普通で格好いい。その究極がジョルジオ アルマーニだろう。2021年春夏コレクションの冒頭で披露されたドキュメンタリーで、「未来を創造するには、過去を知ることが重要」と語る御大。服飾の歴史を紐解き、再構築し、洗練させていく。その手腕から生み出される新しい「普通」が、多くの男を魅了し続けるのだ。

洗練の描写、ジョルジオ アルマーニの手練手管

シンプルだがニュアンスのあるカラーパレットもアルマーニの得意とするところ。グレーもネイビーも心なしかスモーキーなニュアンスを含む。右は、テーマのひとつである異国情緒も感じさせるデザインで、セットアップパンツも展開。左は、ラムレザースエードをクラシカルなダブル6Bに。

これらは、長年着込んだようにくったりとした風合いのジャケット2枚。まさかスエード製とは思うまい。細かな毛羽は、起毛素材のようだ。右はデニムではないし、左はツイードではない。特に左のシェブロン模様は、ヘリンボーンのようだがプリントだ。繰り出す小技は、多彩な彼の引き出しのひとつ。新鮮さへの渇望を満たしてくれる。

この服を着るにあたり特段の気負いはいらない。ふだんのジャケットを羽織る感覚でいい。ところが袖を通せば、特有のしっとり感が第二の皮膚のように体を包む。なんという安心感。この手練手管に身を委ねれば、格好いい普通が、瞬く間に手に入るのだ。

<出典>
MEN'S Precious春号「この服とスタイルで生きていく!」
【内容紹介】竹野内 豊/この服とスタイルで 生きていく!/「変える」シャツ「、変えない」シャツ/「グレージュ」カジュアル/21世紀の「真名品」/ラグジュアリー・カー&ウォッチ/紳士の名品肌
2021年3月4日発売 ¥1,230(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2021年春号より
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PHOTO :
唐澤光也(RED POINT)
STYLIST :
菊池陽之介
WRITING :
柴田 充
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