたから、セックスシンボルとまで言われたのではないか。
さらにアメリカ人が今、1番セクシーと思うのは、ジェニファー・ローレンスであり、ビヨンセであり、ジェニファー ロペス。ひと癖もふた癖もある個性的な顔ぶれだ。この人たちなどまさに元気ハツラツ。生命感にあふれている。
生殖能力こそが色気の源?
なぜ色気には生命感が不可欠なのか? ここでいきなり生物学的な話になるけど、色気には、ある種の生殖能力というものがベースになっているのだそうである。つまり、雄が雌を見るときに、子孫を残す力と生き物としての能力を人一倍持っている雌に対して本能で惹かれるわけで、人間の色気がいかにエモーショナルなものだといっても、根本はやっぱりそこにあるのだ。
だからこそ、そういう引力にあふれているのに一筋縄ではいかないジェニファー・ローレンスのような人が、最も色気があると言われたりするのかもしれない。
じゃあその「生命感」というのはどこからどのように出てくるものなのか? もちろん、体の中から湧き上がる気配にも生命感は宿るけれど、でも煌めく生命感の多くは肌から伝わってくるもの。生き生きという言葉はやっぱり肌のものなのだ。
ただ厄介なことに、生き生きした肌をつくるのはそう簡単ではない。それこそ内側から元気がみなぎらなければいけないし、肌表面のクオリティーもよくなければ。もっというなら、肌から生命感を湧き上がらせるためには、美肌の要素のすべてがそろっていなければいけない。ハリ、つや、透明感、明るさ、均一感、そして何より輝き………それらを足した結果として生まれるのが「生き生きした生命感」。だからとてもハードルの高いこと。
でも今、それを一手に引き受けるエイジングケアが生まれている。
最速で生命感を生む未来形エイジングケアがあった
ほかでもない、再生医療をベースにした最先端のエイジングケアがそれ。美容上、これらは若さの根元に直接届くスキンケアという説明になるのだろう。でもそれが生命感を生む仕事では最も早い。単に、シワ、たるみを防ぐという面のエイジングケア効果だけでなく、人間の生気そのものを肌からの湧き上がらせると言う意味では、 3次元の、あるいは4次元の未来形エイジングケアと言っていいものなのだ。
そういう意味では、再生医療研究でも先端を行くロート製薬や、富士フイルムといった異業種のコスメは特に狙い目だ。さらに、本当の意味で全方位に働きかけて、生命感を引き出し眩しい肌をつくることがテーマのクラランスのダブルセーラムや、生気を失った肌を集中的に奮い立たせる最速生命感づくりとも言える集中ケア、ランコム ジェネフィック アドバンスもこのグループに入れたい。
まさかこうした究極のエイジングケアが、そのまま「女の色気を醸し出す化粧品」になると思わなかったかもしれない。しかし人を惹きつける魅力の根源は、結局同じところにあるのかもしれない。命の輝きという……。
生命感の煌めきを生むスーパーロングセラーが、また進化した!
油性成分と水性成分を分けて収められるダブルボトルが全方位ケアの決め手。使う直前に手のひらでなじませて。あらゆる肌悩みにに働きかけて何も諦めない処方だから、みるみる力がみなぎっていき、紛れもなく遠目からでもわかる生命感の煌めきを生むのが比類ないロングセラーの秘密。
眠っているハリと生命感を覚醒させる新しい処方は再生医療研究の賜物
今や製薬コスメの最強ブランドといえばこのロート製薬のエピステーム。同然のことながらコスメ界でも独走状態にある「再生医療研究」の 成果が今、次々と傑作を生みつつある。これは1本を10日で使いきる4本分の集中ケアで、使い終わらぬうちに、生命感があふれてくるような手応えを覚えるはず。もちろん美肌条件のすべてをそろえた結果として。
再生医療の鍵、「幹細胞」に、どんどん細胞を産ませるという驚きの美容液
やはり独自の再生医療研究から、細胞工場である幹細胞は、小刻みに動いている状態でないと細胞を生まないことを発見。じっとしているときは細胞を生まないのだ。そこで眠った幹細胞を覚醒させることで、どんどん細胞を産ませるという画期的な働きを持つことになった美容液。だからもう、言うまでもないだろう。生命感があふれだすことを。
発酵のチカラが直接入っていく「生」セラムで、生気を失った肌にも生命感
年齢とともに 頻繁になる「ゆらぎ肌」。やつれたように生気を失うのも「ゆらぎ肌」の特徴で、こうした状態に集中的に働きかけるのがベストセラーであるジェネリックの集中ケア。フェルラ酸を使用開始直前までフレッシュな状態で密封し、発酵エキスと瞬時に混ざり合うと、生命感を一気に呼び戻す。1か月の集中ケアは若さのカンフル剤と記憶して。
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- TEXT :
- 齋藤 薫さん 美容ジャーナリスト
- PHOTO :
- 戸田嘉昭、宗高聡子(パイルドライバー)
- EDIT :
- 渋谷香菜子