「楽車」ってなんと読む?「らくしゃ」ではありません。神聖なものです!
明日・3月26日は、偉大な音楽家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの忌日で『楽聖忌(がくせいき)』と呼ばれています。
小学校の音楽室にも肖像画が飾られており、『運命』『第九』など、誰もがメロディを思い浮かべられる名曲を残した、まさに『楽聖』の名にふさわしい音楽家ですね。
本日は「楽」という字の意外な読み方を、クイズでおさらいしてみようと思います。
【問題1】「楽でる」ってなんと読む?
「楽でる」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「楽器を演奏する」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「ベートーヴェンの楽でるピアノを、ぜひ聴いてみたかったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 楽(かな)でる です。
「音楽」という言葉にも使用される「楽」の字ですが、訓読みでは「楽(たの)しい」がお馴染みですね。しかし「楽(かな)でる」という読み方もある事、知ると深く納得!です。
若き日の、作曲家として名を馳せる前のベートーヴェンの職業は、ピアニストでした。即興演奏の名手として、大変な人気を博していたそうです。
昨今、ピアノの即興演奏が大変注目を集め、人々の感動をさらっていますよね。願いが叶うなら、ベートーヴェンの楽(かな)でるピアノを聴いてみたい、という方、とても多いのではないでしょうか?
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「楽車」ってなんと読む?
「楽車」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「日本の祭礼に奉納される山車(だし)を指す言葉。特に西日本で使用される。」という意味の言葉です。
<使用例>
「大阪の岸和田が有名だけれど、岡山の津山の楽車も、見ごたえがあるのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 楽車(だんじり) です。
「楽車」と書いて「だんじり」と読むとは、驚きですね!「楽」と言う字には「こいねがう」という意味も含まれているので、祭礼具の名称にこの字が使用されているのかもしれません。
「楽」と言う字、実は、さまざまな意味を持っているのですね。
本日は、3月26日、音楽家ベートーヴェンの忌日『楽聖忌』にちなんで、「楽」という字にスポットを当て、
・楽(かな)でる
・楽車(だんじり)
などの読み仮名をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:書籍『ベートーヴェン 上下巻』メイナード・ソロモン(株式会社岩波書店)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱