「総合芸術」として知られ、オーケストラによる生演奏とともに上演されるオペラやバレエ。このうえなくラグジュアリーな体験がかなうこの舞台芸術を、「大人の嗜みとして、ぜひ一度は観劇してみたい! 」という方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ劇場に足を運ぶということになった際に気になるのは、観劇の際の服装ですよね。

そこで、Precious.jpでは、オペラやバレエの観劇スタイルを、ヘアスタイルとともにシーン別にご紹介! 1997年の開場から今年で20周年を迎える、国内唯一の現代舞台芸術用の国立劇場である新国立劇場を舞台に、4つの観劇スタイルを、それぞれのシーンごとにチェックしていきましょう。

■1:マチネ(昼公演)のスタイルは、「結婚式の二次会」がキーワード

「結婚式の二次会」で着用するようなワンピースは、観劇の際の最もスタンダードなアイテム。ナイロン素材のものは音が響きやすいため、避けておいたほうが無難です

午後の早い時間帯に行われるマチネ(昼公演)では、ロングドレスなどのエレガントな装いで来場する人はまれ。とはいえ、劇場を訪れるということを意識して、品のよさを意識した服装を選びましょう。ポイントとなるのは、「結婚式の二次会」に出席する際に着用するようなワンピースです。

左・男性/ジャケット¥40,000・パンツ¥19,000(トゥモローランド/トゥモローランド)、シャツ¥59,000・ネクタイ¥28,000・靴¥105,700(ブリオーニ ジャパン/ブリオーニ)、チーフ¥10,000(トゥモローランド/キンロック)
右・女性/ワンピース¥180,000(オールウェイズ/ミカコ ナカムラ)、ファーティペット¥60,000(ストラスブルゴ/Manzoni 24)、時計¥710,000(ソーウインド ジャパン/ジラール・ペルゴ)、バッグ¥125,000・靴¥101,000(JIMMY CHOO)、ピアス¥64,000(ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴ/サイモン アルカンタラ)

ウールシルク素材のネイビーワンピースは、男性のシックなセットアップとともに、上品な艶感でカジュアルになりすぎない。さらに、ファーティペットやビジュー付きクラッチを合わせると、ラグジュアリーな一面ものぞくスタイルに仕上がります。観劇の際の最もスタンダードなスタイルとなるので、服装に迷った際は、ぜひこちらをご参考に。

すっきりとした印象を与える「フェミニンなポニーテール」で、優しいエレガンスを意識

ヘアアクセサリー¥23,000(ストローラーPR/プリュイ)

襟元のファーがポイントのこちらのスタイルには、首回りをすっきりとした印象に仕上げる、フェミニンなポニーテールを。ポイントは、カジュアルになりすぎないように、始めにアイロンで全体にカールをつけること。これにより、ソフトな質感でポニーテールがやわらかくまとまります。

■2:「カジュアルな服装で」と案内されても、上品な着こなしは忘れない

カジュアルめな装いでも、大人にふさわしい上品さを意識すれば問題なし。大きめのファージャケットなどは、クロークに預けるとホワイエや客席でも気兼ねなく過ごすことができます

最近は、オペラやバレエの観劇やクラシックコンサートなどで、カジュアル感のある服装でも問題のない催しが増えています。「カジュアルな服装でお越しください」と案内されたとはいえ、「上品な着こなし」を忘れてはなりません。カジュアルめなワンピースを選びながらも、大人にふさわしい上品スタイルに仕上げましょう。

左・女性/ファージャケット¥288,000・ワンピース¥114,000・靴¥68,000(マックスマーラ ジャパン/マックスマーラ)、バッグ¥147,000(セルジオ ロッシ)、ピアス¥400,000(ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴ/サイモン アルカンタラ)
右・男性/ジャケット¥500,000・ニット¥142,000・パンツ¥103,000・ブーツ¥164,000(ブリオーニ ジャパン/ブリオーニ)

きれいめワンピースは、ウエストの切り替えデザインのものを選ぶことでメリハリのある印象に。ファージャケットを白、クラッチをシルバーでワンピースの上下の配色にリンクさせることで、さらに洗練されたスタイルが完成します。男性も、タートルネックニットやブーツを合わせつつ、すっきりとしたジャケパンスタイルにまとめることで、大人の上品スタイルに仕上がります。

毛先に動きを出しつつも、ラフになりすぎない「カジュアルなハーフアップ」

ヘアアクセサリー¥2,500(フィルム/ザ キャットウィスカーズ)

きれいめワンピースには、ラフになりすぎないカジュアルなハーフアップをチョイス。トップに少しボリュームを出して耳より上の部分をまとめ、毛先をラフにアイロンで巻いて動きを出すことがポイントです。

■3:ソワレ(夜公演)では、自慢のワンピースを主役に非日常感を存分に楽しんで

エレガントな装いの人も多いソワレには、夜の華やかな雰囲気にも負けないスタイルで。ピンヒールの場合は、客席内で大きな音をたてないように注意しましょう

マチネ(昼公演)に比べ、エレガントな装いの人も多くなるソワレ(夜公演)。普段は足を踏み入れない「劇場」での非日常感を存分に楽しむためにも、透け感のある総レースワンピースなどの「自慢のワンピース」を主役に、女性らしさが薫るスタイルを選びましょう。

左・女性/レースワンピース¥379,000(ラルフ ローレン/ラルフ ローレン コレクション)、バッグ[参考商品]・靴[参考商品](ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)、パールブレスレット¥228,000・パールピアス¥162,000(ジュエルズ・オブ・ストラスブルゴ/ハム)
右・男性/スーツ、オーダー価格¥309,000~・シャツ¥57,000・ベルト¥41,000・靴¥188,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン/ジョルジオ アルマーニ)、ネクタイ¥24,000(マリネッラ ナポリ)

華やかな総レースワンピースのアクセントとなるのは、鈍い輝きを放つメタリック素材によるアクセサリーやクラッチ。男性のダークスーツスタイルと相まって、大人の女性にふさわしい落ち着きのある印象を与えてくれます。きらびやかな夜のステージにふさわしい、大人のためのスタイルです。

エレガントな装いだからこそ、かっちりとしすぎない「ラフなツイストシニヨン」で

ヘアアクセサリー¥27,000(ストローラーPR/プリュイ)

エレガントなワンピースに合わせるヘアは、クラシカルになりすぎないラフなツイストシニヨンを。サイドパートを襟足で一束にまとめ、毛先をいくつかに分けてツイストしながら、ラフにまとめるのがポイントです。

■4:ワンランク上の装いに挑戦したい、自分自身を高めるプルミエ(初日公演)のスタイル

プルミエの場合、普段は着ないようなロングドレスでも浮くことなし。思い切って、ワンランク上の装いに挑戦してみては?

それぞれの演目の初日に行われる「プルミエ」は、通常の公演よりも格式の高いものとなります。関係者なども多く、ソワレ以上にエレガントな装いで劇場を訪れる人も多数。オペラやバレエの観劇というせっかくの機会なので、自分自身を高めるつもりで、いつもよりワンランク上のスタイルに挑戦してみましょう。

左・男性/タキシード¥812,000・シャツ¥108,000・チーフ¥18,000・ボウタイ¥18,000・靴¥123,000(ブリオーニ ジャパン/ブリオーニ)
右・女性/ロングドレス¥620,000・イヤリング[参考価格]¥45,000・バッグ[参考価格]¥185,000・靴[参考価格]¥105,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン/ジョルジオ アルマーニ)

頻繁に着る機会のない、ロングドレスやタキシードは、最もラグジュアリーなプルミエのスタイルにうってつけ! 透け感のある素材と、セクシーなバックスタイルが、官能的な大人の女性らしさを演出し、華やかな雰囲気のプルミエに足を運んだ際も、臆することなく過ごすことができるはずです。こちらのスタイルは、クラシックのガラ・コンサート(特別公演)の場合にも該当する、最も格式の高いものとなります。

ロングドレスに合わせた「ソフトな夜会巻き」は、「和髪」のようにまとめすぎないように

ヘアアクセサリー¥4,500(フィルム/ザ キャットウィスカーズ)

フォーマルな印象のロングドレスには、まとめ過ぎず、かつラフになりすぎないソフトな夜会巻きがベスト。髪の表面を整えすぎたり、ボリュームを出しすぎると「和髪」のようなテイストに仕上がってしまうので要注意です。手ぐしで一気にまとめてツイストし、毛先を内側に折り返してコンパクトにまとめることがポイントとなります。

 

やや派手なイメージのある、オペラやバレエの観劇のスタイルですが、ポイントやシーンをおさえておくだけで、服装や髪型の選び方は意外にも簡単です。

■1の「結婚式の二次会スタイル」を基本にして、■3の「ソワレ」、■4の「プルミエ」へと格式が上がっていきます。そして最近では、■2のような「きれいめスタイル」でもOKな催しが増えています。

オペラやバレエだけではなく、クラシックのコンサートやリサイタルの際にも応用できるこちらをご参考に、ぜひ一度、劇場を訪れてみてはいかがでしょうか。

また、今回の舞台となった新国立劇場では、今月開催予定のオペラ『椿姫』からバレエ『シンデレラ』まで、さまざまな公演が目白押し。Precious.jpでは、オペラやバレエの観劇の際の入門ガイドもご紹介していますので、公演スケジュールと合わせ、ぜひチェックしてみてくださいね。

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※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2017.11.12 更新
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PHOTO :
江原英二(Astro)
STYLIST :
梶原みさと
HAIR MAKE :
重見幸江(gem)
MODEL :
生方ななえ、久保田裕之
COOPERATION :
新国立劇場
EDIT&WRITING :
佐野有紀、難波寛彦