「旱魃」ってなんと読む?「はやおに」?いいえ、でも、恐ろしい!
明日・4月7日は現在の農林水産省、経済産業省の前身である「農商務省」が設立された日です。
…という事で本日は、農業にちなんだ難読クイズをお送りします。
【問題1】「魃」ってなんと読む?
「魃」の、一文字で日本語として成立する読み方をお答えください。
ヒント: 「晴天が続き、(特に農作物に必要な)雨が長期間降らないこと。」「あるべき、あって欲しいものが不足すること。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「昔、この地域では、魃のせいで大飢饉が起きたらしいわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 魃(ひでり) です。
「魃」という字、いかにも恐ろしく、悪鬼の形相を連想してしまいますね。昔の人々にとって、いかに「魃(ひでり)」が怖ろしいものであったか、うかがえる気がする字です。
さて、引き続き、2問目に参りましょう。
【問題2】「旱魃」ってなんと読む?
「旱魃」の読み方をお答えください。
ヒント:「魃(ひでり)」と、同じ意味を持つ言葉です。
<使用例>
「バカンスを楽しむには晴天が続くと嬉しいけれど、農家さんは旱魃でお困りだと耳にしたわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 旱魃(かんばつ) です。
「旱魃」の「旱」は、「早(はや)い」という字と似ていますが、実は、「日」の下に「干」という字が組み合わさっており、この字も「旱(ひでり)」とも読みます。「日で干(ほ)される、干(ひ)あがる」という構成のこの字は、まさに「旱(ひでり)」の現象を表現していますね。
「ひでり」と読む字が複数存在する、という点でも、いかにそれが深刻であったのかがイメージできますね。生活環境によっては「雨が降るとガッカリ」「面倒」という事もありますが、「恵みの雨」も、私たちの生活に欠かせないものなのです。天の恵み、と、いつくしむ気持ちで参りましょう!
本日は、4月7日、農林水産省、経済産業省の前身となる「農商務省」の設立された日にちなんで、農業に関連する言葉
・魃(ひでり)
・旱魃(かんばつ)
・旱(ひでり)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:国立公文書館アジア歴史資料センターホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱