1997年に出版されたマンガ『エルメスの道』に、続編を加えた新版『エルメスの道』(中央公論新社)が2021年3月10日(水)に出版されます。

初版は、1837年に馬具工房として創業したエルメスの160年余りの歴史を辿るストーリーで、世界で初めてエルメスの通史を伝える出版物として話題を集めた作品です。

3つのストーリーが新たに描き下された、新版『エルメスの道』

新版『エルメスの道』
ⓒ2021 Hermès Japon co., ltd.

初版発表から24年の時を経て、再び漫画家の竹宮惠子氏により続編が描き下され、新版『エルメスの道』として登場。新たに描き下された63ページの続編には、直近20余年のエルメスの歩みにおける3つの物語が描かれています。

■1:「銀座メゾン」建設をめぐる物語

新版『エルメスの道』
(C)2021 Keiko TAKEMIYA

2001年に完成した「銀座メゾン」は、 エルメスがフランス国外においてはじめて計画したエルメスの"家=メゾン"です。

ガラスブロックが目を引く「銀座メゾン」完成に至るまでの数々の困難や、それを乗り越える多くの人々の情熱が描かれています。

■2:エルメス主催・障害飛越競技大会「ソー・エルメス」開催に至るまでの秘話

新版『エルメスの道』
(C)2021 Keiko TAKEMIYA

「ソー・エルメス」は、2010年から始まったエルメスが主催する障害飛越競技大会です。本大会は、馬具工房としてはじまったメゾンが自らのルーツに立ち返り、馬の類まれなる能力をパリの中心地・グランパレで披露するもの。

続編の中では、大会開催に至るまでのメゾンの想いや、経緯、秘話が明かされています。

■3:遊び心溢れるオブジェ「petit h(プティ アッシュ)」誕生にまつわるストーリー

新版『エルメスの道』
(C)2021 Keiko TAKEMIYA

魅力的なオブジェが揃う「petit h(プティ アッシュ)」は、メゾンの素材を駆使した機能と遊び心溢れるコレクションです。

続編では、本コレクションのコンセプトがどのようにして生まれたのかなど、誕生までにまつわるストーリーが描かれています。

今回新たに加えられた続編は、コロナ禍の中、著者の漫画家・竹宮惠子氏がアシスタントなしで制作ソフトやツールを用い、ひとりで描いた作品であることも注目ポイントです。

入念な取材と膨大な資料をもとにした、緻密な構想と労力により、美しくリアルなビジュアルで書き綴られています。


これまであまり明かされることのなかったエピソードを通し、新たなエルメスの魅力を発見する本作。創業者ファミリーと卓越した職人をはじめ、メゾンの歴史に携わってきた多くの人々を紡ぐ絆の物語を、ぜひ一度ご覧ください。

<書籍情報>

タイトル/新版『エルメスの道』 竹宮惠子著
価格/¥1,600(税抜)・288ページ
発行/中央公論新社刊 
発売日/2021年3月10日(水) ※表参道店では2021年3月11日(木)~
全国書店及び エルメス表参道店で発売

※2021年3月10日(水)10:00より、オンラインでもお楽しみいただけます。

問い合わせ先

エルメスジャポン

TEL:03-3569-3300

この記事の執筆者
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PHOTO :
(C)2021 Keiko TAKEMIYA
WRITING :
池尾園子
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