2020年に発売されたラグジュアリーウォッチから、40～50代にふさわしい逸品をカテゴリーごとに選出する「Precious Watch Award」。今回で3年目を迎えました。今年も高い審美眼をもつ8人のプロフェッショナルが、華やかに出そろったニューモデルのすべてを吟味し最高の一本を決定しました！

最新『Precious』1月号では「Precious Watch Award」を総力特集。この記事では、その中からデイリーエレガントウォッチ賞を受賞した、シャネル「ボーイフレンド」をご紹介します。

大住憲生さん
ファッションディレクター
（おおすみ のりお）メンズファッションを中心に商品企画、広告制作、雑誌編集、ウェブメディアの創立等に関わる。森と都市をつなぐ「more tree design」の取締役も務める。1995〜2003年はジュネーブやバーゼルの時計フェアを取材。愛用時計は『カラトラバ 3769』。
中村絵里子
本誌ファッションディレクター
（なかむら えりこ）装飾的な美しさと精巧で本格的な中身を両立するレディスウォッチの奥深い世界に興味をもつ。ラグジュアリーウォッチ＆ジュエリーの取材多数。高級ブランドのアーカイブや工房を訪ねる機会も多く、貴重な時計を目にするチャンスに恵まれている。

自らのボーイフレンドの生き方や価値観、ファッションから得たものをヒントに新たな解釈を加え、男性的なものを通じて女性らしいスタイルを次々と生み出したマドモアゼル。その哲学を時計に具現化したのが、この「ボーイフレンド」です。

香水「シャネル N°５」のボトルストッパーやヴァンドーム広場に敬意を表した八角形のフォルムのケースと、研ぎ澄まされたシンプルなダイヤルを高い次元で調和させた非常にシャネルらしいタイムピースは、2015年のデビュー以来、すっかりメゾンのアイコンのひとつとして定着しました。

2020年の新作は、初めてオパールホワイトのダイヤルと、カーフレザーにふっくらとしたキルティングパターンを施したストラップを組み合わせ、また新たな表情に。

働く女性の日常に寄り添う、ステンレススチールケースのエレガントな時計が、しのぎを削ったこの部門を制しました。

「ソーシャルとプライベート。そのどちらの場でもアイデンティティをエレガントに表現できる、そんな時計」（大住憲生さん）

時計_1,高級時計_1
「ボーイフレンド」￥970,000 ●ケース：SS×ダイヤモンド ●ケースサイズ：縦34.6×横26.7mm ●ストラップ：カーフ（インターチェンジャブル） ●クオーツ（シャネル）

マスキュリンさが女性らしいエレガンスを増幅させる、シャネル一流の魅惑的なマトリックス。このミディアムモデルには、ベゼルに64個のブリリアントカットダイヤモンドがセッティングされ、クールなきらめきをたたえる。インデックスを排したシンプルな文字盤は意外なほど視認性にも長け、実用性の高さも持ち合わせる。

時計_2,高級時計_2
ケースやカレンダーの小窓の直線と、ダイヤル中央のギョウシェが描く曲線がモダンアートのようなコントラストを奏でる。
時計_3,高級時計_3
横顔もシャープに引き締めるリュウズのブラックスピネル。
時計_4,高級時計_4
購入時、このブラックのキルティングパターンのカーフのほか、ツイードなど素材、色違いの全17種類から1本替えストラップを選ぶことができる。

「インターチェンジャブルストラップの種類の多さもシャネルならでは。女心をくすぐります」（中村絵里子）

※掲載した商品は、税抜です。

※文中の表記は、SS＝ステンレススチールを表します。

問い合わせ先

シャネル（カスタマーケア）

TEL：0120-525-519

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PHOTO ：
戸田嘉昭・池田 敦（パイルドライバー）
STYLIST ：
関口真実
COOPERATION ：
安里昌悟
EDIT&WRITING ：
岡村佳代、長瀬裕起子、中村絵里子（Precious）
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