白衣の天使・ナイチンゲールの異名、皆様ご存知?本当の凄みが異名でわかる!

明日・5月12日は、世界的にも『International Nurses Day(国際看護師の日)』という国際デーであり、日本国内でも、厚生労働省や日本看護士協会等が定める『看護の日』という記念日になっております。

なぜかといえば、5月12日は、クリミア戦争の従軍看護師としての活躍で有名なフローレンス・ナイチンゲールのお誕生日だからです。

ナイチンゲールと言えば、看護師さんを指す「白衣の天使」のもとになったと言われる異名「クリミアの天使」でも知られていますが…

【問題1】ナイチンゲールの異名は?

「クリミアの天使」以外で、ナイチンゲールの異名として知られるものを、以下の選択肢の中から選んでください。

※正解は一つとは限りません。

1:ランプの貴婦人

2:近代看護教育の母

3:感染制御の母

ナイチンゲールの異名といえば、どれとどれ?
ナイチンゲールの異名といえば、どれとどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:ランプの貴婦人 2:近代看護教育の母 3:感染制御の母 の3つすべて です。

すべて、ナイチンゲールの異名なのです。
すべて、ナイチンゲールの異名なのです。

ナイチンゲールというと「クリミアの天使」というイメージから、たおやかで花のような女性を連想しそうですが、実は彼女の功績をひもとくと、強靭で理知的な方向性の事柄が多いのです。

クリミア戦争中の従軍看護では、なんと最初、軍の高官に看護師団の従軍を拒否されるのですが、「病院内のトイレ掃除の管轄が決まっていない」という部分に目をつけたナイチンゲールは、看護師団を指揮し、勝手にトイレ掃除を始めることから病院の衛生環境を根本的に改善します。最初は「押しかけ看護団」のような状態だったのですね。

ナイチンゲールの指揮による衛生改善により、クリミア戦争当時の病院内死亡率は、飛躍的に改善されていきます。実は当時、怪我等、実戦に由来する傷病よりも、不衛生や、組織の縦割り構造の弊害による餓死などが致死率をあげていたのです。ナイチンゲールは、死因を統計化したグラフによる報告書で、国の上層部に悲惨な現状を伝え、現場を改革したのです。

「ランプの貴婦人」という異名は、病院内を清潔に整えたあと、ナイチンゲールが夜中にランプを持って患者の容態の確認を始めた様子を差したものです。当時の患者にとって、彼女の姿がどんなにありがたく高潔に見えたか、伝わってくるような異名ですよね。

また、ナイチンゲールは衛生的な病院を整えるために「基金」を募り、実際に病院を建てて運営したり、
看護学や衛生学の教育者としても活動し、多くの学術的著作物も発表しました。そうした功績から「近代看護教育の母」「感染制御の母」とも呼ばれる
のです。こうした功績を知ると、「たおやか」というより「きりりとかっこいい」イメージですよね?

…というところで、2問目のクイズは「看」という字の入った難読クイズです。

【問題2】「看做す」ってなんと読む?

「看做す」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「みて、そうと決める。それと判定したり仮定したりする。」という意味の言葉です。

<使用例>

「不衛生な環境を放置している、という現状をもって、責任者の業務放棄と看做します!」

「○○す」。
「○○す」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 看做(みな)す です。

「見做す」とも表記しますが、法律用語などでもともと「看做す」が使用されていました。

「…ということと判定、または仮定する」という意味です。

本日は、5月12日生まれの偉大な女性フローレンス・ナイチンゲールに関するトリビアと、

・看做(みな)す

という言葉の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『ナイチンゲールの衛生学』英国ニュースダイジェストホームページ
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ILLUSTRATION :
小出 真朱