トップアスリートがどんな腕時計を着けているかは気になるもので、テレビ中継などでアップの手元をつい小生の視線は追ってしまう。陸上長距離のトップランナーが腕時計をつけることは、90年代に普通になったようだ。92年バルセロナ五輪のマラソンでは見かけにくいが、96年のアトランタでは誰もがつけている。
邪魔になっていたものが、走るのに便利で欠かせなくなった。ランナーにとっては、わき目もふらずに走る求道者を求める期待からの、解放でもあったはずだ。不可欠になった存在は、いまさらに「着けていたい腕時計」に位相を変えつつあると、小生は感じている。ブライトリング「エンデュランス プロ」は、そういう時代を象徴する時計である。自分をアイデンティファイするスポーツを持っていたり、アスリートへの敬意を抱くスピリットの延長線上に、この腕時計はある。
ビジネスも遊びも!アクティブに活躍する人に寄り添う「エンデュランス プロ」
手にとるだけでも、存在意義を感じる驚きがある。その秘密は素材である「ブライトライト®」の採用だ。ポリマーとファイバーの合成素材であるブライトリングの独創的なマテリアルは、軽量素材の代表格であるチタンの、約3分の1という軽さである。しかも低アレルギー性で、汗にも傷にも強い。そのケースに載せたクロノグラフ・ムーブメントは、10倍の精度を持つ従来の温度補正スーパークォーツ。公的機関COSCから精度のクロノメーター認証を受けている。
黒ダイヤルに白でダイナミックにアラビア数字を抜いた文字盤は、ブライトリングらしいメリハリが効いている。両方向回転ベゼルにはソーラーコンパスとしての用途を想定し、方位を刻んだ。クロノグラフ機構と組み合わせて使うフリンジのパルスメーター目盛りは、1970年代の軽量ウォッチの先駆者「ブライトリング スプリント」譲りのセットアップだ。
サステナブルな素材で地球も自分も美しく!
思う存分楽しめるカラーバリエーションにも注目!
カラフルな5色のバリエーションが、目移りを誘う。さらに別売りで用意されたのが「Outerknown(アウターノウン)」製のNATOストラップである。NATOストラップ生地の「ECONYL®ヤーン」は海洋に放置された漁網などのナイロン廃棄物を原料とする、サステナブルな素材だ。
価格も、戦略的に抑えられている。本質的にはアスリートのためではあるが、さらにはつけているのが楽しく、つけること自体が目的となりうる腕時計。『難しい時代に人を明るくする』そんな腕時計を、とびきりのスイス時計ブランド、マニュファクチュールがつくるとどうなるのか。その答えが「エンデュランス プロ」である。
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ストラヴァのプログラムに参加して豪華な商品を獲得!
「エンデュランス プロ」と同時に発表されたユニークなプログラムが「ブライトリング エンデュランス プロ ストラヴァ チャレンジ」。ランナーやサイクリスト向けのアプリであるストラヴァとのコラボにより、チャレンジに参加して9月2日から16日までの2週間で500分間のアクティビティを達成すれば、誰にでも豪華な賞品ゲットのチャンスがある。詳細は下記のURLで。
- TEXT :
- 並木浩一 時計ジャーナリスト