フィレンツェで行われている服の見本市がピッティ ウォモ。その靴バージョン
ここでは、ニューヨークの有名百貨店から盛岡の靴屋さんといった具合に、規模は違えど、靴には一家言持っているバイヤーや目利き店主が、会場のあちこちで仕入れや情報交換をしている姿が見られます。まさに、「足元の流行は、ミカムから発信される」と言い切っても過言
ラグジュアリーブランドが発信する新潮流

ピッティウォモのスナップからリアルな服のトレンドが読み取れるように、靴に関してはミカムのスナップを見れば、靴のトレンドのみならず、靴と服のコーディネートの最旬版がチェックできます。特に注目したいのが、ピッティ ウォモには参加していない、イタリアを代表


ラグジュアリーのパビリオンの一番奥には、イタリアを代表するブランドが別格の扱いで展示されていていました。このスペースに並んだブランドは、ショップさながらの照明やディスプレイ什器、壁にはシーズンのイメージビジュアルを並べていました。ブランドによってはCEOまで視察に来たり、モデルのような容姿
ラグジュアリーブランドのブースを回って、改めて会場全体

ノータイのスーツにはローファーを!

グッチのブースにいたスタッフもほとんどがホースビットローファー。ただし、よく見るとトゥの丸みやかかとの高さに違いがあったり、
ところで、ノータイ&スーツにローファーという着こなしは、


イタリアを代表するドレスブランドも!


上の写真は、今年のトレンド「ブリティシュ スタイル」と言うこともできます。なぜなら、その昔、ロンドンブーツに始まり、カーナビーブーツなどを世界中に流行らせたのは、英国だったのですから。

ジョルジオ アルマーニも「紐なし」を発信!

上の写真の、ジョルジオ アルマーニのスニーカーには、これから流行るであろう要素が含まれています。どこかおわかりでしょうか? 答えは、「紐なし」。これまでにも、アメリカのスケーターブランドのカジュアルなスニーカーで紐なしがありましたが、上質な素材で紐なし(スリッポン)というのが、スニーカーの新潮流です。特に女性のものは、ここから更に進化した、ウィングチップやキルトタッセルなどのデザインのスリッポンスニーカーが数多く発表されています。
今回は、ここまで。次回11月14日の回では、イタリアの靴ブランドの中でも、ピッティ系の服に似合いそうなところにフォーカスしてレポートしたいと思います。
- TEXT :
- 大西陽一 スタイリスト
- EDIT&WRITING :
- 大西陽一