マックスマーラやドルチェ&ガッバーナなど、Precious.jpでも人気の海外トップブランドのプレスを歴任してきたロイ・明美さんによる連載企画。

結婚を機に英国へ渡りロンドンで暮らし、2014年からはスコットランドへと住まいを移した彼女の素敵なカントリーライフを、自然、食、インテリアなどさまざまな側面からお伝えします。

今回ご紹介するのは、バレンタインデーについて。日本とは少し違いがあるものの、大切な人たちに愛を伝える日として、英国でもメジャーな記念日です。

今年はコロナ禍で人と会うことが規制されているので、ロイさんご夫婦も二人きりで過ごしたそう。素朴だけれど、心がほっこりする一日の様子をご覧ください。

二人だけのバレンタインデー

外は真っ白。今年は雪が多く、寒いけれどキラキラの銀世界が眩しいくらいです。

英国はまだまだロックダウンがが解除されず、厳しい規制が続いている中、静かな時間を過ごしています。

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山も雪に覆われて真っ白に

あっという間にバレンタインデーも過ぎましたが、こちらでは、恋人同士、夫婦、パートナーだけでなく、家族や親しい友人にもカードやプレゼントを贈り合います。

例年のプレセントは、チョコレートLoverが多い英国人ですからチョコレートはもちろん、お花やワインやシャンパンなど。でも、コロナ禍の中では郵送もスムーズにいかず時間がかかる(日本とは違いますね)ので、今年はSNSでメッセージを送りました。

我が家は夫婦二人。毎年恒例となっている、夫の好きなオットレンギのレシピのチョコレートファッジケーキを焼いて、夫からは赤いバラの花が。

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左/夫から贈られた深紅のバラ。右/毎年恒例の手作りチョコレートファッジケーキ

 ビューティフル・サプライズ!

今年は、それに加えて素敵なサプライズがありました。

朝起きて、ベッドルームの窓の外を見たら、凍って雪が積もった池の上に書かれた“I LOVE YOU XXX”が目に飛び込んできたのです。

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撮った写真にメッセージを添えて、SNSでも送ってくれました

ガーデンブラシで書いてくれた大きなメッセージが、まるでワンダーランドの世界のようで、最高のサプライズ・ギフト!…それと同時に、氷が割れなくてよかった〜と、ドキドキもしました。

結婚して初めてのバレンタインデーも、サプライズ・ギフトでした。ちょうど夫は出張で、ベッドルームの壁に貼られていたのは、大きな和紙に赤で描かれた“I LOVE YOU”。写真は、後でフレームにしたものです。

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夫が撮った写真(上2つ)と一緒に飾って

なんだかおのろけ話のようで気恥ずかしくもあるのですが、世界でたったひとつのプレゼントになる「手作り」って本当に嬉しいものだなという思いと、ちょっとしたアイディアのワクワクをシェアしたくて、お伝えしました。

一緒に作る朝食と、食後のお散歩

朝食は、チームワーク=共同作業。夫が作った、パーフェクトな焼き加減のフライドエッグとほうれん草のソテーに、トリュフのソルトとトリュフオイルをちょっと加えて。

私は、発酵なしのヨーグルトを使った簡単ソーダブレッド。オニオン、ハーブとチーズを入れました。

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ヘルシーでテイスティーな朝食
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簡単ソーダブレッド

朝食の後は、少々寒くてもお散歩へ! 雪の上をズンズンと歩いて行くうちに、暖かくなっていきます。

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あったかブーツは必需品

空気が透き通るようで、いい香りで美味しく感じます。冷たさが本当に心地よく、自然の恵みに感謝です。

お散歩後の温かいコーヒーとチョコレートケーキが、より一層美味しく感じられます。

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空は青くて、いいことありそうな

こんな綺麗な自然が、世界には沢山あるんですよね。早く、どうか一日も早く世界中“普通”の日常が戻ることを、自由に何処へでも行き来ができることを、願って祈ります。

世界中のみんなで、笑って、楽しく、ポジティブに。免疫力を高めて、元気で乗り越えましょう。

今日のおすすめ「なごみワンコ」は… いつもハッピー笑顔のオットとブルー

村の親しくしている友人ジェーンとスチュアートのワンたちは、お利口さんのオットとブルー。

ヘルシーでナチュラルな、とっても素敵なライフスタイルをもつジェーンとスチュアートは、大の動物好きで、馬も2頭飼っています。

オットとブルーは、毎朝ジェーンと季節によってジョギング、ウォーキングや湖でスイミングをしています。お行儀がよく、会ったときには歯を思いっきり見せながら、笑顔で駆け寄ってきてくれる、優しくってフレンドリーなボーイズです。

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いつもちゃんとこちらも見ている、仲よしなオットとブルー

 以上、スコットランド在住のロイ明美さんの連載第7回をお届けしました。

ささやかだけれど丁寧で、センスのよさが随所に感じられる「リアル・ラグジュアリー」なライフスタイル。次回はどんなエピソードが届くのか、ぜひお楽しみに!

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この記事の執筆者
東京生まれ。父の仕事の関係で小学生時代をペルーのリマで、高校から大学までを米国シカゴで過ごす。帰国後、ジョルジオ・アルマーニ、マックスマーラ、ロメオ・ジリ、シンシア・ローリー、モスキーノ、ドルチェ&ガッバーナと海外有名ブランドのプレスを歴任。東京で知り合ったスコットランド出身のカメラマンのご主人と8年の遠距離恋愛の末、2005年に結婚して英国へ。 撮影コーディネートや、伝統工芸の取材執筆などを手がけながら、温かくセンスのいいカントリーライフを楽しんでいる。掲載写真の多くは夫のコリン・ロイ氏によるもの。インスタグラムアカウント:akemi_okumura_roy
PHOTO :
COLIN ROY