「五十歩百歩」ってなんと読む?「ごじゅっぽひゃっぽ」と読んではダメ!?
明日は5月10日…ということで、本日は「五十」という言葉の入った日本語を、改めておさらいして参ります。
さっそく1問目です。
【問題1】「五十歩百歩」ってなんと読む?
慣用句「五十歩百歩」の読み方をお答えください。
ヒント:「少し違うだけで大差ない。似たり寄ったり」という意味です。
<使用例>
「クライアントの要望を完全に汲み取れていない、という点で、2社のプランは五十歩百歩ね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ) です。
五十歩(ごじゅっぽ)という読み方、口語としては定着しつつありますが、慣用句「五十歩百歩」の読み方としいては「ごじっぽひゃっぽ」が正解です。
古来、日本では「二十世紀(にじっせいき)」など「十」を使用した熟語は「じゅっ」ではなく「じっ」と読むのが正解でした。昨今では、放送用語等でも「二十世紀(にじゅっせいき)」という読み方も採用されるようになりましたが、
作家名の「十返舎一九(じっぺんしゃいっく)」などは「じゅっぺんしゃ」では不正解ですし、
今回の出題「五十歩百歩」は、辞書の上での振り仮名は「ごじっぽひゃっぽ」のみ表記されているようです。
大人としては、意識して使いたい言葉ですね。
さて、2問目のクイズです。
【問題2】「五十雀」ってなんと読む?
「五十雀」の読み方をお答えください。
ヒント:「スズメほどの大きさで、背面は青灰色、腹面は白色の小鳥。」の名称です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 五十雀(ごじゅうから) です。
「四十雀(しじゅうから)」という野鳥のほうが、住宅地などでも見かけやすいために有名ですが、「五十雀(ごじゅうから)」もいること、ご存知でしたか?ともにスズメの仲間とされる種類の野鳥ですが、姿かたちや習性はだいぶ異なるようです。
「五十雀(ごじゅうから)」は主に山林に住み、頭を下にして木の幹を降りることができる…という特徴があるそうです。自然散策の際には、逆さまになって木を下っている青灰色の小鳥、探してみると楽しそうですね!
本日は「五十」という言葉の入った日本語
・五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
・五十雀(ごじゅうから)
などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『放送研究と調査』(2015年2月)NHK/『日本の鳥百科』サントリーホールディングス株式会社ホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱