F1マシンは、サーキットで速く走るためにつくられた究極の存在。コクピットの背後にあるエンジンが重しのように後輪を上から押さえつけ、パワーが効率よく地面に伝わる。また、真上から見たとき、前後のタイヤの間に最も重量のあるエンジンが収まるこの配置は、機敏に走れてコーナリングの限界も高い。このレイアウトをミッドシップという。

ドアを開ける所作さえも美しく見せる着こなし

コート¥185,000<カルーゾ>・ジャケット¥32,000<バグッタ>・パンツ¥41,000<ピーティー トリノ>/以上トゥモローランド 靴¥78,000(アルソーレ<ヘンダーソン>)
コート¥185,000<カルーゾ>・ジャケット¥32,000<バグッタ>・パンツ¥41,000<ピーティー トリノ>/以上トゥモローランド 靴¥78,000(アルソーレ<ヘンダーソン>)

マクラーレン『720Sスパイダー』は、同じグループに属するF1の名門チームで培ったテクノロジーをふんだんに使った、究極のロードカー。コクピットに座ると思いのほか余裕があり、四方の視界は良好だ。乗り心地も快適で、ドライバーに緊張を強いることのない、風に舞うような走りが楽しめる。それは、雨のしずくを横にしたようなスタイリングを含め、運動体としての理想を追求した結果なのだ。

キャプション左
シートも極限まで薄く、軽量。体にフィットし、良好な着座姿勢がとれる。
キャプション右
リアエンドには自動可変式のアクティブ・リアスポイラーを内蔵。状況に応じて翼のように立ち上がり、ダウンフォース(クルマを地面に押し付ける力)を生み出すほか、制動時にもエアブレーキとして立ち上がる。もうひとつの「天使の羽」だ。

優れた身のこなしを体感すると、代名詞のディへドラル(上反角)ドアが、まるで天使の羽のように思えてくる。その軽やかさを車外でも味わうなら、ボタンがなく、着心地も見た目も軽いラップコートがいい。風に舞うすそのドレープは、ドアを開ける所作をこのうえなく美しく彩ってくれるだろう。

Mclaren 720S Spider

ボディサイズ:全長4,543×全幅2,161×全高1,196mm
車両重量:1,468kg
エンジン:V型8 気筒ツインターボ
総排気量:3,994cc
最高出力:530kW(720ps)/7,500rpm
最大トルク:770Nm/5,500rpm
トランスミッション:7速AT(DCT)
車両本体価格:¥ 35,727,273(マクラーレン・オートモーティブ)

※掲載した商品の価格は、すべて税抜きです。
<出典>
MEN'S Precious冬号「男が愛し抜く『名品』」
【内容紹介】福山雅治 30年の軌跡/男が愛し抜く「名品」/名品を手にすべき、真実の理由/「大人のミリタリー」は、優雅な気骨で着こなせ!/発表!「MEN'S Precious ウォッチアワード」2020
2020年12月3日発売 ¥1,230(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MNE'S Precious2021年冬号より
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平郡政宏
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EDIT :
櫻井 香