「大人」という熟語の意外過ぎる読み方は?今年、ぜひ知っておきたい!
明日は『成人の日』の祝日ですね。コロナ禍の中、成人式の開催方法がさまざまな形で検討されているようですが、新たな門出をお祝いする日であることには、変わりありません。また、感染症の脅威を前に、それぞれが成人の日の過ごし方を真剣に検討した経験こそが、今後の糧となる…という面も、確実にあるでしょう。明日という日が、新成人やご家族の皆様にとって、素晴らしい1日になりますように!
さて、成人といえば「大人(おとな)」ですが…「大人」という表記には、実はさまざまな読み方があります。
たとえば…
「大人(たいじん)」と読むと「成人」「徳のある人格者」「体の大きな人」などの多様な意味を持つ言葉になり、
「大人(だいにん)」と読めば、意味は「成人。=大人(おとな)」という意味になります。
このような読み方は知識がなくとも想像がつきますが、
もう一つ、大変意外な、知識が無ければ想像できないような読み方があるのです。
…というところで、1問目のクイズです。
【問題1】「大人」の意外な読み方とは?
「大人」という熟語の読み方として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:うし
2:とら
3:たつ
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:うし です。
「大人(うし)」という言葉、皆さま、ご存知でしたか?
「学者や師匠を尊敬して呼ぶ語。先生。」という意味で、江戸時代ごろ、よく用いられていたのだとか。
たとえば「新井先生のお言葉によれば」という意味合いで
「新井の大人(うし)のお言葉によれば」…という表現もできるのです。
また、古代には貴人の敬称としても「大人(うし)」が使用されていたようです。
今年は丑年(うしどし)ですので、話題の種になりそうなトリビアですよね!
…さて、2問目も「大」という字の入った熟語のクイズです。
【問題2】「大様」ってなんと読む?
「大様」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「おっとりと落ち着きのあるようす。おおらかで寛大なこと。」という意味の言葉です。
<使用例>
「権威におごらない大様なお人柄も、あの先生の魅力よね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 大様(おおよう) です。
「鷹揚(おうよう)」と同義語になります。
「鷹揚」は、「(鷹が悠然と飛ぶかのような)上品でおおらかなようす」という構成の表記ですが、
「大様」も「おおらかなようす」という表記の構成が、大変しっくりくる言葉ですね。
世の中が大変な時でも、大様さを忘れない、素敵な大人でありたいですね。
本日は、明日の『成人の日』にちなんで、
・大人(うし)
・大様(おおよう)
という難読熟語をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱