「油」と「脂」の違いって?…意外と知らない方、多いのでは!?
明日・3月1日は、『マヨネーズの日』です。
今では日本の食卓でも定番の調味料・マヨネーズが、日本で初めて製造されたのは1925(大正14)年の3月でした。初めてといえば「1番目」ということで、3月の1日が『マヨネーズ記念日』に選ばれたようです。
本日は、マヨネーズの原料「卵」「油」の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「卵糖」ってなんと読む?
「卵糖」という熟語の読み方をお答えください。
ヒント:マヨネーズと同じく、卵の美味しさが味を左右する、甘いふわふわのお菓子の名前です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 卵糖(カステラ) です。
海外から渡来した菓子・カステラには、いくつかの漢字表記があります。「家主貞良(カステラ)」「加須底羅(カステラ)」のように、音に字を合わせたものもあれば、今回出題した「卵糖(カステラ)」のように、お菓子のイメージを表現したものもあります。歴史あるお菓子ならでは、という事かもしれません。
…さて、2問目は、「油」に関する日本語クイズです。
【問題2】「油」ってどういうあぶら?
「油(あぶら)」に関する説明として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:液状である。
2:植物性である。
3:食用である。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:液状である。 です。
「あぶら」と言えば「油」と「脂」がありますね。
対(つい)で考えてしまいがちですが、二つの違いや特性は、実は、必ずしも対比できる要素ではありません。
「油(あぶら)」は、部首「氵(さんずい)」がついているように「(常温で)液状のあぶら」を指し、液状のあぶらには、植物性と鉱物性(石油由来)があります。ですので、2と3は不正解です。
「脂」は、部首「月(にくづき=肉体と関連する)」がついているように「動物性のあぶら」を指し、「油」と対比させる、という点では「常温で固形のあぶら」とも説明されます。
まとめますと…
・油(あぶら)…液状のあぶら。(といえば、植物性と鉱物性がある。)
・脂(あぶら)…動物性のあぶら。(といえば、常温で固形のあぶら。)
という意味になります。()内は、もう一つの「あぶら」を意識した際などの補足要素です。
本日は、3月1日日『マヨネーズの日』にちなんで、「卵」「油」という字にスポットを当て、
・卵糖(カステラ)
という難読クイズと、
・「油」と「脂」
それぞれの意味をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢検~日本漢字能力検定』ホームページ/公益財団法人日本漢字能力検定協会
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱