仕事がリモートになったり、外出するときもマスクが欠かせないと変化が多い昨今。気づかぬうちに、表情筋の衰えが進んでいる可能性が。そこで『Precious』4月号では、「ハッピー顔をつくる『表情筋トレ』が、今すぐ必要です!」企画を展開していました。

私たちは人と会う機会が激減し、思いのほか、人と話したり、笑い合ったりすることがなくなってきました。すると、それと比例するようにうまく表情がつくれない、口角が下がったなどの問題点が続出…。今こそ表情筋を意識して動かし、時を巻き戻して。

今回は、歯科医師・石井さとこ先生直伝の表情筋トレーニングをご紹介します。

【前回の記事はこちら】 笑顔をつくる表情筋を鍛え、リフトアップも! EMS搭載の最強マシン4選

石井 さとこ先生
歯科医師 /「ホワイトホワイト」院長
(いしい さとこ)歯科医師でありながら、口もと美容スペシャリストとしても多方面で活躍中。近著に『マスクしたまま30秒‼マスク老け撃退顔トレ』(集英社)がある。

歯科医発! 凝り固まった表情筋を動かす&ほぐすトレーニング

オンラインミーティングで画面に映る自分を見るとき、会食などで一時的にマスクを外すときなどの直前に、ものの2〜3分行うだけで表情筋が動かしやすくなり、しかも顔がスッキリ見える、プロフェッショナルが教えるクイックケアをご紹介。

もともと日本語は表情筋を3割使えば話せる言語なので、日本人は表情筋をふだんからあまり使えていないという石井先生。

そこに、「この状況下で人と話さない、マスクで表情をつくらない生活となり、特に顔の下半分の表情筋を使わなくなっているうえ、舌筋も使えずに衰えることで、よりほうれい線やマリオネットラインが深くなり、口角が下がっていってしまうのです」(石井先生)

しかし、トレーニングすることで、十分ハッピー顔を取り戻すことが可能だと力説。毎日少しずつでも動かしていって。

1. 表情筋が集中する「モダイオラス」をほぐして準備

アンチエイジング_1
モダイオラスに舌先を当て、下から上にほぐす。左右10回ずつ。

口角の外側の少し上にあるコリコリする場所が「モダイオラス」。顔の筋肉が集まるターミナル駅のような重要な場所。口の中でここに舌先を当て、下から上に向かってほぐしていく。左右10回ずつ。表情筋がほぐれてこのあとのトレーニングが行いやすくなる。

2. 舌先で口の中から、ほうれい線をアイロンがけ

口の中から舌でゆっくり押しながら上下させる。左右10回ずつ。
口の中から舌でゆっくり押しながら上下させる。左右10回ずつ。
ほうれい線の位置をまず確かめて。
ほうれい線の位置をまず確かめて。

表情筋が衰えることで深くなっていくほうれい線。ほうれい線のスタート地点を肌の上から指で確かめ、その地点から終点まで、口の中から舌でゆっくり押しながら上下させて、アイロンがけのようにのばす。左右10回ずつ行う。ゆっくり動かすのが効かせるコツ。

3. 眼球と舌を一緒に動かしてトレーニング

キャプション左
視線は上に、舌は上前歯の前へ
キャプション右
視線は左に、舌は左頬へ
キャプション左
視線は下にキープ、舌は下前歯の前へ
キャプション右
視線は右に、舌は右頬へ

口の中で、上、左、下、右と4か所を舌で押さえる。同時に眼球も上、左、下、右と合わせて4か所に連動させてステイさせる。リズムよく行うのがポイント。逆回りも行ってみて。各2周くらいできたらOK。口元だけでなく、目もパッチリと開きやすくなる。

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PHOTO :
塩谷哲平(t.cube/取材)
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
EDIT&WRITING :
長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)