冬のお仕事スタイルに欠かせない、スタンダードでまるみのあるベージュコートは、色選びや合わせるアイテム次第で、印象を操ることができます。世界のロイヤルレディーたちも日常に取り入れているもよう。それぞれ、「自分流」にアレンジした、華やかなコーディネートを披露されています。
今回はレザースカート、ボウタイブラウス、総柄ワンピース、シアーなトップスという4大アイテムを合わせたロイヤルスタイルの魅力を紐解きます。
ベージュコートを格上げするロイヤルテクニックとは?ムードを操る4大アイテムの着こなしを解説
■1:正統派のチェスターコートにアクセントを効かせる「レザースカート」
正統派を思わせるベージュのウールチェスターコートに異素材のボトムスを合わせることで、表情を変化させることができます。今年は断然、トレンドに返り咲いた「レザースカート」がおすすめです。
故ダイアナ妃の姪にあたるLady Kitty Spencer(レディ・キティ・スペンサー)は、チェスターコートを肩掛けしてこなれたムードに。黒レザーのタイトスカートを選んで、艶めきを添えました。この異素材ミックスが、装いに奥行きをもたらしています。ドレッシーなブラウスが、さすがの貴族らしい余裕を薫らせました。「白×黒×ベージュ」のベーシック色トリオで上品コーデにまとめています。
■2:ガウンコートに品格をプラスする「クラシックなボウタイブラウス」
コートは首元の装いに意識を向けることで、着こなしをアップデートすることができます。なかでも、女性らしい優しさと品格を灯してくれる「ボウタイブラウス」は、重宝するアイテムのひとつ。
スウェーデン皇太子のCrown Princess Victoria(ヴィクトリア王女)は、上品なガウンコートに身を包みました。首元からのぞくクラシックなボウタイブラウスが、胸元に気品をもたらし優雅な印象に。ブラックのライン入りデザインが、スタンダードなベージュコートをモダンにアップデートしています。レッグラインをシャープに引き締める黒のスリムパンツとブーツ選びもさすがです。
■3:ダブルフェースのコートにメリハリを与える「総柄ワンピース」
上質感あるベージュコートは、柄のアイテムとも好相性。首元や裾から柄をのぞかせて、スタイリングを楽しむことができます。
スペインのQueen Letizia(レティシア王妃)は、全身に柄があしらわれたワンピースの上に、ダブルフェースの上品なベージュコートを重ねました。クールなモノトーン柄と穏やかなベージュ色が互いの良さを引き立て合うという、さすがのロイヤルテクニック。ベージュのノーブル感が柄の勢いをやわらげてくれるので、全体がエレガントな雰囲気に落ち着きます。
■4:トレンチコートの印象を一変させる「シアーなトップス」
もともとミリタリーに由来していますが、最近ではデザインや色のバリエーションも豊富にそろうトレンチコート。最近では、お仕事シーンでも愛用されることが多いアイテムのひとつです。男性服から派生した強さのあるコートではありますが、首元からフェミニンさを薫らせることで、女性らしさを引き出すことができます。
スウェーデン王室のPrincess Madeleine(プリンセス・マデレーン)のトレンチ姿にフェミニン感を添えているのは、首元にのぞかせたシアーなチュール素材のブラウス。透け感がコートルックを軽やかに見せてくれました。優しげなムードがイメージが加わるので、キャリア女性にもオススメしたいスタイルです。トレンチと色を合わせたベージュのクラッチバッグとパンプスで、全体をさらに上品に演出しています。
定番のベージュコートを個性的に生かした王妃・プリンセス流のテクニックはいかがでしたでしょうか。レザースカート、ボウタイブラウス、総柄ワンピース、シアーなトップスという、魅力的な4アイテムを取り入れて、この冬のコートルックを艶やかに着こなしてみてください。
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- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 宮田理江
- EDIT :
- 石原あや乃