「CHANEL(シャネル)」が主催する、若手音楽家に演奏の機会を提供する音楽プログラム「シャネル・ピグマリオン・デイズ」の、2020年参加アーティスト5名によるコンサート動画が、期間限定でオンライン配信されます。
平間 今日志郎さん(ピアノ )、前田 妃奈さん(ヴァイオリン)、水野 優也さん(チェロ)、 八木 大輔さん(ピアノ)、鈴木 玲奈さん(ソプラノ)の5名が、シャネル・ネクサス・ホールで今回のために特別に演奏したこの無観客コンサートは、10月16日(金)より、ネクサス・ホール ウェブサイト にて5週連続で配信されます。
自身が選んだ楽曲についての解説とともに演奏を楽しむことができる、またとない機会をお見逃しなく!
「シャネル・ピグマリオン・デイズ」2020年参加アーティスト5名による期間限定のコンサート動画が、配信スタート
コロナウイルス感染拡大防止のため公演中止となり、再開を待たれていた「シャネル・ピグマリオン・デイズ コンサート」。残念ながら2020年の公演は中止が決定してしまいましたが、今年の参加アーティストに選ばれた5名は、2021年も引き続き本プログラムに参加することが決まっています。
公演は来年の春に再開予定とのことですが、今回、コンサート再開を心待ちにされているお客さんたちに向けて、シャネル・ネクサス・ホールにて収録された演奏が動画配信されることになりました。彼らのフレッシュ且つ情熱あふれる演奏を、実際のコンサート同様に、動画を通して楽しむことができます。
ここでは、10月16日(金)より5週連続で配信される、芸術の秋に相応しいコンサート動画について、詳しくご紹介いたします。
■第1回:10月16日(金)~22日(木)平間 今日志郎さん(ピアノ)
初回の配信では、平間 今日志郎さんが登場。ベートーヴェン生誕250周年を記念し、自身の思い出深い曲であるというベートーヴェンの曲を演奏します。 高校卒業後に渡米した平間今日志郎さんは、今秋からは大学院へ進学し、アメリカ生活5年目を迎えます。譜面をオーケストラ的に読んで、すべての音を聴かせて音楽を整えるという指導を受けているとのこと。
平間さんは、事前インタビューで「シャネル・ピグマリオン・デイズでのリサイタルは、自分のなかでとても大切なプロジェクトです。さまざまな経験を経て、ピアニストとして今ようやくスタートラインに立てたと感じているんです」とコメント。詳細はリンクからもご覧いただけます。
【演奏曲】ベートーヴェン:ピアノソナタ 第8番 ハ短調 作品13『悲愴』、ベートーヴェン:ピアノソナタ 第23番 へ短調 作品57『熱情』
■第2回:10月23日(金)~29日(木)前田 妃奈さん(ヴァイオリン)
今年開催された第18回 東京音楽コンクール弦楽部門で、第1位及び聴衆賞を受賞した前田 妃奈さんは、現役高校3年生。今回、演奏会が再開したらいちばんに弾きたい曲であったという、リヒャルト シュトラウスの「ヴァイオリン・ソナタ」も披露されます。
「何を伝えたいと思って演奏していますか?」という事前インタビューでの問いかけに対して、「聴いて下さっている方々に楽しくなってほしいと思いながら演奏しています」とコメント。「実際にシャネル・ネクサス・ホールで皆様に生の音を聴いていただけるのは来年になりますが、さらに成長した音をお届けできるよう、頑張りたいと思います」と、さらなる飛躍に向け、展望を語りました。
【演奏曲】 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 二長調 作品12-1、イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品27-3『バラード』、シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
■第3回:10月30日(金)~11月5日(木)水野 優也さん(チェロ)
ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学に在籍中の水野優也さんは、関連性のある作曲家のプログラムを演奏。外出自粛中はハンガリー・ブダペストで、時間に追われることなく自由に演奏し、作曲された時代背景を学んだり、ドナウ川をランニングしたりと、貴重な時間を過ごしていたとのこと。
事前インタビューでの「演奏家として作品と対峙する時、どのような姿勢で臨みますか?」という問いかけに対し、「まずは楽譜に書かれていることをしっかり読んで、一音一音の意味を理解できるように勉強します。そして、本質的な部分では、何回弾いても絶対忘れないようにしています」と、楽譜にしっかりと向き合う姿勢を示しました。
【演奏曲】ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第4番、ウェーベルン:チェロとピアノのための2つの小品、ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番
■第4回:11月6日(金)~12日(木)八木 大輔さん(ピアノ)
現在、慶応義塾高校に通い、学業と両立しながらピアノを学んでいる八木大輔さんは、今回”華麗なる編曲集”をテーマに組まれたプログラムを演奏。来年再開予定の「シャネル・ピ グマリオン・デイズ」では、毎回異なるテーマのもと演奏したいと話します。
事前インタビューでは、海外のレッスンについて「実際に曲が生まれた土地で、その歴史や文化に触れ、作曲家や曲への理解を深めてきました。ヨーロッパにおいては知識だけでなく、身体レベルでの学習をすることが可能です。何世紀も前に建てられた劇場や教会で演奏し、歴史ある街のなかで、現地の食事や言語、空気、街並みを味わえるので、作曲家がどのような環境で創作活動に励んでいたのかを身をもって理解することができます。音の響きの違いも体感できる学びのひとつです」と、楽曲の根底にから理解を深めることの大切さを語りました。
【演奏曲】モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573 ニ長調、リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S.418 R.228、クライスラー/ラフマニノフ:愛の悲しみ、愛の喜び、サン=サーンス/リスト:死の舞踏
■第5回:11月13日(金)~19日(木)鈴木 玲奈さん(ソプラノ)
「シャネル・ピグマリオン・デイズ」が再開されたら、クラシック音楽ゆかりの地への誘いをテーマに、ドイツ、 オーストリア、イタリア、フランス、そして日本で生まれた作品を各国のエピソードを交えながら紹介していきたい」と、熱意を語っていた鈴木玲奈さん。 今回は、日本歌曲、そしてウィーン留学中に学んだ思い出深いプフィッツナーのドイツ歌曲、最後にオペラアリアを披露します。
事前インタビューで、「声楽は身体が楽器ですので、体調管理が大切」と答えた鈴木さん。「特に免疫力を下げないように、十分な睡眠を摂り、バランスの取れた食事を心がけています。体を冷やさないよう、また喉の保湿にも気をつけています。風邪気味のときは、マヌカハニーやプロポリスを強い味方にしています」とも。どんな美声を披露してくれるのか、楽しみですね。
【プログラム】山田耕筰:この道、山田耕筰:薔薇の花に心を込めて、武満徹:小さな空、木下牧子:さびしいカシの木、プフィッツナー:古い歌 Op.33 、ビゼー:オペラ「カルメン」より”何を恐れることがありましょう”、バーンスタイン:オペラ「キャンディード」より”着飾って、煌びやかに”
※アーティスト5名の詳しいプロフィールは、こちらからご覧いただけます。
若い音楽家たちを育成し、年間を通して数回にわたる演奏会の機会を贈るプログラム「シャネル・ピグマリオン・デイズ」 。 毎年5名の将来有望なクラシック音楽の演奏家が公募などで選出され、昨年までに78名の演奏家が経験を積み、音楽家としての新しい一歩を踏み出しています。
今後の成長も期待される、新たな若き才能たちの情熱的な動画コンサートを、ぜひ、5週連続でお楽しみください。
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- Precious.jp編集部