ヘアスタイルがキマらない、ボリュームが出ない、白髪が気になるなど、髪の悩みが尽きないプレシャス世代。髪型やシャンプーなどを替えても、思うような効果が実感できないのは、髪の根本である「頭皮」に対して効果的なケアができていないからではないでしょうか?
今、私たちに起こっている髪や肌の老化のほとんどは頭皮ケアで改善できるといっても、実は過言ではありません。
頭皮ケアの基本は、顔と同じく、きちんと「汚れを落とすこと」、そして頭皮にエッセンスで「栄養を与え」、「血流を促す」こと。この3つが行えていると、髪はよみがえり、顔はリフトアップし、全体的に若返って見えます。
そこで今回は、ミルボン 開発本部の渡邉紘介さんに、頭皮に潜む「老化菌」とその増殖を抑えるケアアイテムを伝授していただきました。
最新! 頭皮フローラ研究で新知見。「老化菌」の増加で髪のエイジングが加速
腸内環境と同様に、頭皮にも細菌叢そう(フローラ)があると研究が始まったのは、まだ最近のこと。ここ10年くらいで進歩し、わかってきたことがたくさんあります。
頭皮フローラのバランスや特定の老化菌が存在することによって、ニオイはもちろん、髪のエイジングにも関係していることが発覚!
「年齢と共に増える頭皮の老化菌は、様々な頭皮の老化現象を招き、白髪や抜け毛などにも関係」
頭皮細菌叢(フローラ)の研究が本格的に始まったのは6~7年前の話。
「まだまだわからないことが多いなかで、いくつかの発見がありました。ひとつは、アクネ菌、コリネバクテリウム、表皮ブドウ球菌の3つの菌で約9割を占めていること。
このうち、コリネバクテリウムが厄介で、皮脂が大好物。そのため、もともと皮脂量が多かったり、毛穴の皮脂が落としきれていないと増殖し、慢性炎症が起こって頭皮の赤みにつながり、抜け毛や細毛、白髪が増えるというデータも。
さらに、残りの1割のなかにエンテロコッカスという乳酸菌が存在することを発見。
このエンテロコッカスを老化菌と名付けたのですが、若いときにはいない菌なのです。もともとは口腔内などにいて、マスクや手についた菌が髪につき、頭皮で繁殖する可能性があります。
このエンテロコッカスは活性酸素を出していて、様々な頭皮の老化現象を招いているのです。これらの菌のバランスを整えるケアを行うと1か月くらいで理想的な頭皮に。髪にまで成果が出るのは半年後なので、そこまで続けてみてください」(渡邉さん)
頭皮の細菌の9割は、3つの菌が独占!
頭皮の老化菌だけを減らし、頭皮フローラのバランスは崩さず、整える待望のライン。ミルボン オージュア『フォルティス』
エンテロコッカスという老化菌の増殖だけを抑え、頭皮フローラ全体のバランスはキープする『フォルティス』ライン。すでに老化した頭皮の細胞も活性化し、若々しく美しい髪を育むための土台に立て直してくれる3品。
頭皮には、細菌とは別に真菌フローラも⁉
頭皮フローラは細菌の集まりを指しますが、その前から着目されてきたのが「真菌=カビ菌」。真菌はフケと関係が深く、真菌に対応したシャンプーなどが発売されています。とはいえ、まだまだ真菌も未知の領域。今後に期待される分野です。
いかがでしたでしょうか? 次回は、カラーリング時のダメージが頭皮へ及ぼす影響について、ダメージ対策アイテムと併せてご紹介します。お楽しみに!
※掲載した商品は、すべて税抜です。
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- PHOTO :
- 宗髙聡子(静物)
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