ビジネスを円滑に進めるために行う、取引先との会食、接待。昭和の時代より回数も減っているからこそ、1回の重要性が高まっています。
いざ要人を接待したいとなったとき、どういう誘い方がスマートなのでしょうか?
株式会社東京スター銀行にて、法人金融部門の執行役員秘書を務めている高橋典子さん。役員のスケジュール管理やアポイントメントの調整、会食や手土産の手配、出張手配などを行っています。
銀行にとって、最重要取引先を管理する部門を支える高橋さんの「お誘いテクニック」を教えてもらいました!
■1:取引成立から「気持ち」を途切れさせない!
「ビジネスの取引成立が確定したとき、または直後にお声がけし、取引予定日以降で設定します」と高橋さん。
感謝の気持ちを伝えるため、また今後の取引につながるようにするために、取引成立の雰囲気から繋がりを途切れさせないよう、なるべく早めに設定するのがポイントのようです。
■2:忘年会、新年会はスピード勝負!
「一年のお礼としての忘年会、新年会は早い段階でお声がけします」(高橋さん)。
企業のトップクラスに近い人ほど、年末年始のスケジュールは争奪戦。早い段階でアポイントメントを取ることで、それを念頭に置いてスケジュール組みをしてもらえる可能性が高くなるとか。当たり前のようでとても重要なことなのです。
■3:負担をかけない言葉を選び、メールで連絡
会食のお誘いをするときは、相手の負担になったり、断りにくい雰囲気を出さないようにするのが高橋さんのテクニック。
「『お差し支えなければ是非ともご一緒させていただきたく』、『お忙しいと存じますので、いつでもご都合のよろしいときに』など、その方のご負担にならないような言葉を選びます」(高橋さん)。
また、先方が可否や日時を即答する必要がなく、時間を気にせず手軽に返信できるよう、電話ではなくメールで連絡することにしているそう。
重要な取引先とのスムーズな関係づくりをサポートする、責任の重い任務である役員秘書。特性や好みの違う相手に、過不足なく整える役割を担ってきた高橋さんの「お誘いテクニック」は、私たちの会食のお誘いのときにも役立ちますね。
押しつけがましくなく、かつ前向きに取引が進むテクニックを、ぜひ取り入れてみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 安念美和子