お手頃価格でフランス料理が楽しめる人気イベントが今年も開催

フランスの美食術がユネスコ世界遺産に登録された2010年から、フランスで開催されている「Tous au Restaurant(みんなでレストランへ)」というグルメイベント。

日本でも「もっと気軽にフランス料理を楽しんでほしい」という思いから、2011年より「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」というイベントがスタートしました。

10年目となる今年は、2020年9月25日(金)~10月14日(水)の過去最長となる20日間の開催です。

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参加レストランのコース料理が、一律¥2,500、¥5,000、¥8,000(税・サービス料込)のいずれかの価格でいただける、美食の祭典

このイベントはひとつの会場で開催されるものではなく、全国各地の参加表明をしたレストランでお手軽価格のコースがいただけるというもの。

今年は新型コロナウイルスの影響で、例年とは違う大変な状況ではありますが、それでも「フレンチを通して少しでも日本を盛り上げたい」と手を挙げた店舗で、「トレ・ボン!日本のテロワール」がテーマの、和食材をふんだんに使ったフランス料理が楽しめます。

なかでもイベントを盛り上げるのは、次世代を担うシェフとして北海道・東北・関東・北陸・中部・近畿・四国・九州の9エリアから選ばれた15名のフォーカスシェフ。

本記事ではそのうちのおひとり、相原 薫さんがオーナーシェフを務める人気店「サンプリシテ(Simplicité)」をご紹介します。

相原 薫さん
「サンプリシテ(Simplicité)」オーナーシェフ
(あいはら かおる)葉山「レストラン ラ・マーレ」から料理の世界に入り、その後フランス・スイスへ留学し星付きレストランで経験を積む。帰国後さらに腕を磨き、2018年1月「サンプリシテ」をオープン。熟成魚がメインのフレンチを振る舞う。
サンプリシテ(Simplicité)

イベントにも参加!熟成魚とフレンチの新しい出会いを生み出すレストラン「サンプリシテ(Simplicité)」

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古フランス語で「真っ直ぐな誠実さ」という意味が含まれる言葉「サンプリシテ」。「人・食材・料理に対して、Simplicité(サンプリシテ)な心であるように」という思いを込めて店名にしたそう
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シェフの調理を目の前で見ることができるカウンター席は、隣との間隔も広く人気。

東京・代官山にあるフレンチレストラン「「サンプリシテ(Simplicité)」。木の温もりが心地よいスタイリッシュな店内には、オープンキッチンに面したカウンター席とテーブル席が共に完備されています。

お料理は魚が中心。五島列島、舞鶴、函館、美浜などから仕入れる「放血神経締め」という処置を施された魚は、血液による腐敗や余計な臭みがなく、身は輝くほどに真っ白。これらの魚を熟成させ、素材の旨みを引き出してから調理した絶品のお魚フレンチです。

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「明石 真鯛」

この日メインの魚は、塩をして5日ほど寝かせたという明石の真鯛。皮目はパリッと香ばしく焼き上げられ、白く美しい身はフワフワ。

にんにくやサフランで香りづけされた「ルイエ」という黄色いソース、食べる直前に注がれたコンソメスープと一緒にいただけば、比類なきおいしさです!

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「玉手箱」

「玉手箱」と称したメニューで出てきた、鰯の燻製も美味。鰯の下のタルトごといただけます。

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「ムール モンサンミッシェル」

小ぶりながら旨みが凝縮されたたっぷりのムール貝、優しい泡状のソース、下に隠れたジャガイモのピューレの3つが口の中で絶妙に混ざり合います。貝の出汁が効いていて上品なお味でした。

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「岩手 石黒 ホロホロ鳥」

魚や魚介類が中心ですが、肉料理もこだわりが詰まっています。この日のホロホロ鳥は、炭火で香ばしく焼き上げられ、とってもジューシー。昆布・マグロ節・イリコなど和食材も使われているという洋風のソースとよく合っていました。

日本食材の特徴を生かしてつくったフレンチは、日本ならではの味

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日本の魚は、塩をして寝かせるといった下準備の工程がとても大事だという

なぜ魚を熟成させて使うようになったのか、相原シェフは日本とフランスの魚の違いをあげます。

「フランスの魚は味わいが強いものが多いのですが、日本の魚はよく言えば繊細な味だけれども、フレンチで使うにはちょっと弱い。だから鮮度がいい魚を寝かせて、旨みを引き出しているんです。1か月も熟成できる魚というのもまた、日本ならではです」(相原シェフ)

熟成するという発想の元は、鮨店だとも話します。

「和食はよく『引き算』と言われますが、鮨店を見ていると塩締めしたり、香りをのせたりと完全に足し算ですよね。あの感覚で魚を使っています」(相原シェフ)

日本の魚を使った日本ならではのフレンチが堪能できる「サンプリシテ」。フランスレストランウィークでは、クエ・黒アワビ・秋の鰆などが登場予定です。


行ってみたいフレンチのお店があるなら、このイベントは絶好の機会。各店舗の予約は、参加レストランへ直接問い合わせか、公式サイトから可能です。ぜひ、おいしく楽しいひとときをお過ごしください。

■イベント概要

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2020」
場所/全国の参加フレンチレストラン
価格/ランチ、ディナーともに、¥2,500、¥5,000円、¥8,000(税・サービス料込)のいずれか
基本構成/前菜、メイン、デザート、食後の飲み物
開催期間/2020年9月25日(金)〜10月14日(水)の20日間
予約方向/①直接店舗へ電話予約
     ②公式サイト経由「TableCheck」または「一休.comレストラン」

15名のフォーカスシェフ
・北海道「アグリスケープ(AGRISCAPE)」吉田 夏織さん
・秋田県「レメデ ニカホ(Remède nikaho)」渡邊 健一さん
・栃木県「オトワレストラン(Otowa restaurant)」音羽 元さん
・東京都「アブ レストラン(ab restaurant)」大村 隆亮さん
・東京都「プレニチュード(plenitude)」今田 一之さん
・東京都「サンプリシテ(Simplicité)」相原 薫さん
・東京都「フランス料理 タンモア」田中 いずみ さん
・東京都「白土」白土 誠司さん
・石川県「マキノンチ(MAKINONCI)」牧野 浩和さん
・岐阜県「リリアーヌ(Liliane)」大脇 有人さん
・大阪府「ルイーズ(LOUISE)」ヤニック・ラオプニュさん
・京都府「キョウガストロノミーコーゾー(Kyo gastronomy KOZO)」野田 耕三さん
・高知県「バルーン(balloon)」田嶋 良太さん
・山口県「イグレック(igrec)」石本 裕紀さん
・屋久島「サンカラ ホテル&スパ屋久島」林 謙児さん

問い合わせ先

ダイナースクラブ フランスレストランウィーク2020 公式サイト

この記事の執筆者
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WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美