パールネックレスやダイヤモンドピアスなど、普段大人の女性が身に着けることが多いアクセサリーやファッション小物をより美しく洗練された印象に導くのには、メイクにポイントがあるのです。
そこで今回は、「Precious.jp」内で大好評の人気ヘア＆メイクアップアーティスト小田切ヒロさんの連載企画より、ファッション小物をより引き立てるメイクテクをピックアップ。
小田切さんの美の格言とともにお届けしますので、ぜひご覧ください。
人気H&M小田切ヒロ流、ファッション小物が似合う「大人の洗練メイク」６選
■１：パールネックレスを美しく着けこなす、光沢感のあるデコルテメイク
大人の女性ならきっとひとつは持っている「パールネックレス」。パールならではの高貴な光沢は装いをクラスアップしてくれますが、年齢を重ねた大人の女性がただ纏うだけではパールそのものまで格を下げてしまうことも…！？では、どうしたらよいのでしょうか？
【美の格言】「あなたそのものも、本物のジュエリーのように輝かせて」
「パールネックレスを着けただけだと、高級な本物の真珠がフェイクに見えてしまうこともあります」と小田切さん。そんな残念過ぎる状況を避けるためにはどうしたらいいのでしょうか。
「パールを纏うデコルテに乾燥や年齢感が出てしまうと、一気に清潔感と品格がダウンしてしまいます。とは言えキラキラのラメをつけたり、オイルでテカテカにしてしまうのはNG！
デコルテ部分にパールの光沢感とリンクする美しいツヤを仕込んでおくことで、装い全体に洗練された輝きと美しさを纏うことができるのです。
また、パールは繊細で、汗や皮脂に弱いため、着けた後はその日のうちにジュエリー用クロスなどで汚れを優しく拭き取りましょう。そのようなきちんと整える習慣も美しい大人の女性の嗜みであり、品格として表れるものなのです」（小田切さん）
【How to】本物のパールのごとく、気品ある光沢をデコルテに纏わせて
「鎖骨の丸みを美しく引き立てるように、ハイライトを仕込みます。パールネックレスとリンクさせるイメージです。デコルテにフィットして、上質なハリ感と光沢感を添えるクリームタイプがおすすめですよ」（小田切さん）
本物が似合う女性には「輝き」がある。パールネックレスを美しく着けこなせる人と、そうでない人との差とは？
■２：ダイヤモンドピアスがより輝くための「耳美容」
40歳からの『耳』について。鏡に映すことも難しく、自分では見ることがなかなかできない耳ですが、人からはしっかりと見られています。それ故に、大人の女性に必要な品格や清潔感に繋がる、とても重要なパーツなのです。
【美の格言】「大人の女性の品格は、自分には見えない『耳』によって決まる」
自分の耳が、人にどのような印象を与えているのか？ あなたは考えたことがあるでしょうか。煌めくダイヤモンドのピアスで耳を装飾すれば、装いや表情は華やかになるでしょう。でも実は、
「その本物のジュエリーの美しい輝きも、耳そのものが美しくなければ、フェイクに見えてしまうのです」
と小田切さんから驚きの言葉が…！
「耳は自分には見えなくても、人からはしっかり見られています。肌やメイク、装いを美しく仕立てるだけでなく、横側からの見え方をチェックすることも、大人の女性としての美のマナー。ピアスやイヤリングなどの輝きや光沢と耳のテカリがリンクすると、一気に清潔感と品格がダウンしてしまうのです。耳の皮脂や汚れをきちんとオフして、洗練マットな質感に整えることを意識しましょう」（小田切さん）
【How to】大人の品格を落とす、耳のテカリをティッシュオフし、プレストパウダーを纏わせて洗練マットな耳に
「耳はスキンケアやヘアスタイリング剤の油分、汚れなどにより、思っている以上にテカリがち。ティッシュを軽く押し当てるようにしてオフしましょう。綿棒を使ってもOK」（小田切さん）
「クリアなプレストパウダーを使い、耳の肌感をマットに整えることで、大人の女性らしい上質感を印象づけます。毛量感のあるアイシャドウブラシを使って、耳の淵、内側まで、耳全体にふわっとのせていきましょう」（小田切さん）
耳元で美しく輝くダイヤモンドがフェイクに見えてしまう！？40歳からの『耳』にご用心！
■３：大人の女性がゴールドアクセを今っぽく着けこなす「スモーキーアイメイク」
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その華やかさと存在感で、装いをクラスアップしてくれるゴールドのアクセサリー。着けなれた定番のアイテムではあるけれど、大人の女性が身に着ける場合は、実は注意が必要なのです。
【美の格言】「スモーキーな囲みアイメイクで、ミステリアスなムードを醸し出して」
肌のハリやツヤが失われ、目元の印象も弱まってくる大人の女性の場合、ナチュラルメイクだとゴールドアクセのインパクトに気圧されてしまうことも。特に今年は、首元や耳元にちょっぴりインパクトのあるアクセサリーを着けるのがお洒落ですから、こなれ感たっぷりに着こなすためのメイクバランスをマスターしましょう！
「華やかなゴールドのアクセサリーの存在感に対し、目元もしっかりめにメイクすることで洗練された艶やかな印象に。まぶたはスモーキーなグラデーションに、インサイドをダークなアイライナーでしっかり締めて、ミステリアスなムードに仕上げました。
目元にインパクトがあるぶん、リップとチークは引き算してヌーディに。大人の女性だからこそ似合う、艶やかでいて抜け感のあるメイクバランスで、ゴールドアクセもこなれ感たっぷりに着こなせるはずです」（小田切さん）
【How to】インサイドラインを効かせて、ミステリアスな抜け感を演出
「ゴールドアクセとリンクするゴールドベージュのアイシャドウをベースに。グレイッシュなアイシャドウを指でキワからぼかして、スモーキーなグラデーションアイをつくります。
インサイドラインは、中途半端に入れると目元が濁って見えてしまうので、きっちりと。上下のキワ全体に引いて」（小田切さん）
アイメイクが大切！ 大人の女性が「ゴールドアクセ」を今っぽく着けこなすコツとは？
■４：カジュアルなシルバーアクセをクラス感アップさせる、「茶みリップメイク」
近頃、シルバー系のアクセサリーもトレンドに。ゴールドは着け慣れているけど、シルバーはカジュアルな印象があっていまいちどう着けこなしたらいいのかわからない、という方も大人の女性には多いのではないでしょうか。カジュアルに合わせつつ、大人のクラス感を漂わせるコツは、リップメイクにあり。
【美の格言】「シルバーアクセをリッチに見せるには、媚びないメイクが必要」
「シルバーアクセのコーディネートに高級感をもたらすのは、リップの重み」と分析する小田切さん。「旬のムードをたたえた茶味リップを一点盛りで潔く塗るのがポイント」とアドバイス。「マットな質感のリキッドリップを選んで、媚びない潔さをアピールして」（小田切さん）
【How to】「茶みリップ」は、リップラインをくっきりと
「塗り方のコツは、リップラインをぼかさないこと。輪郭を際立たせるようにくっきりと大胆に塗れば、カジュアルな装いでも大人のクラス感をキープできます」（小田切さん）
カジュアルなシルバーアクセをつける日は「茶みリップ」で大人のクラス感を演出
■５：メガネをかけても小顔と洗練をもたらす、「ブラウンリップメイク」
視力を補うためのメガネだとしても、顔の面積を大きく占めますから、メイクでバランスをとることで小顔感もこなれ感もぐんとアップします。
【美の格言】「メガネ×ブラウンリップで洗練感と小顔感を演出して」
「視力を補うためでも、ファッション小物として取り入れるとしても、ただかけるだけでは勿体ない。それに大人の女性が普段と同じフルメイクでメガネをかけると、老けて見えてしまうことも。
メガネをかける日のメイクは、リップ以外は大胆に引く、が正解です。
洗練された抜け感をつくりつつ、メガネとリップの印象で顔の面積をぐっと縮小させることで小顔効果を狙います。リップの色は赤を選びがちですが、それだと古い印象になりやすいので、旬なブラウン系を取り入れると今っぽく洒落た表情が叶います」（小田切さん）
【How to】最初にリップを塗ることで、他のパーツの引き算がしやすくなる
「メガネありき、リップ以外は引き算をする前提なので、ベースメイクの後すぐにリップを塗ります。そうすることで顔全体のバランスが見えやすくなり、他のパーツの引き算がしやすくなります。
リップは、直塗りでしっかり発色させて。上唇を1㎜程オーバー気味に塗り、人中（唇上部にある溝）を狭めつつメガネのフレームとの距離も狭めることで、若々しさと小顔感がアップします。アイシャドウは、影色をさらっとのせる程度に」（小田切さん）
大人の女性が「メガネをかける日」のメイクにはルールがある。小顔と洒落感を叶えるコツとは？
■６：スカーフをおしゃれに見せる、「ツヤやかリップメイク」
エレガントなムードで大人の女性の装いをクラスアップしてくれる「スカーフ」。雑誌やSNSではさらりと素敵に着こなしている姿を見かけるけれど、いざ自分がやってみると、何か違う…？
そんな風に感じている人は多いのではないでしょうか。「スカーフ」を小粋に、軽やかに着こなしたいなら、メイクにひと工夫を！
【美の格言】「抜け感のある艶ニュアンスのリップなら、スカーフも抜け感のあるこなれた印象に」
「スカーフを巻くときにマット感のあるリップだと、コンサバ感が強すぎて、ともすると古臭い印象に。今っぽい抜け感のあるニュアンスを唇にプラスすることで、全体が軽やかな印象になり、ぐっとこなれたムードに仕上がります。
僕が今回選んだのは、ブルーのグロス。ヴィヴィッドピンクのリップの上に重ね、透明感たっぷりに仕上げました。大人の女性こそ、こういうニュアンスチェンジできるリップグロスを一本持っておいて。コンサバや昔っぽい印象に傾いてしまったときにサッと重ねるだけで、即、今っぽいバランスに調整できますよ」（小田切さん）
【How to】透明感溢れる「ブルーグロス」を重ねて、表情と装いに抜け感をプラス
「ブルーグロスは、直塗りでたっぷりとムラなく塗りましょう。色と光が揺らめき、奥行きが生まれます」（小田切さん）
「スカーフを巻くと制服感が…」はメイクで解決！おしゃれに見えるリップメイクの新ルール
いかがでしたでしょうか？どれも、季節問わず参考になるテクニックばかりですので、ぜひみなさんもトライしてみてくださいね。
※掲載した商品の価格はすべて税抜です。
- TEXT ：
- Precious.jp編集部
