「翻筋斗」ってなんと読む?「ほんきんと」とは読みません。意味も知っておきたい!
本日はまず、いきなり1問目の難読クイズと参りましょう。
【問題1】「雪池忌」ってなんと読む?
「雪池忌」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:明日、2月3日の、大変有名な教育者の忌日です。
<使用例>
「雪池忌には、慶應義塾の児童や生徒も大勢、善福寺の墓前で手を合わせているわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 雪池忌(ゆきちき) です。
2月3日は、一万円札の肖像画でもお馴染みの、偉大な教育者にして啓蒙思想家・福沢諭吉の忌日なのです。「諭吉」をもじった「雪池(ゆきち)」は、福沢諭吉が使用していた雅号の一つ、とも言われています。「雪池忌」には、現在でも港区の善福寺で毎年、法要が行われています。
「桜桃忌(おうとうき)」といえば太宰治の忌日、「河童忌(かっぱき)」と言えば芥川龍之介の忌日…などと並ぶ、大変有名な忌日ですので、読み方とともに、ぜひインプットしておきましょう。
さて、福沢諭吉といえば、著書『学問のすゝめ』の執筆や、当時の日本にとっては画期的であった男女平等論を説いたり、著作権という法的概念を日本に持ち込むなど、啓蒙思想家としても有名です。先進的な視野は、江戸幕府の翻訳方(ほんやくがた=翻訳者)として使節団に抜擢され、渡米や渡欧を重ねた経験が大きく影響しているでしょう。
というところで、2問目の日本語クイズは「翻訳」の「翻」という字の入った難読クイズです。
【問題2】「翻筋斗」ってなんと読む?
「翻筋斗」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「空中で体を一回転させること。宙返り。」という意味の言葉です。
<使用例>
「友人が階段を踏み外して、翻筋斗打って倒れてしまったの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「翻筋斗(もんどり)」 です。
「翻筋斗(もんどり)打って」という慣用句は、皆さま耳にしたことがあると思います。しかし、「宙返りして」という意味についてはいががでしょうか?
「翻筋斗(もんどり)打って」を、「苦しそうに」や「のたうって」という意味と誤解されている例が、意外と多いようです。
「翻筋斗打って」の後に続く言葉は、「倒れる」「落ちる」などです。「倒れる」や「落ちる」といえば、現代では「体調に異常をきたすから」と連想し、「翻筋斗」を「苦しそうに」などと誤解するケースが増えたのでしょう。「宙返りをする」ほど派手な倒れ方をするケースは、現代で遭遇することは、非常にまれですよね?
昔は、道や建物の安全性が現代ほど整備されていなかったり、武術を学んで受け身をとれる人が多かったなど、
倒れる際に「翻筋斗を打つ」ケースが、今より多かったのかもしれませんね。
ちなみに、福沢諭吉も、もとは中津藩の武士ですので、居合(いあい)の達人でもあったそうです。頭脳派の偉業のイメージが強いですが、文武両道だったのですね。
本日は、2月3日の福沢諭吉の忌日にちなんで、
・雪池忌(ゆきちき)
・翻筋斗(もんどり)
などの難読クイズをお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:慶應義塾ホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱