「金鍍金」ってなんと読む?「きんときん」ではないですよ!
明日、1月24日は、アメリカの記念日『ゴールドラッシュデー(gold rush day)』です。
1848(日本は江戸時代の弘化4)年1月24日、カリフォルニアで働くジェームズ・マーシャルさんという方が、川底に砂金を発見しました。その噂がしだいに全米に広まり、金の採掘で一攫千金を夢見た人々がカリフォルニアに殺到する「ゴールドラッシュ」が始まったのです。
ゴールドラッシュが起きる前、カリフォルニアは人口の少ない辺境の地でしたが、わずか数年で約30万人もの移住者が入り、発展を遂げました。
アメリカンフットボールのチーム名に『サンフランシスコフォーティーナイナース』がありますが、「49ers」とは、ゴールドラッシュで1849年にカリフォルニアに押し掛けた人々を指す言葉です。「一攫千金を夢見る人々」というようなイメージですね。
さて、本日はまず「金」という字の入った難読クイズに挑戦しましょう。
【問題1】「金鍍金」ってなんと読む?
「金鍍金」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「鍍金」は単体だと「ときん」とも読みますが、「金鍍金」という熟語では別の読み方のみになります。
<使用例>
「このネックレス、デザインは気に入っているんだけれど、金鍍金なのよね。本物で同じデザインをオーダーしようかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「金鍍金(きんめっき)」 です。
高価な金を、別の金属の表面にだけ薄くコーティングする技術のことです。
最近は鍍金(めっき)よりも厚くリッチで、よりはがれにくいコーティングをほどこす「ゴールドフィルド」という技術が台頭していますね。ゴールドフィルドを用いたアクセサリーには「K18GF」という刻印が入っていたりしますので、女性の皆さまはご覧になったことがあるでしょう。
さて、限られた貴重な金属・金の採掘で、カリフォルニア・ゴールドラッシュ時に大金を手にした人もいたようですが、その数は限られていました。一攫千金の夢を手にした人は、ほんの一握りだったのです。
…というところで、2問目のクイズは「夢」という字の入った言葉です。
【問題2】故事成語「胡蝶の夢」ってどんな意味?
「胡蝶の夢」という故事成語の意味として正しいものを、次の選択肢の中から選んでください。
1:一攫千金を手にすること
2:絶世の美女との恋愛
3:夢と現実の区別がつかない状態
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 3:夢と現実の区別がつかない状態 です。
中国の『荘子』に由来する故事成語で、胡蝶(蝶のこと)になって楽しく飛び回る夢を見ていた人が、起きて、自分が実は蝶なのか、蝶である自分が人間として目覚める夢を見ているのか疑う状態になった…というエピソードから「夢と現実の区別がつかない状態。また、人生のはかないことのたとえ」を「胡蝶の夢」と言います。
ぼんやりした人を注意するときなど、ストレートに叱るよりも、「どうしたの?胡蝶の夢、って顔をしているわよ」などと表現できると素敵ですね。大ヒットコンテンツ『鬼滅の刃』に「胡蝶しのぶ」という人気キャラクターが登場しますので、いま、ちょうど話題の種にもできそうな故事成語です。
ゴールドラッシュのお話に戻りましょう。一攫千金を夢見てカリフォルニアに行ったものの、夢やぶれ…という人がほとんどだったようですが、
一方、金採掘に必要な道具などを売るビジネスに目をつけて成功した人々もいるのです。カリドルニア・ゴールドラッシュ時のビジネスの成功者として有名なのが「テント用のキャンバス地で丈夫なズボン」を売ったリーバイ・ストラウス。現代まで引き継がれているデニムは、ゴールドラッシュを機に誕生したのです。
本日は、1月24日『ゴールドラッシュデー』にちなんで、カリフォルニア・ゴールドラッシュに関するトリビアをご紹介しながら、
・金鍍金(きんめっき)
という難読漢字の読みと、
・胡蝶の夢
という故事成語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:NFL公式サイト//リーバイ・ストラウスジャパンホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱