ブラジャーをできるだけ長く愛用するために大切なのが、洗濯の仕方。「実は洗濯した後、干す前のひと手間がブラジャーの形を美しく保ち、機能性を損なわないために大切」とランジェリーのプロである川原好恵さんはいいます。
「下着の干し方にルールなんてあるの?」そう思った方ほど必見。間違った干し方は知らず知らずのうちにブラジャーの劣化を早めているようです。そのひと手間について、さっそく解説していただきましょう。
ブラジャーの美しさと機能性をキープするために知っておくべき「正しい干し方」とは?
試着して買ったブラジャーがなんとなく合わなくなった…その原因が、アンダーが伸びたりカップが歪んだりなど型崩れにある場合も少なくありません。その型崩れや劣化を早めてしまう理由のひとつが、間違った干し方です。たかが干し方ですが、知っているのと知らないでは長持ち具合が大きく変わります。
また、下着類は風通しの良い場所での日陰干しが基本。直射日光があたると、黄ばみや色あせの原因になる場合があります。下着の場合、乾燥機の使用は基本的にNG。生地が縮んだり傷んだりする可能性があるので注意しましょう。
ブラジャーは干す前の「型直し」がキモ! そのひと手間が美しく保つ秘訣
それでは、干し方のポイントを紹介します。ブラジャーは干し方も大切ですが、実は干す前の「型直し」というひと手間がキモ。とても簡単かつ効果的なひと手間なので、さっそく今日から始めましょう。
■1:洗濯が終わったら、カップを整える「型直し」を
洗濯が終わったら、干す前にカップ裏側に指を入れ、カップを伸ばしながら形を整えます。これが「型直し」です。カップが歪んだまま干すと、歪んだ形のまま乾いてしまい、本来のブラジャーの丸いカップ形状が損なわれてしまいます。それでは、せっかくジャストフィットのブラジャーを買っても台無しです。カップ上辺やストラップにレースがついていれば、それも丁寧に伸ばしましょう。
■2:アンダー部分を洗濯バサミで留めて、逆さに干す
干す時はカップ下のアンダー部分を洗濯バサミで2ヵ所留め、逆さにして干します。この干し方だとストラップやバックベルトなどの伸縮する部分に負荷を与えず、心地良いフィッティングが長持ちします。
ストラップを留めたり、アンダーの片方を留めて吊るしたりして干すのはNG!
ストラップやアンダーの部分が伸びて、型崩れの原因になり、フィット感が損なわれますのでご注意を。
■3:ショーツはウエスト部分を洗濯バサミ留める
ショーツの干し方も基本はブラジャーと同じ。優しくタテヨコに引っ張って形を整えてから、ウエスト部分を洗濯バサミで留めて干します。ショーツも片側だけを留めてつるすと型崩れになるので注意しましょう。
また、ショーツは洗濯機で洗う方が多いと思いますが、レースをあしらった物は他の洗濯物に引っかかって傷む場合があるので、洗濯ネットに入れて洗いましょう。
「型直し」という言葉を初めて聞く方も多いかもしれませんね。ブラジャー、ショーツだけでなく靴下やハンカチなども、この「型直し」をすることで乾いた時の形がきれいになりますので、ぜひ習慣にしてみてください。
次回はブラジャーの収納方法について解説しますので、そちらもお楽しみに!
【参考文献】
『IA TEXT BOOK』一般社団法人日本ボディファッション協会
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- ILLUSTRATION :
- わたなべはるか
- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃