漢字の部首「うかんむり」にはどんな意味がある?答えられますか?
本日9月12日は『宇宙の日』です。『国際宇宙年』であった1992年に制定された記念日で、一般公募により、同年に「毛利衛(もうりまもる)宇宙飛行士がスペース・シャトル『エンデバー』で宇宙に飛び立った日」である9月12日が選ばれました、
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「宇内」ってなんと読む?
「宇内」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「天下/世界」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「宇内広しといえど、人間同士の心は、話し合えば、つながりを見つけられるはずよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 宇内(うだい) です。
毛利衛さんが宇宙から帰還した後のインタビューに、こんな素敵な言葉があります。
「宇宙からは国境線は見えなかった。」
「宇内(うだい)=天下/世界」という言葉は、この感動的なコメントを簡潔に表現したような言葉です。そのイメージを読み解くために、もう1問、クイズに挑戦してみましょう。
【問題2】漢字の部首「宀」は何を表している?
漢字の部首「宀(うかんむり)」は、もともと何を表しているでしょうか?選択肢の中から選んでください。
1:種子
2:家屋
3:帽子
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:家屋 です。
「宀(うかんむり)」は、「山のように交差し頂部のとがった形の屋根で覆われた家」を表現した象形文字から来ています。ですので、「宀(うかんむり)」の部首で構成される漢字は「家(いえ)」に関係した漢字になります。
「宇」という漢字は、訓読みで「いえ/のき」とも読み、「家と軒(のき)」を表現した漢字です。
「宇内(うだい)」という言葉は「天下/世界」という意味ですが、「天(あめ)の下(した)」という意味での「世界」であり、つまりは「同じ空の下にある家のような、一つながりの世界」を意味します。
「宇内(うだい)」はまさに、毛利さんのおっしゃった「宇宙からは国境線は見えなかった。」という言葉を端的に表現するような、温かみある「世界」の言いかえ表現でしょう。
本日は、『宇宙の日』にちなんで、
・宇内(うだい)
という日本語を、
・「宀(うかんむり)」の成り立ち
と併せておさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱